フェラ、顔射、ピロートークいちゃいちゃと単語を並べると、色気がありそうですが、冒頭部分はコメディ調でそんなでもないという。
というか、徹頭徹尾コメディ調で通すつもりだったのに、どこかで何かを間違って、あんまり普段のノリと変わらないものになったような気が。
※二人が大学生で付き合っている前提での話になっております。
初出:2014/10/17
文字数:14376文字
[鹿島Side]
『好きな人が喜ぶことなら、出来るだけのことはしてあげたい』
そんな思いは、きっと誰の中にでもあると思う。
男性は視覚からの刺激で興奮しやすいって話だし、先輩は常々、私の顔と足が凄く好きだって言うし。
それを試してみることで、少しでも喜んでくれたらいいなとか、可愛い先輩の姿が見られたらいいなと思ったのだ。
だからこそ。
いくら部屋の灯りを大分落としているとはいえ、お互い生まれたままの状態で、ベッドに腰掛けた先輩の真っ正面で。
先輩のいきり立ったモノを目の前にし、それを口で可愛がるなんていう、かなり恥ずかしいことをしているというのに、それをされている当人ときたら。
「何かこう……違うんだよなぁ」
至極冷静な口調でそんなことを言ってのける。
萎えてはいないし、興奮してないわけでもないみたいだけど、さっきから、先輩のモノを舐める角度を変えたり、吸ったり、キスしたりと、色々試してみては途中で止められる。
これが私の技術が稚拙だからという理由なら、まだ納得出来る。
実際、私は先輩しか知らないし、多分テクニシャンでもない。
だけど、問題は先輩がこの行動で与えられる直接の快感よりも、その行動をしている時の私の表情をより重要視していると言うことだ。
「先っぽから吸い込む……のは、単純に気持ち良いけど、吸い込んでくれた時のおまえの表情の崩れ方がどうもなー。となると、舌先だけで裏筋舐め上げる、辺りかな。ただ、真っ正面だと顔がイマイチ見にくいから、こう……首を少し傾けてだな、俺の方に顔が見えるように……」
「…………先輩。もう、やめていいですか。うるさい」
こんなやりとりを繰り返して十数分。
いい加減、うんざりしてきた私に罪はない、と思う。
全く、やりにくいったらない。
「何だよ。偶には口でやりましょうかっつって来たのはおまえだろ」
「口でするのを、こんなにぐだぐだ言われるのが分かってたら、やりませんでしたよ! ホントにもう、演技指導じゃあるまいし」
そう、持ちかけたのは私。
先輩がいつも私には口でしてくれるから、ならこっちからも偶にはと思ったのだ。
先輩が無理しなくていいぞ、と言ってくれたところを押し切ってまで。
それをこんなに後悔することになろうとは思わなかった。
この人が抱えている私の顔へのこだわりは予想以上だった、と言わざるを得ない。
単純に好きな顔がきわどい行為に興じてる姿に、そそられたりしてくれるんだろうかと思ったのに、甘かった。
展開が予想外過ぎて、溜め息しか出ない。
「もう、いっそ目を閉じちゃってたらどうですか。余計な情報入らない方が、気持ち良くなるんじゃないですか」
「アホか。何でせっかくおまえにフェラして貰ってるのに、目ぇ閉じてなきゃなんねぇんだよ。顔見なきゃ意味ねぇだろ。おまえがやってくれてる、ていうのを確認出来るのが重要なんだから」
まぁ、普通にキスしたり、セックスしてる最中も、まさに視姦としか表現しようのないくらいに私を見続けてる人だから、仕方ないのかもしれないけどさ。
「……っとに、わがままなちんちんですね、もう!」
ちょっとムカついてしまい、思わず、先輩のモノを握っていた手に力を入れてしまう。
「いっ……バカ、おまえ、加減しろ! 潰す気かよ、しゃれになんねぇって!!」
「ご、ごめんなさい!」
顔を歪めた先輩に慌てて、手の力を緩め、優しく擦った。
自分にはないものだから、力加減がイマイチ分からない。
でも、先輩が私を触る分には絶妙な力加減なんだよね、いつも。
何が違うんだろう、経験?
いやいや、お互いしか知らないんだし……でも、相手を触るという点で言えば、先輩の方が積極的な気がするから、そういう部分での差?
あとは……先輩が私を見てることによって、反応を確認出来てるから?
