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Sweet On Sweet<PERSIOM・阿華王×ミシェーラ・R-18>

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2002年夏(多分夏コミ)発行のPERSIOM本に収録した小説を、数年前にWeb用に改訂していたものです。

青姦と中出しがやりたかったが為の話←

初出:2002/08/11 

文字数:8126文字

 

「可愛いですわ~っ♪♪」 

 

不意にあげられた大声に何事かと思わず、足を止める。 

振り返ると既にミシェーラの姿はなく、見れば数十メートル先のところで声を上げた原因と顔をつきあわせていた。相変わらず素早いというか、なんというか。 

俺もそのままあいつのとこに向かう。 

 

「可愛いですわっ。男の子ですの? 女の子ですの?」 

 

まだ、生まれてそんなに経ってないと思しき赤ん坊。 

その子どもを抱いた母親らしき人は幸せそうな顔でミシェーラに応じてる。 

柔らかそうな肌に、ぷっくりとした体つき。そして、あどけない笑いは血のつながった親でなくたって、可愛いと思う。 

 

「女の子なんですよ」 

「そうなんですの。目が可愛くて色も白いから、きっと美人になりましてよ。元気に育つことをお祈りしてますわ」 

「ありがとうございます」 

 

女性が頭をさげると、ミシェーラは軽く赤ん坊の手を取って別れの挨拶をし、こっちに戻ろうとしたところで丁度俺と目が合った。 

 

「おい、ミシェーラ。離れるなら離れると一言言ってから動けよ。こっちだってびっくりするだろうが」 

 

とは、言っても俺たちが一緒に旅して三年近くになるから、それなりに行動パターンが分かってきている。

言ってるほど驚いてはいないが、そうでも言っておかないと脱線の連続で先に進みやしないのだ。 

 

「だって可愛かったのですもの。……ああ、そういえば。バンブーちゃんは元気にされてますかしら」 

「ああ、Pのおやっさんとこのか」 

 

ペルシオンのレベル屋一家が頭に浮かぶ。 

俺とミシェーラが出会って間もなく生まれたバンブーは、生まれてからちょうど三年ぐらいなはずだ。 

 

「もう、だいぶ大きくなってんだろうなぁ」 

「きっと、色々お話したり、自分一人で遊んでいたりなさってるでしょうねぇ」 

 

どこか懐かしむようなミシェーラの声に少しだけ胸がチクリと痛んだ。 

俺と一緒にいなければ、ミシェーラはそれを自分の目で確かめることが出来たはずだった。 

赤ん坊をみて、バンブーを思い出すのは、俺たちの記憶がバンブーが赤ん坊の時のしかないからだ。 

三歳児をみてバンブーを思い出すより、どうしたって赤ん坊を見て、バンブーを思い出すのは仕方がない。 

 

「いいですわ~。赤ちゃんはやっぱり可愛いですわ♪」 

 

こっちの微かな感傷はそっちのけで、ミシェーラはうっとりとつぶやく。 

俺にしてみれば、そんなことをいうミシェーラの方が可愛いと思うが、さすがに口に出すことはできず、誤魔化した。 

 

「赤ん坊欲しいのか? なら、作るか?」 

 

そんなことを言ってやると、予想通りミシェーラの顔がたちまち赤く染まっていく。 

 

「な……なななな」 

 

たったそれだけなのに、もう言葉にもなってない。 

此処はもう町の外だから、行き交う人々も少なく、誰に会話を聞かれているわけでもないのに、周囲を挙動不審にきょろきょろ見渡している。 

肌を最初に重ねてからずいぶん経つってのに、まだこんな反応だ。可愛いったらない。

思わずその様子に吹き出してしまうと、速攻でミシェーラから反撃された。 

 

「何を笑ってますのー!!」 

「いや、悪い。あんたのその反応が見たくてつい、な」 

 

可愛くてとは言えない。自分も照れてしまいそうになるのを隠して、彼女の頭にぽんと手を載せて、髪を撫でた。 

 

「さすがに早いよな、それは。うん」 

 

言いながら、ミシェーラそっくりの小さな娘や、自分そっくりの小さな息子を想像して、おそらくベタ甘になるだろう自分の姿を思って……幸せなような、でも切ない感じになった。 

本当にそうなれたら。ミシェーラと子どもと笑って暮らせたら。 

……家族になれたらどれだけ幸せだろう。

既に誰一人として、俺の血縁は残っていない。 

 

「……早いんですの? まだ」 

「え?」 

 

