作品
声、聞かれるよ?
「っ……あ……!」
弱いところを突き上げると、短い悲鳴が上がる。
感じさせてやれてる証拠に嬉しく思いながらも、耳元で意地の悪い囁きを落とす。
「……いいのかい? 声、聞かれるよ?」
救世主の子どもは玄冬の部屋で眠っている。
もし、目が覚めていれば、聞こえないという保証はない。
とはいえ、私としては本当は聞かれたところで構いはしないのだけれど。
この子が私のものだということを、教えてやれるのだから。
「だ……ったら、離れ……ろ」
「本気かい?」
「っ! ああっ!」
強く突き上げを繰り返す。
前で雫を先端に浮かべて、存在を主張している玄冬自身に触れながら。
「……こんなにしてる癖に、ここで止められるのかい?」
「……っ」
しかも、その腕はどこに縋りついている?
ねぇ、私の背にある腕は誰のだい?
「本当に可愛いね、君は」
愛しい私の子。
誰にも君は渡さない。
2005/05/11 up
一日一黒玄から。
Kfir(閉鎖) が配布されていた「鬼畜エロで10題」、No4。
原題は『声、聞かれるぞ?』でした。
- 2013/09/19 (木) 00:58
- 黒玄