あ、これかな。
――何処をどんな風に触ったら感じるか言ってくれ。全部覚えるから。
そういえば、最初にセックスした時に先輩がそう言ってたっけ。
全部を本当に覚えてくれているのかまでは分からないけど、事実、先輩に触られるのは凄く気持ち良い。
自分で触ってみるのとは桁違いで、得られる感覚が違う。
相手が先輩だから、という補正はあるんだろうけども、やっぱりちゃんとツボを押えてくれてるってことなんだろうな。
だとしたら、私が口でするのって今日初めてだし、上手くいかないのもしょうがないか。
先輩が覚えるって言ってくれたように、私も探って覚えていけば良い。
この人の希望通りに、私の顔が隠れないようにしつつ、ちゃんと感じさせる場所を。
そう考えたら、目の前のモノがちょっと可愛く思えてきた。
両手でそっと幹に触れて、先端にも優しくキスすると先輩がびくっと震える。
「……先輩?」
「あ、今のいい。そのまま伏し目がちの視線で、先っぽにだけ口つけて、幹は手で擦ってくんねぇか?」
「……こう、ですか」
「……っ」
一瞬見えた顔が気持ち良さそうだったから、言われた通りに試してみる。
先端にだけ、なら顔が見えるからって解釈していいかな。
なら、こういうのは、と舌でくびれた部分を一周するように舐めて、片方の手を袋側に回して、ごく優しく、触れるか触れないか位の力加減で揉んでみる。
「く……」
あ、ちゃんと反応した。
先輩の手がシーツを掴んで、歯をくいしばったのが分かる。
そっか、こういう要領でやっていけばいいのか。
口は先端から動かさず、手は幹か袋。よし。
今度は唇で先を軽く挟んだり、離したりしつつ、擦る手の力に緩急を付けてみる。
触っている先輩のモノが、先程までより心持ち熱くなった気がした。
「……っ、いきなり良い感じ、なんだ、が。どうしたよ」
「ちょっとコツ掴んだかも……なんで。痛かったりはしないですか?」
「ああ」
頭の上から弾んだ呼吸が聞こえてくるのって、気分が良い。
興奮してくれてることに嬉しくなる。
舌は表だけでなく、裏側も使って舐めてみると、またそれで少し呼吸が乱れた。
時々、ちらっと見上げると少し困惑したような視線とぶつかる。
「……おい、あんまこっち見んな」
「自分は……んっ、いつも穴が開くほど見つめてくる癖に、……っ何言ってるんですか?」
口は休めずにそう返すと、先輩が言葉に詰まった。
言い返せるわけないよね。
今だって、私が見上げたら視線が合うのは、先輩がずっとこっちを見てるからってのがあるんだし。
今度はわざと先輩の目を見ながら、尖らせた舌先を先端の小さな割れ目を突くように押し込んでみる。
其処に少し溜まっていた塩気のある雫が、口の中で広がって、先輩が小さな呻き声を上げた。
目元の辺りはほんの少し赤い。
……可愛いなぁ。こんな反応してくれるなんて。
気持ち良さそうなのが伝わると、こっちまで気持ち良くなってくる。
「……遊」
「ん?」
先輩の手が伸びて、私の髪をそっと撫でる。
「なぁ、一回、顔にかけてみていいか?」
「顔? いいですよ、どうぞ」
そう答えたら、先輩の方がびっくりしていた。
自分で聞いてきたのに。
「即答かよ。…………本当にいいのか?」
「今、先輩、気持ち良さそうだから。どうなるか、私も興味ありますし。やってみたいんでしょう? これ、このまま続ける感じで大丈夫ですか?」
「あー……先っぽ、口の中に含んで貰って、舌で転がす感じでやってみてくれるか? 手はさっきみたいな感じでいいから」
「こう、かな?」
「っ!」
床に降ろしている先輩の足に、力が入ったのが分かった。
舌の動かし方、手の動かし方に変化をもたせると、先輩の呼吸がさっきよりも荒くなる。
少し、ベッドから腰が浮いた瞬間、袋の裏側、蟻の門渡りとか何とか言われてる部分を軽く押してみた。
「く! ヤベ……」
「んっ!?」
「…………っ」
私の目が先輩の手で覆われた直後、口の中から先輩のモノが離れていった。
そして、鼻や口元、首から胸元へと生暖かいものがかかって、すっかり覚えてしまった精液のにおいが鼻をつく。
耳に届く荒い呼吸が少し落ち着き始めた頃、手が離れ、ようやく先輩の顔が見えた。
「何で目塞いだんですか。先輩がイく瞬間の顔見てみたかったのに」
セックスだと、どうしてもこっちが一杯一杯になってしまうから、ほとんど先輩がどんな状態かを見る余裕なんてない。
先輩の様子を見るなら、私がそんなに興奮してない今のうちって思ったのに。
「アホ。目に入ったりしたらマズいだろ。おまえ、精液がうっかり目に入りましたっつって、医者に行く勇気あるか?」
「……ありません。絶対嫌です、そんなの」
こればかりは心の底から冗談じゃない。
「だろ? 今、顔拭くからちょっと待て」
ベッドの枕元に置いてあるティッシュケースに手を伸ばし、先輩が数枚のティッシュを取って、私の顔を拭き始めた。
顔と首あたりまでの精液を拭い去ると、胸元にほんの少し残っていた分は、まるで肌に塗り込めるようにしながら、お臍のあたりまで滑らせる。
「……何か、マーキングしたみてぇな気分だ」
「そういう割には、何か不満げにも見えますけど。あんまり気持ち良くなかったですか?」
一瞬、苦笑いの表情を見た気がし、そう返してみたら、ちょっとバツの悪そうな顔になった。
「ん? あ、いや、不満てのとは少し違うんだけどな。……遊」