後ろから服の裾をぎゅっと掴まれて、歩けなくなる。

ミシェーラの表情は俯いていて、俺からは見えないけど、微かに落ちた声のトーンが気に掛かった。 

 

「……ミシェーラ?」 

「ねぇ、阿華王。……私、世間知らずで子どもっぽいとこもあるかもしれませんけど、それでも、もう子どもではありませんわ」 

「おい、ミシェーラ。俺は何も子どもっぽいからとかそんなんじゃなくてな……」 

「でしたら! どうして……どうして、その…………………………ですの」 

 

急にがくんと落ちた声のトーンに最後のほうはほとんど聞き取れなかった。 

だけど、泣いてしまいそうな響きに何かまずいことを言ったかと慌てる。 

 

「悪い。聞こえなかった……その、なんだって?」 

 

聞き返した途端、ミシェーラの俯いた顔が、さっきよりもさらに赤くなったのがわかった。 

 

「……と……その、どうして……夜抱き合うときに……えっと……そ、外に……出す、ことしかしません……の?」 

「あ……」 

 

そういうことか。さすがにわかった。 

最初にミシェーラを抱いたときに、衝動的な一面もあったが為に避妊の用意をしてなくて、結局外で達したものの、温かなぬかるんだ優しい感触に抗えず、どうしても薄皮一枚隔てられるのが惜しいと思ってしまって、ずっと同じ方法を取ってしまっていたのだ。 

曲がりなりにも知識でそれが絶対に妊娠を避けられる方法だと思ってはいない。 

いや、子どもが出来ていたって構わなかった。

だけど、積極的に作ろうともしてはいなかった。 

子どもが出来たら、後戻りはできないからだ。 

……俺にはもう、ミシェーラ以外には何も残されてはいないけど、ミシェーラは違う。 

帰る国も家族もいる。

まして、元々が一国の姫の身分。帰ろうと思えば、快く迎えられるだろう。 

だけど、それは一人の時ならの話だ。 

どこの馬の骨ともしれない男との子どもと一緒であったなら、おそらく王室は、いや、あのミシェーラの兄王子は認めないだろう。 

ミシェーラを手放したいわけじゃない。 

だけど、何も持ってない俺にこのままついてきて、本当に彼女はそれで幸せになれるんだろうか? 

俺は彼女のあるべきだった幸せを奪ってはいないだろうか? 

自分に応えてくれるとは思っている。 

だけど万が一の拒否の言葉が怖い。 

二度と大事な人をなくしてしまうのは嫌だった。 

……そうか。俺は確かめるのが怖かったのか。 

でも、いい加減逃げてばかりはいられない。 

今は多分その時なんだろう。 

意を決して、落ち着けるために大きく息をはいて、言葉を紡いだ。 

 

「ミシェーラ」 

「……はい?」 

「あんた、本当に子どもが出来ても、構わないのか?」 

「……阿華王?」 

「俺は……きっとあんたに子どもが出来たら、絶対に手放せなくなる。一生だ。あんたも生まれた子どもも。だけど、今なら……もしも……もしも、戻れるのなら……」 

 

その後の言葉は続けられなかった。戻したいわけなんかないのだ。

ミシェーラを手放したいわけがない。

どうして、こんな言い方しかできないのか。 

 

「阿華王」 

 

背後にいたミシェーラが俺の前に回ってきた。 

が、気まずさに目を合わせられない。 

 

「随分、勝手な言いぐさですわね」 

 

彼女にしてはめずらしく険の含まれた声に身体が竦んだ。 

反射的に次の言葉に身構えた瞬間、完全に虚を突かれた。 

飛んできたのは言葉ではなく、平手打ち。 

音が高く上がった直後、じわりと頬が熱くなり……ジンと痛み始めた。 

女といえど、ミシェーラはペルシオン初代王の血を当代でもっとも色濃く継いだと言われた一流の剣士だ。 

はっきり言って生半可な力ではない。痛みはかなり強い。 

 

「……って! お前、今本気……で……」 

 

思わず、抗議の声を上げかけた瞬間に大粒の涙を零しているアメジストの瞳と視線が合った。 

 

「あ……貴方は……っ! 私をバカにしてますの!?」 

「ミシェ……」 

「どうでもいいような相手と! 離れても構わないような相手となんて、私、ずっと一緒になんていませんわ!! 随分見くびられたものですわ……っ! 自分の身は自分で守れますし、嫌だと思ったら、さっさと貴方から離れてますわ!」

