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堀鹿で姫初めその3<月刊少女野崎くん・堀鹿・R-18>

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年始の挨拶回り後、子どもたちが寝た後のいちゃいちゃ話。未来夫婦捏造設定。
pixivでは姫初め×10に収録してあります。
堀鹿夫妻に子どもたちがいるので、(長男+年子で双子(男女)の三人)創作キャラが苦手な方はご注意を。

初出:2015/01/03  

文字数:4080文字 

 

[堀Side]

年が明けて、双方の実家に年始の挨拶に家族全員で行き、自宅に戻った時には夜の十時近かった。

「チビたちは熟睡か?」
「うん、みんな疲れたんだね。ぐっすり寝てる」

子ども部屋から戻った遊が笑いながら、チビたちの状況を告げた。
三人のチビたちが寝ている部屋からは離れたリビングだが、お互い何となく声を潜めてしまう。
帰路の車の中にいた時点で、チビたちはみんな半分ぐらい寝てる感じだったが、家に着く頃には見事に撃沈していた。
遊と手分けして、一人ずつ抱いてベッドまで連れて行ったが、誰一人として途中で起きやしなかった。

「はしゃいでたもんなぁ、三人とも」
「元気だなぁって思ってたけど、やっぱり子どもだね。体力続かなくなっちゃうあたりが」
「だな。ま、俺たちも疲れたけど、まだちょっと動くくらいは出来るよな?」
「政ちゃんのちょっとは、ちょっとって言わない気がするけどなぁ」

そう言いながらも、遊は俺が頬に伸ばした手を拒まずに、自分の手も重ねて来た。

「お風呂は?」
「行く前に軽く入ってんだし、後でもいいだろ」
「……仕方ないなぁ、もう」

でも、続きはベッドの方でと呟いた言葉には同意する。
二人きりだった時ならいざ知らず、今は流石にチビたちに見られてはまずい。
万が一にもあいつらが起きて来た時にリビングだと誤魔化しようがない。
遊の唇に一度だけ軽くキスをすると、二人でソファから立ち上がって、寝室に向かった。

***

「ん……っ、せん、ぱ……い」

身体を繋げたまま、首筋から背骨を撫で、さらに腰、太股と手のひらで触っていくと、俺の背に回された遊の手に力が入る。
見上げた顔が赤く染まって、唇が色っぽく半開きで吐息を零していると、やっぱりいい顔すんなぁって惚れ惚れする。
こうやって、姫初めをするのも十数回目になるが、まだこいつは一杯一杯になった時には、俺を先輩って呼ぶ癖が抜けない。
そんな部分も可愛いと思っている一方で、つい、つついてやりたくもなってしまう。

「おまえ、また『先輩』って呼び方に戻ってんぞ」
「ん、あ!」

恥骨を押しつけるように動いて、クリトリスも刺激してやると、繋がった場所が軽く締まって、深い部分が俺のモノに吸い付くように蠢く。
すっかりとろとろになっている膣内は、抱く度に柔らかくなっている気がする。
いや、ここだけじゃなくどこもかしこもだ。
若い時よりも肌が柔らかくなっていて、俺の身体に馴染んでいるように感じる。
それが二人で重ねた時間の証でもあるようで、こうして全身で実感することで気分が高揚する。
多分、こいつから『先輩』って呼び方が抜けるくらいの時間が経っても、昂ぶるだろうなぁ。
相変わらず端正な顔は、最初に会った時とは少し違ってきているけど、若かった時の顔も、妻になったばかりの時の顔も、母親になった時の顔も好きだ。
勿論、こうして俺だけに見せてくれる夜の顔は言うまでもない。
そして、年を重ねた顔も間違いなく好きになるだろう。
チビたちの授乳が終わって、再び俺だけのものになった胸も口と指を使って弄ると、小さな悲鳴が上がった。
中が一層濡れたところで、さらに突き上げて刺激を強くする。

