堀鹿が付き合っている前提で、堀みこはセフレ関係っぽい感じになるので注意。堀先輩が割りとゲスいです。
62号は堀鹿、堀みこと一本の4コマで続いてヤバかった(私の脳内が)
結局、先輩に誤魔化される安定のチョロ柴w
初出:2015/03/27
文字数:1173文字
「何で、あの二人の間に置いていきますかね。鹿島まで連れて行っちゃうし。俺、若松はともかく、瀬尾ちょっと苦手なんすけど」
御子柴の家に着いて早々、昨日のことを愚痴られた。
昨日の放課後、若松、瀬尾、俺と揃って公園でアイスを食っていたら、ちょうど鹿島と御子柴が通りかかったから、食っていたアイスを御子柴に押しつけて、鹿島と一緒に立ち去った件についての話だ。
「だから、今日は埋め合わせでおまえんとこ来てんだろ。昨日だってアイスもやったし、まだ不満なのかよ」
「ありゃ、単に食べかけを俺に押しつけたってだけの話じゃないっすか! アイス持ち歩くのが面倒だったからとか、そんな理由でしょう!?」
図星だ。
まだ十分に暑い中で、アイスを持ち歩くのは面倒だと思ったから御子柴にやったのを、流石にこいつは悟っていたらしい。
俺から顔を背けて、拗ねたようにぼやく。
「どうせ、昨日はあれから鹿島とお楽しみだったんだろ」
「何だよ。アイスでの間接キスだけじゃ不公平だと思ったから、直接してやろうと思ったのに。止めとくか?」
「間……そっ、その手には乗りませんよ!? 先輩がただヤりたいだけでしょ!?」
御子柴の顎に手を掛けて、俺の方を向かせると早くも目元が赤くなり始めてる御子柴と視線が合う。
分かりやすいやつだよなぁ。
意識するまいと思って、かえって意識して慌てている感じだ。
こういうとこはホント、マミコだよなぁ、こいつ。
「…………大体、不公平って言いますけど。先輩が鹿島と俺を公平になんてしてくれたことありましたっけ」
「ねぇな」
前提からして成り立たない。
公平に扱うつもりは最初からないからだ。
「だったら」
「鹿島は鹿島。おまえはおまえ、だろ」
「ん……っ」
御子柴の背に腕を回しながら、唇を重ねる。
最初は俺の方に腕を回すまいとしていた御子柴だが、舌を入れて口の中を探っていくと、手が彷徨いだして、最終的には俺のシャツの裾を掴んできた。
その掴んできた手に自分の手を重ねると、びくりと御子柴の身体が反応する。
そのまま、手で手首、肘と触っていくと、重ねている唇から小さな声が零れ始める。
エアコンが効いているはずの部屋の中は、心なしかさっきよりも温度が上がっているように感じた。
唇を離すと、さっきよりも潤んだ目をした御子柴が俺を睨みつけてきたが、もう欲情を煽る材料にしかならない。
「……ホント、先輩って狡いっすよね」
「知ってんだろ? ついでに言えば、俺のそういうところも、おまえ嫌いじゃねぇよな? ここ、こんなにしといてヤりたくないとかねぇだろ」
肘に触れていた手を、膨らみ始めたスラックスのファスナー部分に押し当てると悔しそうな表情にはなったが。
「…………そういうとこが狡いって言ってるんすよ」
結局は御子柴の方からも、もう一度唇を重ねて来たから、そのままベッドに雪崩れ込んだ。