 

露わに怒りの感情をぶつけてくるミシェーラから目が逸らせない。

今、こいつは本気で腹を立てている。

 

「それに! 戻るって……どこにですの!? 確かに私の故郷は貴方のところのように滅ぼされたわけではなくて、家族だって、健在ですけど……けど! 今、私が帰るところは……あっ……阿華王の隣ですのに! 他の場所なんてありませんのに……っ! 私、貴方も同じだと思っていましたわ……阿華王は違いますのっ……?」 

 

ぱらぱらと零れる涙も拭わずに真っ直ぐに俺を見つめてる。 

……これなんだよな。この強さっていうか……凛と佇む『自分自身』をしっかり持っている、こういうとこに惚れたんだよな。 

何もかもはじき返して、それでいて何もかも受け入れるような『器』に。 

情け容赦なしの全力でぶたれた頬よりも、胸が痛かった。 

ミシェーラの強さに甘えた結果泣かせて、こんなことを言わせたのは、他でもなく俺だ。 

 

「ごめん……な。俺、すげぇヤなことお前に言わせた。俺の帰る場所もお前の隣なのにな。バカだな、俺」 

 

胸にすっぽりと収まるミシェーラを抱き寄せて、柔らかい桃色の髪を撫でた。 

少し癖があって、ミシェーラはまとめるのが大変だとよく零すけど、俺はこの髪が大好きだ。無論、好きなのは髪だけではない。 

 

「ほんと……おバカですわ。こんなおバカさんからは……危なっかしくて、とても離れてなんかいられませんわね」 

 

ようやく、もれた笑い声にホッと一息つく。 

 

「まったくだな」 

 

ポンポンとミシェーラの頭を軽く叩くとふわりと香りが優しく漂う。 

使っているシャンプーは一緒のはずなんだが、どうしてこういい香りがするのやら。 

香りと一緒に瞬間的に抱いた感触がよみがえって、無性に彼女を抱きたくなった。 

 

「ミシェーラ」 

「? はい?」 

「ここで抱いてもいいか?」 

「抱いてって……え。えええっ? こっ、ここって外で……その……っ、だっ、だだだ……」 

「嫌か?」 

「だ……だって、誰かが来たらっ……」 

 

確かに町から外れた森の入り口とはいえ、自分たちのような冒険者がいつ通らないとも限らない。 

が、少し考えて思い当たったことをそのまま口にした。 

 

「……否定はしないんだな」 

「え! あ……いえ、その……」 

 

根が素直なミシェーラは、本当に嫌ならはっきりと意思表示する。 

言葉を濁しているのは……まんざらでもないということで。 

 

「知ってるか?」 

「な、なんです……の?」 

 

目元まで赤くなったミシェーラを今すぐ抱きたい衝動を押さえて、代わりに言葉を続ける。 

 

「ケンカした後のセックスって、すごくいいらしいぜ」 

「い……いいいいいいって~っ」 

 

声が擦れてしまっているのに、ミシェーラは気づいてるだろうか? 

 

「せっかくだから……実地で試して見ようぜ」 

 

*** 

 

「んっ……ふぁ……」 

 

声を上げてしまいそうになるたび、ミシェーラがなんとか堪えようとする。 

が、その姿が俺を余計に煽らせる事に本人は気づいちゃいない。 

あれからすぐ、森の入り口から奥まったところにあった大木に寄りかかって、俺たちは行為を始めた。 

一応、町からはそれなりに離れてはいるが、万が一を考えて町の方角からは見えない場所にいる。 

さすがに外で全裸になるわけにはいかず、ほとんど服を着たままだったが、それがミシェーラの羞恥心を倍増させてるのか、いつもに比べて、ひどく敏感なような気がした。 

この三年で少しは大きくなった胸を、直接露にできないのが残念だが、服の裾から手を入れて、小さな乳首を弄るとそれだけで立っているのがつらいのか、俺の肩にしがみついてくる。 

 

「すごい反応だな……こっちも触るぞ」 

「えっ……あっいやっ……!」 

 

左手は胸に置いたまま、右手をスカートの裾から中に差し入れ、大事な部分を触ろうとするとそこはもう下着が役に立たないほどに濡れていて、指先が温かい蜜に塗れた。 

 

「すげ……こんな濡れてる」 

「やっ、そんなこと、言わな……っ」 

 

