作品
隣の特等席
※第三部進んでないので、先行ネタバレになりますが、
それでも構わないと言う方だけお読み下さい。すみません。
桜璃が生まれるまでは、ずっと隣には君が。
生まれてからは、桜璃を間に挟んだけれど、あの子が眠ったときにはまた君が隣にいて。
幾度もそうやって寄り添って過ごし、それがたまらなく幸福だった。
いずれ終わりを迎えることを知っていても、隣で微笑む君と桜璃を見ていられることは、何よりも愛しい時間だった。
贅沢になるものだね、手離し難い時間を知ってしまうと。
隣に君がいないことが、たまらなく寂しい。
桜璃がいてくれるぶん、まだ笑ってもいられるけれど、
君と桜璃はやっぱり違うよ、玄冬。
できるものなら。
もう一度3人で花見をしたかった。
2005/08/22 up
一日一黒玄でやった創作者さんに50未満のお題で配布されている
「溺愛10のお題」、No4でした。
- 2008/03/01 (土) 01:02
- 第三部:番外編