家で仕事しながらウトウトしてた堀先輩にちょっと手を出したら反撃された鹿島くん。
※二人が社会人で同棲している前提での話です。ご注意を。
初出:2014/11/02
文字数:1762文字
今日は持ち帰りの仕事があるから、先に寝てろと言われたけど、一人で眠るベッドは妙に広いし、何より寂しくて、どうにも寝付けない。
一緒に住む前にも、結構お互いの家に泊まっていたりなんかして、二人で眠ることに慣れすぎてしまっている。
枕元に置いてあるスマホで時間を確認すると、既に午前二時近い。
「……まだ、仕事してるのかなぁ」
結局、気になってしまって、ついベッドを出て、先輩の居るリビングへと向かった。
「せんぱーい、まだ仕事終わってな…………あ」
先輩はノートパソコンを開いたまま、うたた寝してしまっている。
そっと様子を窺うと、仕事中だけ掛けている眼鏡もそのままだ。
それでも、吸っていたであろう灰皿の煙草の火はちゃんと消えているあたりが、先輩らしい。
目の下にはうっすらとくまも出来てしまっていて、少し疲れているように見えた。
……ベッドまで運んだ方がいいかな、これ。
ちらっとノートパソコンを見た感じだと、仕事で使うらしいファイルの保存はちゃんとしてるみたいだし。
このままの姿勢で寝てたら、明日身体に響いちゃうし。よし。
先輩を起こさないように、静かに眼鏡を外すと、鼻の脇に眼鏡のパッド跡も付いてしまっていた。
音を立てないように気をつけながら、眼鏡をテーブルの上に置く。
ほんのり赤く染まった跡が何だか可愛い。
…………少しキスするくらいなら、起きない、ですよね?
まだ先輩が寝息を立てているのを確認すると、そうっと跡の付いている鼻にキスしてみる。
音を立ててキスしたくなるのは我慢して、軽く唇を押し当てる程度に。
無防備な先輩が可愛いなぁ、なんて思って顔を離そうとしたら――頭の後ろを押さえつけられた。
「えっ」
「……寝てなかったのかよ、おまえ」
まだ、どこか眠そうな声をした先輩が目を開けた。
至近距離で見つめられて、鼓動が跳ねる。
「す、すみません。起こしちゃいましたか。その、ベッドまで運ぼうかと思ったんですけど、その前にちょっと」
「いたずらしたくなったってか?」
「う、その……すみません。眼鏡の跡残ってるのが何か可愛くて」
「……そりゃ、おまえだろ」
「え」
どういうことですか、と言おうとする前に唇が塞がれてしまった。
ほんの少しだけ、煙草の味が残っている舌が、私の口の中に入り込んで来て、あちこち辿っていく。
上顎とか、舌の裏側とか、口の中の弱い部分は特に執拗に辿られて、息が上がる。
ああ、せめて舌を絡めるのは止めて欲しい。
こんな夜中なのに、変な気分になってしまう。
唇が離れた瞬間、自分がどんな顔をしたのか。
先輩の笑みで想像出来たけど、あまり考えたくない。
「今、何時だ」
「二時、過ぎた……くらいですかね。多分」
「…………じゃ、三時間くらいは寝られるか」
「あの、それ、どうい……ん」
パジャマの裾から手を入れられて、直接その下の肌を弄られる。
両方の胸を撫でていった手は、そのままパジャマのズボンまで伸びて、その中の方――下着の奥にまで入り込む。
慌てて、手を押さえようとするも、お構いなしに私の大事な場所に触れた。
「や、待って、いきなりそっち触らな……っ」
自覚もしていたけど、先輩の指がたてる微かな水音に羞恥を煽られる。
「少し濡れてるな。キスで感じたか?」
「…………っ、あ、あんなキスされたら、そりゃ」
「先にキスしてきたのはそっちだろ……煽ったのはおまえだ」
「ほんのちょっと、軽くキスしただけなのに……」
ぼやいてみるも、先輩が軽く指を動かしているだけで、余計に濡れてしまっているのが分かる以上、ぼやきの効果は間違いなくない。
先輩が私の足の間から指を抜いて、その指を拭いもせずに私の手を取り、自分の身体の中心に導く。
馴染みつつある熱く固い感触に、余計に煽られてしまうのが恥ずかしい。
こうして触れているモノが後で私の中に入ってきて――どんな風に動いたり、突いたりしてくるかを知ってしまっているから。
「軽くだろうとキスはキスだ。ベッド行くぞ。……足に震えが来てるなら運んでやろうか? お姫様?」
先輩のモノに触れていた手がうやうやしく取られて、手の甲に軽く唇が落とされる。
「まっ……まだ一人で歩けます!」
「なら、行くぞ。睡眠時間確保したいなら、ごねるなよ」
「……もう、先輩のバカ」
どうか明日。
会社でうたた寝なんてしませんようにと祈りつつ、先輩と二人で寝室に向かった。
眼鏡かけたままうたた寝してしまった相手にこっそり手を出したら、相手が目覚めていちゃいちゃになだれ込むというのは、私の好きなシチュエーションの一つなので、大抵のジャンルで気付いたら馬鹿の一つ覚えの如く書いていたりします……w
煙草話の削った部分で書き換えてみたけど、別の話になった上に、後半眼鏡関係ないっていう\(^o^)/
後日、眼鏡顔射追加して、年齢制限行きになる予定です。
……って書いててそのままになってるようなので、後でPCからファイル探す……。
タグ:月刊少女野崎くん, 堀鹿, pictMalFemUP済, 社会人同棲設定, R-15, リライト予定, 500~3000文字, 鹿島視点, 2014年