恥ずかしさゆえか、ミシェーラが頭ごと俺の肩口に押し付けてきた。 

震える声がもっと聞きたい。俺の指で奏でる歓びの歌が聞きたい。 

直接触るために下着の隙間から、指を奥に進めると水音がして、その音にミシェーラの身体が反応する。 

 

「ん……っ」 

「声抑えるなよ。あんたの声が聞きたい」 

「だ、だって……っ。聞こえちゃ……いますわ……」 

「誰もいやしねぇよ」 

「あ! あうっ……!」 

 

言いつつ、ミシェーラの一番敏感な肉芽を探り当て、濡れた指でそれを擦る。 

微かに女の匂いが漂うのがたまらなくて、ミシェーラの頭をそっと離すと跪いて、スカートの中に頭を突っ込み、直接少し固く膨らんだそれに舌を絡めた。 

 

「うあ……ああっ! あっ……阿……華……っ」 

 

崩れ落ちそうになるミシェーラの腰を支えつつ、口はそこから離さない。 

海の香りがして、生命って海から生まれたんだっけと、漠然とそんなことを思いながら蜜を絡め取る。 

 

「あ……っ、阿華、王……。も……ダメで、すわ……」 

「イッていいぜ? ……こらえてなくても」 

「い、いや……。それなら一緒……にっ」 

「……いいのか?」 

「だって……っ、阿華王のだって……そんな……」 

 

ミシェーラの視線がズボンから露出させてる、俺のモノに向かう。 

確かに、もうミシェーラの反応に煽られて、大して触れてないにもかかわらず、それは十分な硬度をもって、先走りも零していた。 

 

「一緒に……おねが…………」 

 

涙目でねだられて、拒否できる男がいるわけない。 

ミシェーラの言葉に頷くと、俺は立ちあがって彼女を抱きしめ、 

片足のふとももを抱えあげた。 

翻ったスカートの中から、十分に濡れた性器が一瞬光を照り返し、その濡れたスリットに自分のモノを滑らせる。 

 

「ふ……んんっ……」 

「く……あ……」 

 

ぞわぞわと達するほどではないが、確かな快感が触れたとこから広がっていく。 

まだ、中に入らないうちでこれなら、中に入ってしまうとどうなるか。 

考えたらたまらなくなって、ミシェーラの入り口に先端を押し当てた。 

 

「あ……」 

「挿れる……ぜ」 

「ああ……っ!」 

「っ……う、あ!」 

 

足を支えて中に入る。 

蜜の助けを借りて力を入れなくとも、ずるりと引き込まれるように入った。 

が、どうしてもこのかっこうだと根元までは収まらない。 

いつもなら、それでも動けばよかったが、どうしても今日は全部でミシェーラを感じたかった。 

 

「……悪ぃ。これじゃ物足りね……っ。ミシェーラ、俺にしっかり両腕を回して掴まれ」 

「えっ……? は、はい……」 

「バランス崩さねぇよう、気をつけろ……っ」 

「あっ! ……きゃ……あうっ!」 

 

ミシェーラの地に着いていた方の足も抱えあげた。 

飲み込まれずにいた部分が一気に内部に収まる。 

深くあますところなく繋がって一つになった。 

先端に感じる少し硬めの肉の感触。胎への入り口。 

 

「……あ、熱い……ですわ」 

「俺も、だ。……なんか……凄ぇよ。背中、平気か?」 

 

ミシェーラは小柄で軽いけど、さすがにずっと支えていると動けないので、大木に背中を預けるような格好になってしまっていた。 

 

「大丈夫……ですわ」 

 

微笑むミシェーラに口付けをして、軽く突き上げる。 

 

「……っ……! んっ……」 

 

これはこれで、心地よいのだが刺激が足りない。 

しばらくそうして、中が時々ひくつきだすと余計に刺激が欲しくなった。 

激しく中を突き上げたい。

 

「……ミシェーラ、いつものやるぜ」 

「え……あ、はい……」 

 

ミシェーラを抱えたまま、ゆっくりと座り込み、ミシェーラのマントを下に敷くような形で彼女を寝かせ、足を抱え。

そのまま強く律動を始めた。 

 

「あっ! やっ……! ああっ! 阿……華王っ」 

「ミシェーラ……っ」 

 

突然の強い刺激に身体がついていかないのか、びくびくと激しく震え出す。が、その震えさえ快感を後押しして、もう止まれそうにはなかった。 

 

「あ……ああっ! 阿華……王っ、阿華王っ!」 

「っ……!!」 

 

泣きそうな声で名前を呼ばれて。昂ぶりが来る。 

 

