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姫初めで堀みこその2(堀鹿前提堀みこ)<月刊少女野崎くん・堀鹿前提堀みこ・R-18>

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大学生な堀鹿が付き合っている前提で、堀みこはセフレ関係っぽい感じになるので注意。堀先輩が割りとゲスいです。

姫初めは優しく抱かないと不幸になるから、とお仕置き兼ねて不幸になっとけバージョン。

pixivでは姫初め×10に収録してあります。

初出:2015/01/07

文字数:2466文字

 

「姫初めって、年が明けてから初めてお姫様の格好をすることなんですよね?」

「はぁ!?」

 

年明け早々、そんなことを言った鹿島に思わず間抜けな声を返してしまった。

さらにいつの間に用意していたのか、鹿島が手に持っている華やかなドレスに呆然とする他ない。

 

「というわけで、早速! 先輩このドレスに着替えて――」

「おい、ちょっと待て。何だ、その情報。どこから聞いた」

「へ? 御子柴ですけど……」

「あ?」

 

鹿島の親友であり、俺とも浅からぬ因縁のある御子柴の名前が出て、一瞬だけ動揺する。

が、鹿島は幸い気付かなかったらしく、そのまま話を続けた。

 

「何か友達が姫初めどうしようって言ってて、でも私良く意味が分からなくて。

御子柴にそれ言ったら、そうやって返されたんですけど……」

 

もしかして違うんですか?と無邪気に聞いてくる鹿島に頭を抱えたくなる。

こいつ、勉強は出来るし、知識も色々蓄えているはずなんだが、時々びっくりするほどバカなところがある。

特に性に関する話は故意なのか、そうでないのか分からないが、あまり知識を持ってないらしく、疎い傾向がある。

御子柴もその辺を恐らく分かってるから、言い難くて誤魔化したんだろうが……誤魔化し方が意図的なのかどうなのか、ちょっとあいつと話する必要あんな、こりゃ。

溜め息を吐きつつ、鹿島の耳元に口を寄せて囁いた。

 

「あのな、鹿島。姫初めっていうのはな……」

「………………は、え、えっ、はああ!?」

 

正しい姫初めの意味を教えると、案の定鹿島が狼狽えたが、それは気にせずに鹿島の身体を探り始め、教えた通りの流れに持ち込んだ。

 

***

 

そんな事があってから数日後。

冬休みが終わって、大学が始まったので、御子柴の通う大学に行ってみた。

既に何度か訪れているから、自分の大学と同じくらいには場所を把握している。

さらに言うなら御子柴の講義も、どの時間帯に何を受講しているかというのまで、ある程度把握済だ。

今日、この後は御子柴は講義がなくて、時間が空いていたはずだ。

そして、人に囲まれるのも面倒がって、教室を最後に出たがる癖も知っている。

特にこの教室に入る廊下は人一人しか通れないくらい狭いから、絶対御子柴が教室を出るのは最後だろう。

御子柴が出ている講義が終わって、人が次々と退室し始めた。

一通り、人がいなくなっただろう頃、教室の入り口に御子柴の姿が見えたところで、寄りかかっている廊下の壁の向かい側の壁に向かって、片足を蹴り上げ、足で通せんぼするように道を塞いだ。

俺に気付いた御子柴の表情に微かに動揺が走る。

 

「……先輩。来てたんすか」

「よう。ちょっと面貸して貰っていいか? 話がある」

 

その一言で、話の内容を察したんだろう。

御子柴が溜め息を吐いて応じた。

 

「……今日、うち誰もいないんで、話そっちでいいっすか」

「ああ」

 

それこそ、好都合だとは勿論口にしなかった。

 

***

 

「で、なんでまともなのを教えとかねぇんだよ、おまえも」

「だ……って、言い難い、じゃないっす、かっ……」

「だからって、他に言いようある、だろうが。年明け初めてのお姫様の格好だなんて説明したら、あいつがどういう行動に出るかなんて、想像くらいつく、だろっ。嫌がらせかよ」

「っ……ちょっ……先ぱ……キツ……っ!!」

 

御子柴をうつ伏せにさせ、腰だけ上げさせた状態にして、こっちが動きやすい体勢なのを良いことにガンガン突き上げる。

前戯もそこそこに突っ込んだ御子柴の中は、強ばりが解けてないから、こっちも挿れていて少し痛いくらいだが、そこは無視だ。

後ろ側に伸ばしてきた手も、重ねてなんかやらない。

 

「嫌がらせ、なんて、そんなつも、り……っ」

「ホントかよ。……おまえ、俺が鹿島に対する態度と、おまえに対する態度で理不尽だって思ったことぐらい、あんだろ」

「……っ!」

 

御子柴が声を詰まらせて、中がぎゅっと締まった。

相変わらず、嘘を吐くのが下手なヤツだよな。

まぁ、でも鹿島には俺との関係を隠し通せているあたりは上等って言うべきか。

本当に好きな相手にはさらけ出せない性癖ってものがある。

俺の場合は相手をとにかく無茶苦茶にしてやりたくなるっていうのがそれだ。

仮に鹿島にぶつけたとしても、多分あいつはそれを受け止めてくれるだろうってのも分かっちゃいるが、あいつに対しては酷い扱いをしたくないし、万が一にも幻滅されるのもごめんだ。

その点、御子柴はうってつけと言えた。

生で突っ込んでも妊娠するわけでもねぇし、鹿島のことがある限りはこいつは俺に抵抗らしい抵抗はしてこない。

 

「……そう言えばな。姫初めって優しく抱いてやらないと、抱いた相手が不幸になるとかって話知ってるか?」

「な……んすか、それっ……」

「根拠があるのかどうかも怪しいけどな。そんなのがあるんだとよ。まぁ、でもちょっとしたお仕置きとしてはありだと思わねぇ?」

「…………ちょ……っ……!? ひっ! うあ、ああ!!」

 

動きを早くして。御子柴の中を擦り上げる。

何度かヤッてるから、弱い場所もとっくに把握済みだ。

ちょっとだけ手を前に回して、御子柴のモノに触れてみるとちゃんと固く勃たせてる。

 

「おまえ、マゾっ気あるよなぁ。お仕置きって言われてガンガン突かれてんのが気持ち良いのかよ」

「ち……が……っ」

「何が、違うん、だか……っ」

「ひ、あ、あ、うああ!!」

 

御子柴の中が強く締まって、こっちもそれに耐えきれずに出した。

快感が収まって、御子柴の中から抜け出すと、御子柴が身体を支えているのが限界だったのか、上げていた腰を下ろして、ベッドの上に完全にうつ伏せになった。

横向きに向けた顔はまだ快感の余韻を残していて赤い。

恨みがましい視線で俺の方をちらりと見てくるが、それさえ色っぽくてこいつが望んでいるだろう効果は全くない。

 

「ま、あいつに余計なことを吹き込んだ罰だ。今年一年不幸になっとけ」

「……ひっでぇ」

「知ってんだろ」

 

さっさと自分の後始末だけして、ベッドを離れ、煙草を吸う。

ホント、酷ぇって呟きが耳に届いたが聞こえないふりをした。

 

 

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