「せん、ぱっ、あ、あああ!」
「遊……っ」

快感で仰け反った遊の首筋にキスをしながら、強く抱き締め――一番深い部分で出した。

***

「もう……やっぱりちょっとじゃなかった」
「悪い」

二人で風呂に入っていると、遊がぼやきながら俺の髪を洗ってくれる。
結局、チビたちが起きてこないのをいいことに、あの後さらに続けてしまって、気付いた時には結構な時間が経っていた。

「けど、おまえも嫌じゃないだろ?」
「そりゃ、嫌なわけじゃないけど! ……そういう言い方するの狡い」
「うわっと」

ささやかな抵抗なのか、髪を流すついでとばかりに顔面にシャワーの水をがっつりかけられた。
一通り、髪の泡が流れたらしいところでシャワーが止められる。

「……何しやがる」
「いいじゃない、これくらい。年の頭からこれじゃ、また今年一年大変だなって思っちゃうのくらいは自由でしょ!?」
「何だ、その言いぐさ。……俺は身体もつなら、何度だって抱きたいんだよ。おまえは違うのかよ」
「……だから、そういう言い方が狡いんですってば」

洗い終わったばかりの髪にキスされて、違うわけないでしょう、とごくごく小さな声が聞こえた。
目の前のほんのり赤く染まっている身体を引き寄せながら、おまえこそ狡いだろとは声には出さずに、再び遊の身体を堪能することに決めた。

[鹿島Side]

「チビたちは熟睡か?」
「うん、みんな疲れたんだね。ぐっすり寝てる」

子ども部屋からリビングに戻ると、雑誌を読んでいた政ちゃんが潜めた声でそう聞いてきたから、私の方も小声でそれに応じた。
少し前まで、政ちゃんの実家と私の実家、それぞれに年始の挨拶で訪れていた。
今はもう夜の十時近い。
普段、頻繁に会わない祖父母と出会えたのが楽しかったらしい子どもたちは、散々日中はしゃいでいたからか、すっかり疲れた様子で帰りの車の中から早くもほとんど寝ていた。
家についても誰も起きる気配がなくて、夫婦揃ってベッドに運んでいったけど、三人とも目を覚ます気配は全くなかった。
子どもたちのお風呂は明日だなぁと諦めておいた。

「はしゃいでたもんなぁ、三人とも」
「元気だなぁって思ってたけど、やっぱり子どもだね。体力続かなくなっちゃうあたりが」
「だな。ま、俺たちも疲れたけど、まだちょっと動くくらいは出来るよな?」
「政ちゃんのちょっとは、ちょっとって言わない気がするけどなぁ」

今に始まったことではないけど、私の夫は結構セックスしたがる。
多分、今夜は子どもたちも熟睡してるし、絶対誘ってくるだろうなって思っていた。
だから、頬に伸ばされた手に、自分の手を重ねる形で返事をする。

「お風呂は?」
「行く前に軽く入ってんだし、後でもいいだろ」
「……仕方ないなぁ、もう。でも、続きはベッドの方で」

こう言うだろうなっていうのも予測済み。
付き合っている頃からの年数は十年以上になるんだし、当然かも知れないけど、ツーカーってこういうことを指すのかなと考えると結構嬉しい。
子どもたちの目に入ることを考慮して、無茶しなくなったのもだ。
唇を触れ合わせるだけの軽いキスをし、先にソファから立ち上がった政ちゃんが手を差し出して来てくれたのをとって、立ち上がり、一緒に寝室に向かった。

***

「ん……っ、せん、ぱ……い」

先輩の足の上に乗るような形で抱き合っていると、うなじの方から背中、腰、さらに足へと手のひらが優しく撫でていってくれる。
もう数え切れないくらいに触られているのに、何度触られても気持ちが良い。