「はい? ……わっ!?」
言った途端、先輩が私の腕を取って立たせ、一気にベッドの上に引きずり込まれ、倒れるような形になった。
身体を起こそうとしたところで、先輩が覆い被さってきて、太股に先輩の手がかけられる。
「あっ」
「今度はおまえの番ってことで。偶にはイカされるのも悪くないが、やっぱりおまえイカす方がずっといい。触られるより、とにかく触りたいみたいだわ、俺」
「せんぱ……んっ」
甘い快感が触れられた場所から広がっていく。
手は内股をしばらく彷徨った後、足の間へと伸びた。
濡れてはいたけど、まだそんなでもなかったはずの場所は、先輩の指一つでたちまち水音を立てるくらいになる。
「口でしてると、自分の方もちょっと興奮しただろ?」
「……えっと、それ、は」
確かに少しは興奮したけど。
先輩が反応しだした辺りなんかは。
「俺はいつもする」
唇を軽く重ねると、潜めた低い声が楽しそうに笑いながら、遠ざかる。
私の足の間に先輩の頭が収まってしまい、その場所に吐息がかかった。
「まず。こうやって近くで見ると、俺しか、おまえの性器にこんな風に触ったり舐めたりしてないんだよな、って意識して、もの凄く興奮するし」
「んっ」
つい今し方、キスしたばかりのその唇が、派手に音を立てて濡れた場所に口付ける。
ああ、そうか。
逆に言えば、先輩のモノにキスしたり、舐めたりっていうのも私しかしてない。
私だけが知っている、先輩の――。
改めて、それを思うと心がざわめいていく。
「俺がこうして舐めたりすると、より濡れてくるし。胸と性器弄られんの、おまえホント弱いよな」
「ん……」
繋がる場所に触れる温かい舌はそのままに、手は胸へと伸びてきて、
胸の下側から脇の方へと、円を描くように先輩が軽く撫でてくれる。
「クリは赤く充血してて、唇で軽く吸うだけでも腰跳ねさせるし」
「ちょっ……せ、んぱ……んんんっ!」
「濡れた舌で皮の中に押し込むように突くと、刺激強すぎんのか、腰逃げそうになるときあるけど……嫌いじゃないんだよな? こうやって、段階さえ踏めば」
「や、んっ! ああ!!」
言葉にしたことが、次々とそのまま行動で表わされるからたまらない。
先輩の指が中に滑り込んだ時の水音で、自分の濡れ方がどれ程のものなのかが分かってしまうのが恥ずかしい。
「で、おまえがさっき舐めてくれた先っぽが、ここをいつも突いているわけだ」
ゴム越しではあるけどな、と。
中に入り込んだ指が一番奥深くを触りながら、そんなことを言う。
「や、だ……言わな……」
「……遊。気付いてたか? おまえが唇とか舌使ったときの力加減、俺のと凄ぇ近い」
「あ!」
中の指が奥を突き上げて、お腹全体に疼きが広がった。
「俺のやり方が身体に染み付いてんだなって思ったら、もう触りたくてたまんなかった。こうやって攻めてる時のおまえの顔、可愛くて好きだしな」
「な……んっ」
何てこと言うんですか、と言いたいけど上手く言葉にならない。
指の動きと、先輩の射貫くような目に絡め取られてしまっている。
そんな時。不意に先輩の指がぴたりと止まった。
頂きまであと少し、というところまで来ていた快感が行き場を無くす。
「なぁ、このまま指でもうちょっと突いたら、おまえ多分イケると思うけど。……どうされたい?」
「……せ……ぱ……」
動きの止まった指がもどかしい。
ねだって動いてしまいそうになる腰を抑えるので、理性がギリギリだ。
だって、欲しいのは指よりも――。
「遊」
「……先輩、がいい」
「俺の何?」
「っ……」
言わせたい言葉に気付いて、口ごもってしまう。
アレ、平常心やまだ興奮度合いがそんなでもないくらいの時だと、口にするのに然程抵抗はないんだけど。
こんな身体の状態で口にするのは、どうしてだかもの凄く躊躇ってしまう。
「ついさっき言ってただろ。わがままな何とかって。……言えよ」
「……意地、悪」
「このまま指動かすぞ」
「待っ……」
動きそうになった先輩の肩を掴んで――流石に顔は見られなかったけど、結局口にしてしまった。
「………………その、ちんちん、挿れ……っ」
「最初から、そう、言えっての……っ」
「んっ! あ、ああっ!? やっ、あーっ!!」
直ぐさま指が抜かれて、中を埋めてきた先輩の熱に、一番奥まで灼かれた、と認識したところで私の記憶は途切れた。
***
「ん……」
「気がついたか?」
「せん……ぱい? あれ、私……」
「ちょっと、意識飛んでた。三十分は……経ってないくらいだけどな。身体、平気か?」
「あ……うん、大丈夫、だと思う」
気がついた時は先輩の腕の中で、頭を撫でられていた。
もう、身体から興奮の波はすっかり引いていたし、どうやら行為の後始末も全部させてしまったらしい。
どうしよう、先輩が挿れた直後から何も覚えてない。
「何で……何でこうなったの……」
こっちが口でし始めた時は、余裕さえ感じられたのに。
こんなはずじゃなかったんだけども。
「私は先輩の可愛いとこ、もっと見たかったのに」
「何でだよ。俺が可愛くてどうすんだ」
「だって、私、攻められると、余裕なくなっちゃうから。先輩が気持ち良さそうなのを堪能する、せっかくのチャンスだったのに……結局、最後は私の余裕がなくなるとか、何か不公平じゃないですか」
「不公平でいいだろ、別に。おまえが可愛けりゃ」
「え?」
「ん? …………あ」
今。先輩何て言った?
