作品
言葉遣いのあれこれ
※時間軸は第03話と第04話の間になります。
自分設定語り+小ネタ。
女性版玄冬は黒鷹の微妙な拘りゆえに、当初は『女の子らしく』育てられてましたが、過去の記憶を取り戻した玄冬はつい言葉遣いや仕草が昔のものになってしまっているので、村にいったときなどに周囲に不審の目で見られたりしています。(笑)
本人も気をつけるのですが、中々直らない。
そして、その中々直らない様子を黒鷹は楽しんでいます。
寧ろ直らないというか、失態に気付いて慌てる玄冬を見て楽しんでいるというのが正しい。(酷)
***
「お前、気付いたなら言ってくれたって……!」
↑黒鷹と村で買い物中にどこぞの店主に
「お嬢ちゃん、女の子が『俺』はいただけないなぁ」とか
世間話ついでに言われたらしい。
「いやぁ、話に水を差すのもなんだしね。
君がそのうち自分で気付くかなぁとも思ったし」
「白々しく嘘を!」
「失敬だね。
大体私は君の記憶が戻るまでは、ちゃんと女の子として相応しい言葉遣いで教えていたはずだよ?
あれはどうしたんだい?」
「……っ……違和感を感じるようになってしまったんだから、仕方ないだろう。
大体お前だって普段は気にせず、言いやすい言葉遣いで言えばいいとか言ってるくせに!」
「そりゃ、私の前だけでなら気にする必要はないさ。
外出した時は『普段』じゃないだろう?」
***
なお、桜璃が生まれた後は、桜璃の前では自分を『ママ』と言うようにしたので、周囲からすると『俺』ほどの違和感はなくなった模様。
2005/08/10 配信。
世界は黒玄で出来ている(携帯版)、vol.11配信分から少し修正。
- 2008/01/01 (火) 00:19
- 第一部:番外編