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当然の結果~子どもたちが眠るまで<月刊少女野崎くん・堀鹿>

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未来捏造堀鹿夫婦+子どもたちによるシリーズもの。基本、健全路線。
幼稚園児の長男がスイミングスクールに通うことになった話。

2015/04/19のワンライで書いたものです。

創作キャラが混じることが苦手な方はご注意下さい。
当方の堀鹿夫妻には長男+年子で双子(男女)の子どもたちがいます。

初出:2015/04/19

文字数:1695文字 

 

行弘が幼稚園を卒業するのも間近となったある日。

同じ幼稚園に通う行弘の友達が、小学校入学と同時にスイミングスクールに通うことにしたと聞いて、行弘も気になったらしく見に行きたいと行ってきた。

動機は……まぁ、不純な気がしないでもない。

予想するまでもなく、行弘の場合は水泳がやりたいというより、まずは泳いでいる状態の人の足、もしくは水着から伸びた足を見たいからだと察しがついてしまっている。

流石に、遊も何となく理由を察したからか、あまりスイミングスクールに行くことに乗り気ではなかった。

が、行弘がスイミングスクールでみんなが泳いでいるところを熱心に見つめ、スクールの先生にもこれだけ興味を持って見ているようなら、きっと上達も速いですよと言われたことと、何より行弘本人がスイミングスクールに通いたがったので、そのまま通わせることにしたのだ。

幼稚園に入園した前後から、色んな習い事の話をしてみても、イマイチどれも乗り気じゃなかった行弘が、絶対すぐにやめたりしないから!と必死に主張してきたからには、やはり親としてはやらせてやりたいと思ったわけで。

 

「ホントに良かったのかなぁ……アレ」

 

が、子どもたちが眠った後、二人、リビングのソファで並んでコーヒーを飲んでいると、遊が複雑そうな表情をしてぼやいた。

 

「良いんじゃねぇの? きっかけはどうあれ、スイミングスクールに通って泳げるようになるってのはマイナスにはならねぇだろ。あの行弘の熱狂っぷりなら、早々やめたいって言い出しそうもねぇし」

 

――お父さん、お父さん! プールって、色んな足見られるから凄いね!

 

ついさっき、寝る間際まで興奮状態だった行弘は、目を輝かせながら俺にそう言ってきた。

 

――そうだなぁ。でも、スイミングスクール入ったら見てるだけじゃダメなんだぞ? 自分も泳がないと。

――分かってるよ! あ、でも、えっと、クロー……だっけ?

――『クロール』か? 足が交互にバタバタして動くあれだろ?

――そうそう! あのお水の中から足が出て来た時の形って綺麗だよね! 自分でも、ああいう風に泳げるようになりたい!

 

我が息子ながら、相変わらず目の付け所がマニアックだ。

が、最初の目的がどうであれ、本人が頑張って結果も出してくれるようなら、それでいいと思うんだがな。

 

「……足ばっかり見てるって、やめさせられたりなんてことないよね」

「足を見てるってより、泳ぎのフォームを見てるって解釈されるだろうし、大丈夫だろ」

「あのね、政ちゃん。私が言いたいのはそういうことじゃなくて」

「俺が言いたいのもそういうことじゃない。……もうちょっと、自分の息子を信用してやれよ」

「え、ちょっ……うわ」

 

遊がコーヒーをテーブルに置いたタイミングを見計らって、俺もコーヒーを置き、そのまますかさず遊の片足を持ち上げて、俺の方に足を伸ばすような形に仕向ける。

バランスを崩した遊が、ソファに不安定な形で寄りかかっている隙に、ハーフパンツから出た膝にキスして、臑の骨に沿って舌を這わせていく。

足首まで辿り着いたところで軽く噛むと、小さな悲鳴が聞こえた。

 

「いくら足が好きでも、ちゃんと最低限の区別はつけるだろ。俺がこうして、おまえの足に触ったり舐めたりしたくなっても、子どもたちが寝静まったタイミングまでは、我慢するようにな」

「う……」

「程度さえ弁えることを覚えれば、『好き』って感情から始まったものは、そう悪いことにならねぇと思うんだよな、俺」

 

膨ら脛も撫でていくと、赤くなっていた顔が諦めたように溜め息を吐いた。

 

「……お父さんが足フェチじゃ、水泳見たらやりたくなるのって、当然の流れだったのかな」

「そうだな。そういうことだと諦めとけ。ついでに、ハーフパンツなんて足を触りやすい格好でいたことも、俺に触れって言ってるようなもんだ。こうなるのも当然の結果だって諦めとけ」

「…………ホント、仕方のない人ですね、先輩は」

 

遊が敬語混じりなったのに加えて、『先輩』って昔の呼び方に戻った辺り、もう余裕のなくなりつつある証拠だ。

もう一度、膝にキスしてから、唇にもキスして、続きは寝室でと促した。

 

 

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