セックスの時には案外言ってくれてたりはするけど、普段は全然言ってくれない言葉を聞いた気がする。
「ね、今、可愛――」
「言ってねぇよ!」
思いっきり頭を先輩の胸の中に押さえつけられて、顔が見えない。
触れている身体が熱くなったのは、動いたからか、照れているからか。
ずるい。今の先輩の顔こそ、絶対可愛いから見たいのに。
そして、もう一度――。
「ワンモアプリーズ! 先輩、もう一回言って、今の!」
「だから、言ってな……」
「じゃ、せめて今の顔見せて下さい。この腕緩めて」
「断る」
「ずるいですよ! 私さっき、恥ずかしいのに言ったじゃないですか、ちんちんって!」
「ちょっ……ホントに恥ずかしかったのか!? 今、さらっと言ってんだろ!?」
「興奮してないと意外と平気なんです。さっきは恥ずかしかったけど。先輩は興奮してる時じゃないと言えないんでしょ? じゃ、今言ったらおあいこじゃないですか!」
「あのな、おあいこっておまえ……」
「先輩!」
「…………あー、もう」
大きな溜め息を吐いた後に緩められた腕。
直ぐに顔を上げて、真っ正面から先輩の目線に合わせた。
まだ、ちょっと赤みが残っている顔が可愛い、なんて思っていたら、先輩の両手が私の頬に添えられた。
「おまえが可愛けりゃそれでいい。……これでいいか、遊」
「……あ、わ、え……うわー……」
真っ直ぐに目を逸らさずに、そんなことを言われて。
一気に顔が熱くなってしまった。
「人に言わせておいて、照れるっておまえ……」
「や、だって。…………あー、もう、先輩大好き!」
偶にしか聞けないけど、凄く嬉しい。
言葉にされなくても、想ってくれてるのは分かってはいるんだけど、やっぱり言葉で直接聞けると、踊り出したいくらいに気分が高揚する。
つい、先輩の身体をぎゅっと抱きしめたら、先輩の腕も私に回された。
「……っとに、おまえってやつは。でも、俺も。おまえに負けないくらいは」
好きなんだからな、と。
これまた、滅多に聞かせてはくれない言葉が、耳の奥にひっそりと落ちる。
あんまり聞けない言葉が二つも一度に聞けて幸せだから、不公平でもまぁいいか。
そんなことを思いながら、先輩の体温に誘われた眠気に身を任せて、目を閉じた。
[堀Side]
――偶には、私が口でやってみましょうか?