「くっ……!」 

 

そのまま、深く打ち付けて一番奥で出した。 

繋がった部分から全てが溶けてしまいそうな感覚に眩暈がして、たまらず、そのまま彼女の上に覆い被さった。 

 

「は……あ……」 

 

ミシェーラの腕が俺の背中に回されるのを感じたが、顔をあげることさえ出来ない。 

 

「……き……ですわ……」 

「……っ…………」 

 

擦れた声での告白。 

彼女のたった一言でこんなにも心が揺れる。 

一度に押し寄せた安らぎに泣けてしまいそうになったのに気づかなければいいと思いながら、目を閉じた――。 

 

*** 

 

「うーん、やっぱりあれか、あの時に当たったかな。時期考えるとちょうどだしなぁ」 

「……その言い方、弓矢かなんかみたいで、なんかイヤですわ」 

 

あれから、二ヶ月近く後。 

ずっと旅をしていても、生粋の王城育ちのくせに、身体も壊したことのなかったミシェーラが不調を訴え、丁度寄った町の医者に看てもらったところ、なんと妊娠していたのがわかったのだ。 

 

「いや~、まさかすぐこうなるとは思わなかったぜ。けっこうタイミングとかもあるもんだからさ」 

「そうですの?」 

「そりゃあな。大体だ。外で出してたって、出来るときは出来るんだし」 

「ええっ! そうだったんですのっ!?」 

 

本気で驚く様にこっちのほうが驚きだ。 

 

「知らなかったってか……」 

 

らしいといえば、らしいが。 

もしも、前のままで子どもが出来ていたらどういう反応を示したんだろうかが、少しだけ気になる。 

 

「ま、これでしばらくはここに留まんないとな。幸いにも、環境は良さそうだし。どっかに家借りて、しばらく住もうぜ」 

「え? 旅……やめちゃいますの?」 

「お前さんの身体に障るだろうが! せめてあと……一、二ヶ月かな。安定するまでは少なくともダメだ」 

「……ずいぶん、お詳しいんですのね」 

 

じとりと睨まれて、良からぬ疑いを掛けられてるのを知り、思わずぶんぶん首を振った。 

 

「だっ……! 違っ! 経験じゃなくって、旅の中で得た知識だって!」 

「どうして、旅でそういうのを知ってますの!」 

「他の冒険者と飲んでたりで! 酒の肴に話がでたんだよ!」 

「へー……」 

「マジだって! あんたとお腹の子どもに誓ったっていい!」 

「ふーん、なら、そういうことにしておいて差し上げますわ」 

「しておいてってなぁ……」 

 

思わず、ため息が出た後にふとミシェーラを見る。 

外見はまだなんにも変わらない。 

なのに、もう一人ではないというのは、なんとも不思議な気分だ。 

 

「うーん、しかしこれで当分セックスできないなぁ」 

 

子どもが出来たのは素直に嬉しいんだが、しばらくの禁欲生活を思うとどことなく悲しい。 

……男はバカな生き物だ。 

 

「いいじゃありませんの。子どもが出てきたら皆で色々遊べますでしょう?」 

「それも……そうだな」 

 

想像しただけで楽しくなった。 

 

「お前さんに似るといいなー♪」 

 

ミシェーラの頭に手を載せて、髪をくしゃくしゃに掻き回すとたちまち不満の声があがる。 

 

「ああ、もう! 髪まとまりにくいから、弄らないで下さいって何回いったらわかりますのー!」 

「いいじゃんか、あんたの髪は触ってて、気持ちが良いんだから」 

「癖があるから、あとで梳かすのが大変だって言ってますの! もうっ、自分はストレートで纏まりやすいからって偉そうにー!!」 

「偉そうになんかしてねぇって」 

 

ムキになるミシェーラがまた可愛い。 

つい、手をとって派手に音を立てて、手の甲にキスをした。 

 

「やっぱ、あんた最高だな。奥さん♪」 

「…………おバカ」 

 

親しみを込めた口調で呟いて、体重を預けてきたミシェーラとその中に息づく生命を抱きしめた。 

 

 

タグ:アリスソフトPERSIOM阿華王×ミシェーラR-185000~10000文字同人誌収録済青姦ナマ挿入

Memo
完全に阿華王視点で書いてますが、私は基本的にミシェーラスキーで、愛情はずばり彼女に物凄く偏ってます(笑)
いや、もちろん阿華王も嫌いとかではないんですが、ミシェーラ姫はアリスソフトの女の子で最愛です。