作品
Love will grow
※書きかけで放置してた番外編です。
時間軸はシリーズ完結後。そのうちどうにかしたいところです。
「どうしたって……いうんだ?」
いつもの朝。いつもの時間。
起きようとしたものの、どうにも身体が辛くて言うことをきかない。
それにひどく寒気がする。
寒気がするのに、何故か顔は火照って熱い様な気もする。
まるで訳がわからない。
自分の身体じゃないみたいだ。
まずいな。もうそろそろ起きないといけない時間なのに。
朝食を作って、あいつを起こさないとならないのに、ベッドから出るのが辛い。
なんだろう、これは。
そんな時、ばたばたと扉の向こうから足音が聞こえてきた。
そして、勢いよく部屋の扉が開かれる。
少し音が頭に響いて痛かった。
「おはよう! 玄冬! 珍しいじゃないか、君がお寝坊さんだなん……て……? ……玄冬?」
「……あ、おは……」
言いかけた言葉が終わらないうちに、黒鷹がベッドの方に寄って来て、俺の額に手を当てた。
少しひやりとした感触の手が気持ちいい。
「熱い……君、熱があるじゃないか!」
「え……あ……」
そうか。
寒いと思ったのも、火照った感じも、身体が辛いのも熱があるからなのか。
これが熱を出すという感覚か。
「起きないで、そのまま寝ていなさい!
今、薬とか持ってこよう。ああ、朝食もね。食欲はあるかい?」
「食べるのは平気……だと思う」
「わかった。ちゃんと寝てるんだよ」
書きかけで放置中の番外編。
『玄冬』としての力がなくなって、黒鷹に看病される玄冬を書きたかった話ですが、まともな形にするにはいつになるやら\(^o^)/
- 2013/09/14 (土) 20:55
- 番外編
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