遊がそう言って来たのには驚いたが、かなりの期待もあった。
元々、遊の顔は見下ろすような角度で見るのが割と好きだったし、自分の好みの顔をした好きな女が、己の性器を口でしてくれる、なんて魅力的な誘惑に乗らない男なんて、そうはいないだろう。
ただ、それまで口でして貰ったことなんてなかったし、無理にさせるのも気が引けた。
とはいえ、確認してみるも、遊も引かなかったから、期待しながら身を任せてはみたものの……何かが違う。
どうも自分の中でハマらないのだ。
単純に性器に与えられる快感という面では気持ち良かったし、遊が口でしてくれてるということに快感もあるのに、どうも物足りない。
「何かこう……違うんだよなぁ」
多分、期待しすぎだったとか、そういうのとも違う。
「先っぽから吸い込む……のは、単純に気持ち良いけど、吸い込んでくれた時のおまえの表情の崩れ方がどうもなー」
そう、問題はやってくれている時の遊の顔だ。
こいつの顔の作りは、何しろ俺の好みなので、常々じっくり見ている分、様々な表情を知っているから、他にいい顔あるんだよなぁと思ってしまう。
フェラする時のあの吸い上げる顔が好きだっていうやつもいるんだろうが、どうも俺には当てはまらなかったらしい。
「となると、舌先だけで裏筋舐め上げる、辺りかな。ただ、真っ正面だと顔がイマイチ見にくいから、こう……首を少し傾けてだな、俺の方に顔が見えるように……」
「…………先輩。もう、やめていいですか。うるさい」
「何だよ。偶には口でやりましょうかっつって来たのはおまえだろ」
「口でするのを、こんなにぐだぐだ言われるのが分かってたら、やりませんでしたよ!ホントにもう、演技指導じゃあるまいし」
呆れ顔の遊が、溜め息を吐きながらぼやく。
ああ、こういう顔の方が、まださっきのアレよりずっといいよな……じゃなくて。
遊がうんざりするのも分かるんだが、かといって途中でやめられるのも、それはそれで未練が残りそうだ。
勝手な意見だってのも、分かっちゃいる。
が、想定していたのと違いすぎて、自分でも上手く気持ちの消化が出来ない。
何でこうなった。
「もう、いっそ目を閉じちゃってたらどうですか。余計な情報入らない方が、気持ち良くなるんじゃないですか」
「アホか。何でせっかくおまえにフェラして貰ってるのに、目ぇ閉じてなきゃなんねぇんだよ。顔見なきゃ意味ねぇだろ。おまえがやってくれてる、ていうのを確認出来るのが重要なんだから」
もうちょっと、こう、フェラの感触を楽しみつつ、こいつの表情も楽しめるような感じだったら良かったんだが。
どうしたものか。
「……っとに、わがままなちんちんですね、もう!」
その瞬間、大事なモノに一瞬呼吸が止まる程の痛みが走る。
「いっ……バカ、おまえ、加減しろ! 潰す気かよ、しゃれになんねぇって!!」
「ご、ごめんなさい!」
っとに、力加減を考えてくれ。
とはいっても、自分になきゃ分かんねぇよな。
俺だって、最初にセックスした頃はひたすら手探りだった。
どう触ったら、遊が感じてくれるか。気持ち良いのか。
痛い思いをさせずに済むのか。
誤魔化さず、正直に言ってくれと告げてあるからか、最近は、割と満足させてやれてるんじゃないか、とは自負している。
それを考えたら、最初の一回でコツを飲み込めってのも無理な話だ。
俺も構え過ぎたのかも知れない。
そんなことを思っていたら、遊の手が幹に優しく触れて、先っぽに軽くキスされた。
口が触れたのは先っぽだけだからか、遊の顔はほぼ見えるし、表情も崩れたりしない。
今のは悪くなかった。
「……先輩?」
「あ、今のいい。そのまま伏し目がちの視線で、先っぽにだけ口つけて、幹は手で擦ってくんねぇか?」
「……こう、ですか」
「……っ」
俺が言った通りにやってくれると、中々良い感じだ。
やっぱり、遊の顔がしっかり見えていた方が興奮もする。
これなら同じような刺激が続いても、大丈夫だろうと思った瞬間、舌が動いた。
くるりとカリの部分を舌が舐めていき、一方の手が袋の方にも触り始めた。
表情はほぼ変わらないままに、変化した刺激に思わず声が出る。
「く……」
腰の裏側から走る快感が気持ち良い、が、あまり表に出したくなくて、シーツを掴んで快感をやり過ごす。
それでも、何となく今までと違うのを悟ったんだろう。
遊の動きがさらに変わった。
普段アホだけど、こういうとこは頭の良いやつなんだよな、と実感する。
飲み込みが早い。
柔らかい唇が先っぽを刺激していくことに、確実に快感が押し上げられていく。