――うちなんか、もうすっかり営みなんてないわよー。
――うちもうちも! 子ども生まれちゃったら、あんまり気乗りしなくてねー。

幼稚園のママ友にはそういう事を言う人もいるから、本当に人それぞれなんだなぁって思う。
そりゃ、頻繁にするような体力も気力もないけど、全然求められなくなるのもきっと寂しい。
先輩にこうやって触られたり、キスされたり、激しい衝動をぶつけられるのは気持ち良いから、レスになるっていう感覚は少なくとも今のところは分からない。

「おまえ、また『先輩』って呼び方に戻ってんぞ」
「ん、あ!」

繋がった部分が強く押しつけられて、激しい快感が其処から広がる。
呼び方は、結婚したときから『先輩』じゃなくて、『政ちゃん』って呼ぶようにはしているんだけど、どうも素になった時にはつい出てしまうみたいだ。
御子柴や、千代ちゃん、結月たちみたいに高校時代の友人と会っているときだと、つい先輩って言ってしまうのもあるかも知れない。
……思えば、あれから十年以上。
かつての高校時代の先輩後輩から、関係は全く変わったものにはなったけど、私は相変わらず先輩が好きだし、先輩も私を好きだって言ってくれる。
いや、相変わらずっていうのとも違うかな。
年を重ねるごとに、もっと好きになっていってる。

「ひっ!」

胸はあまり興味がない、なんて言いながら、私が感じるからこうして弄ってくれるし。
子どもたちにも良いお父さんで、私にも良い夫で。
家族みんなで笑って過ごしていける、この日常がたまらなく愛しい。

「せん、ぱっ、あ、あああ!」
「遊……っ」

微かに視界に映った先輩の顔が凄く気持ち良さそうで嬉しい。
首筋に感じた先輩の唇の感触に、快感が爆発して――少しの後、中で出した先輩の精液が下の方へと伝っていくのを感じながら、幸せを噛みしめていた。

***

「もう……やっぱりちょっとじゃなかった」
「悪い」

どうせ、そうなる気はしてたんだけどね。
子どもたちが起きる様子がなかったのを良いことに、久しぶりに長々と睦み合ってしまった。
二人でお風呂に入って、政ちゃんの髪を洗っていると、政ちゃんの笑い声が浴室に響いた。

「けど、おまえも嫌じゃないだろ?」
「そりゃ、嫌なわけじゃないけど! ……そういう言い方するの狡い」
「うわっと」

洗い終わった髪を流すついでに、政ちゃんの顔面に向けてシャワーをかける。
多分、高校時代にこんなことしたら、吹っ飛ばされただろうなぁなんて思うけど、今はそんなことはない。
髪を流し終わって、泡がなくなったところでシャワーを止めると、ちょっとだけ不機嫌さを表わした表情になった。

「……何しやがる」
「いいじゃない、これくらい。年の頭からこれじゃ、また今年一年大変だなって思っちゃうのくらいは自由でしょ!?」
「何だ、その言いぐさ。……俺は身体もつなら、何度だって抱きたいんだよ。おまえは違うのかよ」
「……だから、そういう言い方が狡いんですってば」

この人はちゃんと知ってるのだ。
私が政ちゃんに求められるのも、求めて応じられるのも嬉しく思っているってことを。

「……違うわけないでしょう」

洗い立てで、シャンプーの香りも残っている髪にキスしたら、身体が引き寄せられた。
…………こうなるような気はしてたし、ほんのちょっと期待もしていた時点で私は結局先輩には勝てない。
あちこち探り始めた手は止めずに、ただ、先輩の動きに任せた。

 

人様にあげた年賀用小説の一つ。(というか、この年は年賀で数人に小説あげてるから姫初めが多かったんだとこの話のメモで思い出した。書いておくものですね!)
既にくっついてる人たちをいちゃいちゃさせるというのがもの凄く好きなので、未来捏造堀鹿夫婦話はそんな私の趣味がモロに反映されておりますw
歳重ねて、お互いの身体がお互いにより馴染んでいるっていうのが堪らん!

 

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