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Bloody Rose<DARCROWS・クロティア・R-18>

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人生初エロゲがDARCROWSで、男女カプでの初エロ書いたのもこれが初めて。

生理中の調教ネタです、ご注意を。

初出:2001年か2002年(サイト開設が2001年だったので多分2001年中の可能性高い)

文字数:3266文字 

 

――気持ち悪い。 

重い身体と下腹部に響く鈍痛に、ティアリスは中々ベッドから起き上がれずにいた。 
月に一度訪れる『女』である証が訪れていたからだ。 
国を救うための『娼婦』としての調教を続けられている中でも、それがあることは、喜ばしいと認知するべきなのだろう。 
日々の調教の中で男と交わる機会は少なくはない。 
月の障りがある事は、何処の誰かもわからぬ相手の子種を宿してはいないという何よりの証明となる。 

それでも。 

月の障りによる不快感や体調不良は、やはり薬や気力だけで拭えるものではない。 

――クロードに言わなくては。 

とてもではないが調教など可能な状態ではない。 
事情を告げることに躊躇いはあっても、結局、ティアリスはだるさを訴える身体を説き伏せて、クロードのところに向かう。 

「姫様? いかがなされましたか?」 

彼は日中はあくまで主君に対する態度を崩さない。
隻眼の瞳は静けさを湛えて、ティアリスに向けられている。 

「……あの、申し訳ないのだけど……今日は……調教を止めて欲しくて」 
「……ほう?」 
「…………月の障りが来てしまって。……だから」 

それだけ言えば察してくれるはずとそう思った。 
が、クロードの口から放たれた言葉は意外なもの。 

「好都合ではありませんか」 
「……え?」 
「世の中には、そういう状態の女性を望む好事家もいるのですよ。男女の性の違いをよりよく感じられるというような理由や、血の臭いにこそ興奮するような者がね。ですから、調教をやめることはございますまい。寧ろ、その状態だからこそ必要でしょう。月の障りに調教出来る機会は限られているのですから」
「そんな……っ! こんな時に抱くというの!?」 

背筋を走るのは嫌悪感。 
血に塗れた秘所を異性に見られて、貫かれるということにティアリスは納得出来なかった。 

「……まだ、わかっていないようだな。ティアリス」 

身体を退きかけたティアリスの腕を掴むクロードの口調は、臣下のそれから調教するものとして、絶対の言葉を吐き出すものへと変わっている。 

「お前が選んだのだろう」 

一つ残された瞳に宿すのは暗い炎。 
遠い昔には、慈愛の眼差しを向けていたその目が、今は暗澹たる情欲を燃やす。 

「国の為に、民の為に。その身を堕としていくことを」 
「あ…………」 
「何であろうとも受け入れる覚悟をしていたかと思ったが……まだ足りないか」 

低い声の響きと共に口元に浮かぶのは残酷な笑み。 

「始めるぞ。服を脱げ。下着を残して……な」 

命令されたその言葉に、抗う術はティアリスにはなかった。 

*** 

「く……あぁ……っ……」 

身体のだるさは抜けてはいないのに、数え切れない調教で教え込まれた愛撫に強引に快感を引きずりだされる。 
身体の奥の鈍い痛みと快楽が交じり合う奇妙な感触に、誰よりティアリス本人が戸惑っていた。 

――どうして……こんな状態で反応……なんてっ……! 

子宮から流れ落ちる血とは別に、胎へと続く小路が濡れてしまっているのが解る。 

「……いい声で啼くようになったものだ」 

露にされた豊かな胸の突起に舌を這わせながら、クロードがくぐもった声で笑う。 

「さて。こちらも楽しませてもらうぞ……」 
「え……あっ……い、イヤ……っ!」 

下肢を覆う下着に手を掛けられて、ティアリスが紅潮した顔を歪ませる。
何度となく、クロードにその場所を見られてはいる。 
見られるだけでなく、指で触れられ、唇で啄ばまれ、舌で弄ばされている。 
しかし、血で汚れ、女としての生理をまざまざと見せ付けられる、その状態の秘裂を探られる事には、酷く抵抗があった。 
だが、クロードは躊躇せず強引に下着を剥ぎ取り、その場所に指を滑らせる。 
微かに漂う独特の血の臭い。 
まともに見ることはできず、ただ、ティアリスは目をきつく閉じ、相手のされるがままとなっていた。 

「花弁、花芯とはよく言ったものだ」 
「……え」 
「血で染まって、赤い花のようだからな。まるで」 
「…………っ! い……やぁ……っ!」 

経血と愛液の助けを借りて、クロードの指が容易くティアリスの膣に入りこむ。 
奥深くの子宮口に指先が当たり、中で掻き回されて、ティアリスの下腹部がびくびくと震えた。 