幹に添えられた手の力加減も、大分ツボを押さえ始めてる。
自分とは違う、細い指の感触は意外に興奮を煽った。
「……っ、いきなり良い感じ、なんだ、が。どうしたよ」
「ちょっとコツ掴んだかも……なんで。痛かったりはしないですか?」
「ああ」
呼吸がちょっと乱れてきた。
完全に委ねてしまうのも、それはそれで悔しいが、快感に抗えなくなりつつある。
また、時々遊がこっちの様子を窺うのも結構くる。
くそ、舌も表だけじゃなく、裏側まで使い始めやがって。
俺だって、普段やってることなんだが……ああ、そうやって上目遣いして見てくんじゃねぇよ。
余計、興奮すんだろが。
「……おい、あんまこっち見んな」
「自分は……んっ、いつも穴が開くほど見つめてくる癖に、……っ何言ってるんですか?」
一瞬、妖艶な『女』の顔を見た気がして、何も言えなくなった。
時々、こんな顔をすることがある。させているのは俺なんだが。
普段じっくり遊の顔を見ているのは確かだし、今だって、俺が目を逸らせばいい話なんだろうけど、遊の顔から目が離せない。
ああ、何でこんなに好みの顔してんだよ、こいつは。
自分でも理不尽だろうという思考に支配され始めた、そんな時。
視線を俺と合わせたままの遊が、尖らせた舌先を先端の小さな割れ目を突くように押し込んできた。
赤く濡れた舌が、敏感な部分に入り込んで来たのに動揺する。
もうそろそろ、ヤバそうだ。
何処に出そうか――と考えて、ふと思いついた。
「……遊」
「ん?」
試しに言ってみる。
嫌がるようなら止めればいい。
遊の髪に触りながら、一つ提案をしてみた。
「なぁ、一回、顔にかけてみていいか?」
「顔? いいですよ、どうぞ」
…………あんまりにも、あっさりと応じられて気が抜けた。
今、天気の話をするような気軽さだったぞ、おい。
「即答かよ。…………本当にいいのか?」
「今、先輩、気持ち良さそうだから。どうなるか、私も興味ありますし。やってみたいんでしょう? これ、このまま続ける感じで大丈夫ですか?」
「あー……先っぽ、口の中に含んで貰って、舌で転がす感じでやってみてくれるか? 手はさっきみたいな感じでいいから」
「こう、かな?」
「っ!」
温かい口の中で、さらに舌を使って転がされるのは、思ったよりも興奮させられた。
また、すっかりコツを掴んだらしく、表情は然程崩さないままに、舌や手の動かし方が巧みになってきている。
思わず、気持ちよさに腰が浮いたその時。
遊の指が袋のすぐ裏、気持ち良い場所を刺激して、一気に快感が突き抜ける。
「く! ヤベ……」
「んっ!?」
「…………っ」
咄嗟の判断で、遊の目を覆って、軽く身を引いた。
覆った手、遊の鼻、頬、口元、顎から首、さらには胸元へと出したばかりの精液が飛び散っていく。
……凄い光景だな、これ。
好きな女の顔を精液で汚すという背徳感と、まるで所有の証を残したかのような充足感がせめぎ合う。
これが好きだという男の気持ちもわからなくはない、が。
興奮が冷めてくると、物足りなさを感じた。
何かこう……違う気がする。
手を離して、遊の目が現れた途端、不満げな声が上がった。
「何で目塞いだんですか。先輩がイく瞬間の顔見てみたかったのに」
「アホ。目に入ったりしたらマズいだろ。おまえ、精液がうっかり目に入りましたっつって、医者に行く勇気あるか?」
「……ありません。絶対嫌です、そんなの」
実際、目を覆った手にも結構かかってた。
俺だって、そんな理由で医者に行かせるのはごめんだ。
「だろ? 今、顔拭くからちょっと待て」
ベッドの枕元に置いてあるティッシュケースから、数枚のティッシュを取り、遊の顔を拭っていく。
一通り拭ったかと思い、ティッシュを捨てた途端、胸元にまだ残っていた精液に気付く。
が、そんなに量がなかったから、何となくそれを腹まで伸ばすように滑らせた。
「……何か、マーキングしたみてぇな気分だ」
手のひらから伝わる、柔らかい腹の感触が気持ち良い。
あー……これだ、物足りなさの正体は。
やっぱ、こうやって遊を触ってる方がいいな。
気付いてしまうと、あちこち触りたくてたまらなくなってきた。
「そういう割には、何か不満げにも見えますけど。あんまり気持ち良くなかったですか?」
そんなことを考えていたら、顔に出してしまっていたのか、少し不安げな顔をした遊が心配そうに聞いてきた。
「ん? あ、いや、不満てのとは少し違うんだけどな。……遊」
「はい? ……わっ!?」
