作品
煽ったようで煽られて
「黒鷹……っ……そろそろ、口を離……っ……あ!」
「こんなにしてて?」
浮いた筋を強く舐め上げると玄冬の息が詰まる。
この快感に流されまいとする時の声が私は好きだ。
今、どれほど感じてくれているのかと思うと興奮する。
できるだけ感じさせたい、とも確かに思っているのに、そろそろダメかも知れない。
「頼……む。く……ろた……!」
来た。
内心の動揺は隠して、顔を上げる。
「何だい?」
「口で……終わる、のはいや……だ」
潤んだ目に自分を押さえ込むのは至難の業だ。
きっと君は気付いていないだろうけど。
「中に欲しい?」
「……っ」
軽く睨む目。
その眼差しに自分の中心により一層熱が集まるのが解る。
「……力を抜きなさい」
「ん……」
煽ったようでいて、煽られている。
本当に敵わないのは私の方だよ、玄冬。
2005/05/16 up
一日一黒玄から。
Kfir(閉鎖) が配布されていた「鬼畜エロで10題」、No6。
しかし、このお題シリーズ鬼畜エロにはなってない話ばかり……。
- 2013/09/19 (木) 00:05
- 黒玄