「……摂理に従って、血を流していても感じるか……淫乱な」 
「違……っ……」 
「こんなにここを固く膨らませていて、まだ否定するか」 
「……っ! な……やめて……っ!」 

秘められた箇所に顔を寄せる感覚に気付いて、ティアリスが身体を起こそうとする。 
が、クロードの腕に押さえつけられ、それは敵わない。 
そして、敏感な宝珠に舌が這わされた。 
こびりつく血を拭い取るかのように。  

「やあっ……クロ……ド……っお願……やめ……」 
「……願いごとなど、できる立場だとでも?」 
「ひ……っ! ……あぅ……!」 

内部で蠢く指と固く膨らんだ突起への舌による刺激。 
身体の中と外から同じ箇所に加えられた快感に、ティアリスの身体が対応しきれず、痙攣を始める。 

「頃合か」 
「……う……あっ!!」 

抜かれた指の代わりに打ちこまれたのは熱い肉の楔。 
激しい抽挿によって、血と愛液に濡れそぼったそこが、いつもよりも大きく、淫らな音を奏でる。 
結合部と白いシーツが赤く染まっていくのも構わずに。  

「……く……っ……あ……クロー……ド……っ!」 

呼ばれる声にはただ律動を返す。 
心の中で、ティアリスの声に甘い響きが含まれているのに苦く思う。 
結局は、快楽に流されたかと愉快に思う一方で、微かに含まれる懺悔の思い。 
クロードはそれを打ち消すように、ただ、ひたすら激しく腰をぶつける。 

――忘れるな。 

「う……はぅ……!」 

――この女はあの男の娘だ。 

血だらけになり、地に伏せていた盟友たち。 
二度と逢えない彼らの流した血にはまだまだ足りない。 

「……そら……っ! イッてしまえ……!」 
「やぁぁっ!!」 

絶対に許さない。
私情で仲間を無残な死に追いやった、あの男を。 
血の繋がった、ティアリスも。 

……何より彼らを救えなかった自分自身を。 

繋がった箇所に走る愉悦の震えに任せるままに、クロードは気をやった。 
ずるりと中に収めていた怒張をひき抜くと、血と精液の交じり合ったものが零れおちて、シーツをより汚す。 
その様をみて、彼の口元に残忍な笑みが浮かんだ。 
自分の娘がこうして、汚されているのを知ったときの男の様子を想像して。 
ティアリスは涙を零しながら、気を失っていた。 

*** 

――ここは……? ああ、そうだった……私はクロードに…… 

ティアリスの意識が覚醒する。 
が、身体の方は疲労感に包まれ、動けない。 
目を閉ざしたまま、ただ耳だけが音を拾う。 
水音がし、続いて肌に濡れた布の感触が伝わる。 
様々な体液で汚れたところを拭いて清めているのだろうと、理解はしても動けなかった。 
全身を拭われ、シーツを掛けられ。 
目許の涙もそっと拭われ、やさしく額に唇を落とされても。 
やがて、足をひきずり、杖をつく、クロードの独特の足音が遠のき、部屋の扉が閉じる音がした。 
彼の足音が完全に聞こえなくなったところで、ティアリスの口から嗚咽が漏れる。  

――放っておけばいいのに。 

汚れた無様な状態で、放っておかれたのなら。 
『仕事』なのだと割り切ることはできるのに。 

――どうして、優しさなんて見せるの…… 

肌を拭う感触はあくまでも優しかった。 
気遣う様子が目を閉じていても、いや、閉じていたからこそ感じ取れたのかも知れない。 
そして、触れた唇もただ温かく。
まるで愛しさを込めるかのようで。 

――貴方がそんな風に変わってしまったわけを……いつか、私は聞けるのかしら……? 

ただ、ぼんやりと。
遥かなる昔に思いを馳せながら、ティアリスは再び眠りに落ちた。 
夜明けまではまだ遠い。
闇夜に鴉の声が鳴いた。 

 

何で初めて書いた男女エロがほんのり特殊な生理ネタ+調教なのか自分……w
今にして思えば、初っ端から何かやらかした感がありますね!
原作が凌辱ものな時点で仕方ないけど。

特に凌辱ものを好むわけじゃないのですが、王族萌えというか、高貴な身分萌えというか、そういうとこから選んだゲームだったんですが、最初がこれだったのでエロゲーに対しての免疫はついた気がしますw

リアルで生理中の挿入なんて、色々大変だから、ファンタジーならではのネタ。
二次元と三次元は別物だから、ここぞとばかりにはっちゃけるぜー!ってのは昔からだったようです。

色々粗が目立ちますが、初めて書いた男女エロなので懐かしい。
ここから20年以上か……色んなエロ書いたな……(遠い目)ゲー

 

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