遊の腕を掴んで立たせ、勢いをつけて、ベッドの上に転がした。
身体を起こそうとしたところを押さえて、足を軽く開かせる。
少しだけ濡れた性器が艶めかしい。
「あっ」
「今度はおまえの番ってことで。偶にはイカされるのも悪くないが、やっぱりおまえイカす方がずっといい。触られるより、とにかく触りたいみたいだわ、俺」
「せんぱ……んっ」
太股に手を滑らせると、遊の息を飲んだ音が聞こえた。
やっぱり触り心地最高だな、こいつの足。
ゆっくりと形を確かめるように、足の内側を中心に撫で上げると、呼吸が軽く弾み始め、触れている足の温度が少し上がる。
そうやって、少し焦らすと足の間から甘ったるい匂いが漂い始めた。
さっきよりも濡れたのを確認して、指を伸ばすと粘着質な水音が小さく響く。
「口でしてると、自分の方もちょっと興奮しただろ?」
「……えっと、それ、は」
目を逸らして言い淀んだ、遊の言葉の続きは待たない。
「俺はいつもする」
ついさっき、俺のモノを銜えた柔らかい唇にキスすると、指で触れていた場所に今度は口で触れるために移動する。
「まず。こうやって近くで見ると、俺しか、おまえの性器にこんな風に触ったり舐めたりしてないんだよな、って意識して、もの凄く興奮するし」
「んっ」
舌を使って、音を大きく立てるようにしながら秘唇にキスする。
上の口も下の口もキスするのは好きだ。
どっちにしても、こいつは可愛らしい反応を返してくれる。
そういえば、最初の頃に比べて濡れやすくもなったよな。
お互いがお互いの身体に馴染んでいるからだろう。
「俺がこうして舐めたりすると、より濡れてくるし。胸と性器弄られんの、おまえホント弱いよな」
「ん……」
口は離さずに、手だけ胸に伸ばして触る。
下から脇に円を描くように撫でると、触れている肌が汗ばみ始めたのが伝わる。
良い感じに興奮度合いが上がっていると見た。
「クリは赤く充血してて、唇で軽く吸うだけでも腰跳ねさせるし」
「ちょっ……せ、んぱ……んんんっ!」
跳ねた腰を押さえるついでとばかりに、腰骨も指で刺激する。
膣口から溢れ始めた蜜が、シーツを濡らし始めていた。
「濡れた舌で皮の中に押し込むように突くと、刺激強すぎんのか、腰逃げそうになるときあるけど……嫌いじゃないんだよな? こうやって、段階さえ踏めば」
「や、んっ! ああ!!」
言ったとおりの内容に沿った刺激を与えると、悦びの感情を含んだ可愛い声が上がる。
ひくついている膣口に右手の中指を入れると、十分に濡れた場所は難なく俺の指をくわえ込んで、軽く締め付けが来た。
少し動かすだけでも、ぐちゅと気分の良い水音がする。
「で、おまえがさっき舐めてくれた先っぽが、ここをいつも突いているわけだ。ゴム越しではあるけどな」
「や、だ……言わな……」
指ならこうして直接膣内に入れられても、モノはそうはいかない。
そりゃ、直接挿れられたら、中で出せたら、なんて願望は勿論あるけど、それはしかるべき時が来たら、と決めている。
一時だけの欲望で、こいつを傷つけるような真似は絶対にしたくない。
だから、今はそんな願望は指でこうして触れることで我慢する。
「……遊。気付いてたか? おまえが唇とか舌使ったときの力加減、俺のと凄ぇ近い」
「あ!」
爪で傷つけたりしないよう、気をつけながら指を奥に叩きつける。
そう。今、自分で遊を触りながら気がついた。
多分、こいつが無意識に俺のやり方をなぞるような力加減だったことに。
「俺のやり方が身体に染み付いてんだなって思ったら、もう触りたくてたまんなかった。こうやって攻めてる時のおまえの顔、可愛くて好きだしな」
「な……んっ」
ああ、来た。
快感が強すぎて、泣きそうになる寸前の顔だ。
この段階で焦らして、求めさせるというのがたまんねぇ。
指を止めた刹那、目がどうして、と言わんばかりに語りかけてくる。
「なぁ、このまま指でもうちょっと突いたら、おまえ多分イケると思うけど。……どうされたい?」
「……せ……ぱ……」
「遊」
こっちとしても、結構ギリギリの駆け引きだ。
指でこのままイカせても構わないが、やっぱり挿れたい。
遊の中の熱を感じたい。
でも、焦らしてやった方が、絶対遊は感じてくれる。
「……先輩、がいい」
「俺の何?」
それが何かは、十二分に分かっていながらもあえて聞き返す。
「っ……」
「ついさっき言ってただろ。わがままな何とかって。……言えよ」
ゴムを着けながら、さらに追い詰める。
遠慮無しに握られたのはホントに痛かったし、多少仕返しをするぐらい構わねぇよな?
