> Novel > Novel<月刊少女野崎くん・堀鹿> > Secret performer<月刊少女野崎くん・堀鹿・R-18> > 堀鹿で姫初めその1<月刊少女野崎くん・堀鹿・R-18>

堀鹿で姫初めその1<月刊少女野崎くん・堀鹿・R-18>

いいね送信フォーム (0)

Secret performer本編でくっついた後の堀鹿。

センター試験終了まもなくくらいのタイミング。

人様にあげた年賀用小説の一つ。pixivでは姫初め×10に収録してあります。

初出:2015/01/04

文字数:2364文字 

 

「先輩、受験生なのに大丈夫ですか?」

「ようやく、センター終わったんだ。少しぐらい息抜きしても大丈夫だろ」

 

年が明けて、センター試験が終わって。

まだ、受験そのものは終わっていないが、一区切りついたところで、鹿島を家に呼んだ。

ちょうど、親も旅行に行っているタイミングだし、弟は帰宅時間の遅い部活をやっているから、まだしばらく家に帰って来ない。

鹿島とこうやって二人きりになれたのは、随分久しぶりだ。

自室のベッドで膝枕して貰いながら、鹿島の足を触っていると鹿島が俺の髪を撫でてくれる。

 

「センターの結果、勝算あるんですね」

「んー、まぁ、それなりにな。何で分かった?」

「余裕なかったら、先輩こういう風に私と会ったりしないかなぁって思ったんで。こうやって先輩と久々に会えて嬉しいです」

 

惜しげもなく向けてくる満面の笑みに、俺の方も口元が緩む。

手を伸ばして鹿島の髪を撫でると、触り心地の良さに、つい全身触りたくなる。

髪だけじゃなく、どこもかしこも触り心地いいんだよな、こいつ。

こうして、足だけ触っていても大分満たされはするけども。

 

「そういえば、先輩」

「ん?」

「日にちはちょっと経っちゃいましたけど、年明けに初めて……その、セックスするのって、姫初めって認識であってますかね?」

 

そんなことを考えていたら、鹿島がタイミング良くというか、悪くというか、姫初めの話を振って来た。

つい、足を触っていた手を一瞬止めてしまう。

 

「……合ってるんじゃねぇの。いいのか?」

「だって……先輩としばらく、その、してない、ですし。また、しばらく機会なさそう……です、し」

 

劇では堂々と台詞を口にする鹿島が、珍しいくらいに言い淀んでいる。

 

「……おまえから、そうやって誘ってくるの初めてだな」

「い、いけませんか」

「いいや。めちゃくちゃ嬉しい」

「せんぱ……んっ」

 

鹿島の足から手を離して、身体を起こして、ほんのり赤く染まっている顔を撫でてからキスをする。

柔らかい唇の感触も久しぶりなんだよな、そういえば。

一旦、そうやって実感してしまうと、触りたいって感情が堰を切ったように溢れ出す。

一度唇を離し、鹿島の上半身をベッドに倒して、再びキスをする。

今度は唇を舌でなぞりながら、形の良い耳を触る。

焦らすように耳の縁を触って、舌を唇の中に入れると、鹿島の腕が俺の背に回される。

 

「……全部、脱がしていいか」

 

これまでは学校でヤッていたから、お互いに全裸になったことはない。

大抵の場所は触っているし、見てもいるけど、そのまま裸の状態を見たことはなかった。

多分、鹿島もそのことに気付いたんだろう。

少し戸惑っていたけど、ややあって頷いた。

 

「先輩も、全部脱いでくれる、なら」

「そのつもりだ」

 

もう一度、唇を重ねながら、身体の中心もくっつける。

布越しに感じた鹿島の柔らかさに、一気にくっつけた場所が固くなったのを自覚した。

 

***

 

「先輩って……んっ……やっぱり、ちゃんと男の人、なんです、ね」

「何だ、そりゃ」

 

知っていたつもりの身体だが、何も纏うものがない状態は目を見張るほど綺麗だった。

鹿島は鹿島で、何か思うところがあったのか、いつもよりも俺の身体を触ってくる。

 

「や、その。肩幅けっこうあるし、手首とかもがっしりしてるし……それに……」

「ん?」

 

鹿島の視線を追った先にあるのは、しっかり臨戦状態になっている俺のモノ。

とっくに見られてるし、触られてもいるが、妙に気恥ずかしい。

 

「……何だよ」

「先輩がズボン脱いでるの初めて見たから、そこってそうなってるんだなぁって」

「あー……」

 

そういや、スラックス履いたままでモノだけ出してたもんな。

袋までは見せたことなかったか。

 

「なぁ、袋の方、触って貰っていいか?」

「えっと、そっと触ればいいですか?」

「ああ」

 

鹿島の指が伸びてきて、優しく触れてくれる。

思っていたよりもくるもんがあるな、これ。

 

「ちょっと、冷やっとしてるんですね、ここ」

「じゃなきゃ、やばいからな。……鹿島」

「はい?」

「おまえ、将来こども何人欲しいよ?」

「はっ!?」

 

鹿島の声が裏返って、動いていた指がぴたりと動きを止める。

 

「こ、こどもって」

「何だよ、そんな動揺するようなことか」

「しますよ! だって……」

「俺は結構考えるぞ」

 

ゴムを取り出して、モノに被せ、先端で鹿島の足の間を軽く突く。

柔らかい部分はすっかり熱くなっていて、少し体重をかければ、あっさりと俺のモノが鹿島の中に飲み込まれた。

 

「あ、んっ! せん、ぱっ」

「そりゃ、流石に数年後って思うけどな。こんなことしてりゃ、意識すんに決まってる、だろ」

 

軽く腰を動かすだけでも、繋がった部分から水音が響いた。

前にゴム無しで中に出した時に、出来てなかったことに安心したのは確かだが、あれ以来、こいつに似たこどもとか凄ぇ可愛いだろうなぁなんて、何かの瞬間に思ったりする。

 

「私、は」

「ん?」

「先輩との赤ちゃん、なら、何人、いたって……っ」

「……言ってくれんじゃ、ねぇ、かっ!」

「あっ、うあ! あああ!!」

 

ごつごつと奥で当たる子宮を突き上げるように、動きを強くする。

振動で、鹿島のささやかな胸が微かに揺れる様に煽られる。

ゴム越しでも伝わる熱と締め付けは、久しぶりのセックスの快感を追い詰めるには十分過ぎて、誘われるままに出した。

 

***

 

「……これで、またしばらく会えないって寂しいですね」

 

鹿島がベッドの中で、こつんと俺の肩に額を預けるようにしながら言う。

 

「そりゃ、お互い様だ。……鹿島」

「はい?」

「俺、大学受かったら一人暮らしする予定だから。そしたら、来いよ。合い鍵作って渡してやるから」

 

沈んでいた表情が一気に明るくなった。

単純で可愛いじゃねぇか、なんて思いつつ、受験前の補給にともう一度鹿島にキスをした。

 

 

タグ:月刊少女野崎くん堀鹿R-18pixivUP済Secret performer堀視点季節イベント500~3000文字