作品
病気ネタ
――玄冬は?
――調子が悪く臥せっております。今宵は代わりに私が……。
――……あの子は部屋だね?
――あの……っ!?
――ちゃんと一晩の水揚げ代は払うよ。異論はないだろう?
――お相手できる状態では……。
――構わないさ。私があの子を看てあげたいだけだから。
「黒……鷹?」
「……身体の具合はどうだね?」
熱のあるせいか、紅をさしていない筈の唇は鮮やかに紅い。
気だるそうな視線はいつもと違って変に魅力を引き出させる。
……そんなことをしに来たのではないのに。
「どうして……お前」
「臥せっていると聞いてね。
病の時は心細いだろうから、せめて傍にいようと」
「何も……してやれないのに」
顔を歪ませた玄冬の髪をそっと撫でる。
「いいんだよ。……私が傍にいたいだけなのだから」
だから、泣かなくてもいい。
眦から零れた涙を唇で吸い取った。
後から後から溢れるそれを。
震える熱い手を握り締めながら。
いつ書いたかさっぱり不明w
某所に置いてあったものをWeb拍手に置いていた分です。
↑この某所というのはWeb拍手の文から持ってきたけど、本人がどこかも覚えてないあたりw
玄冬の病気ネタって対黒鷹だとパラレルじゃないと書けないんですよねー。
- 2009/01/01 (木) 00:00
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