「……意地、悪」
「このまま指動かすぞ」
「待っ……」
動かすふりをすると、慌てて縋ってきた遊に、駆け引きに勝ったのを確信した。
「………………その、ちんちん、挿れ……っ」
「最初から、そう、言えっての……っ」
擦れた小さな声だったが、確かに聞こえた言葉に応えるため、指を抜くや否や、張り詰めたモノを突っ込む。
「んっ! あ、ああっ!? やっ、あーっ!!」
「っ!?」
最奥に辿り着いた瞬間、とんでもない締め付けが来た。
吸い付くように絡みついた熱と、生き物のように蠢く内部にヤバいと思った時には遅く、あっけなくイカされた。
強烈な快感が去って、我に返ると、遊の身体が弛緩しきっている。
「おい、遊っ!?」
返事はなかったが、呼吸はちゃんとしているのを確かめて、安心した。
こいつはこいつで、今ので意識が飛んじまったらしい。
「脅かすなよ……焦っただろうが」
俗に言う三擦り半どころか、一突きでイッたのを知られずに済んだのは幸いと言うべきか。
まぁ、仮に遊の意識が飛んでなくても、そのまま続けてどうにか誤魔化せただろうけども。
ただ、流石に今、意識を手放してしまった相手に、これ以上続行する気もない。
遊の中から抜けて、ゴムの後始末をし、互いの濡れた性器も拭った後、全身の汗も軽く拭き取る。
まだ、ほんのりピンクに染まったままの遊の肌に、時々口づけながら。
最後に、汗と涙と涎に塗れた顔を見る。
一般的にはぐちゃぐちゃになったと称する状態の顔なのかも知れないが。
「……こんな状態でもいい顔、なんだよなぁ……どうなってんだ、こいつ」
自分が感じさせた結果だから、というのもあるんだろうが、こういう情事後の状態でも造形が整っている顔に、つい見惚れてキスしてしまう。
本当はこの状態を撮って保存しておきたいくらいだが、絶対に嫌がるだろうことも分かっているから、しばらく目に焼き付けた後、大人しく拭っておく。
「……可愛いよなぁ」
まだ、目が覚めないのを良いことに、一通り拭い終った後、もう一度キスしといた。
***
「ん……」
「気がついたか?」
「せん……ぱい? あれ、私……」
「ちょっと、意識飛んでた。三十分は……経ってないくらいだけどな。身体、平気か?」
「あ……うん、大丈夫、だと思う」
枕元の目覚まし時計で時間を確認しつつ、本当に大丈夫そうなことにほっとする。
目が覚める前から頭を撫でていた手を止めずにいると、遊が溜め息を吐いた。
「何で……何でこうなったの……」
ちょっと拗ねたような声が可愛い。
「私は先輩の可愛いとこ、もっと見たかったのに」
「何でだよ。俺が可愛くてどうすんだ」
「だって、私、攻められると、余裕なくなっちゃうから。先輩が気持ち良さそうなのを堪能する、せっかくのチャンスだったのに……結局、最後は私の余裕がなくなるとか、何か不公平じゃないですか」
「不公平でいいだろ、別に。おまえが可愛けりゃ」
それは本当に何の意識もせずに言ったものだったが、腕の中で遊が軽く固まった。
「え?」
「ん? …………あ」
しまった。
そういえば、普段あんまり言わないようにしてたんだよな、これ。
こいつ、高校時代から何かと自分を可愛いと言えって、凄ぇうるさいから。
「ね、今、可愛――」
「言ってねぇよ!」
案の定、騒ぎ始めた。
顔が熱くなりそうなのを自覚したところで、顔を上げそうだった遊の頭を胸に押さえつける。
今しているだろう顔を見られたくない。
「ワンモアプリーズ! 先輩、もう一回言って、今の!」
「だから、言ってな……」
「じゃ、せめて今の顔見せて下さい。この腕緩めて」
「断る」
「ずるいですよ! 私さっき、恥ずかしいのに言ったじゃないですか、ちんちんって!」
「ちょっ……」
ダイレクトに出た単語に軽く吹く。
こいつの普段の言動と、セックス中のあの何とも言えない可愛さとのギャップは何なんだ。
「ホントに恥ずかしかったのか!? 今、さらっと言ってんだろ!?」
「興奮してないと意外と平気なんです。さっきは恥ずかしかったけど。先輩は興奮してる時じゃないと言えないんでしょ? じゃ、今言ったらおあいこじゃないですか!」
「あのな、おあいこっておまえ……」
何がどうおあいこだよ。
「先輩!」
「…………あー、もう」
俺の背中にある遊の手が、催促のように叩いてくる。
仕方ねぇなと腕を緩めると、期待に目を輝かせた遊の顔が真ん前に来た。
…………まぁ、実際可愛いって、常日頃思っている時点で、俺の負けだよな。
遊の両頬を手で挟んで、視線を逸らさずに言ってやった。
「おまえが可愛けりゃそれでいい。……これでいいか、遊」
「……あ、わ、え……うわー……」
目の前の顔が見る見るうちに赤く染まって、ふにゃっと口元が緩んでいく。
「人に言わせておいて、照れるっておまえ……」
「や、だって。…………あー、もう、先輩大好き!」
「……っとに、おまえってやつは」
素直に喜びの感情を出して、遊が抱きついてくる。
ま、偶にはいいよな。
俺も遊を抱きしめながら、耳元でもう一言。
「でも、俺も。おまえに負けないくらいは……好きなんだからな」
今度は空気を読んでくれたのか、顔は上げて来なかったが、浮かれたような笑い声が聞こえた。
時にはこんな日も悪くは、ない。
最初はコメディ調で通すつもりだったんだけどなぁ(過去形)
堀先輩はどんな時だろうとひたすら鹿島くんの顔を見たがるというのを書けたのは楽しかった。
『ワンモアプリーズ!』の台詞は入れたかったし、そこを好きと言ってもらえたのが嬉しかった記憶。
タグ:月刊少女野崎くん, 堀鹿, pixivUP済, 大学生設定, R-18, 10000~15000文字, 鹿島視点, 堀視点, フェラ, 顔射, 2014年