堀みこ沼に浸かった当初の話なので、ひたすら先輩がゲスいw
初出:2014/11/29
文字数:1116文字
「ちょ……やめ、て下さいって……」
「仮性だと、亀頭敏感だってホントなんだなー。敏感すぎても俺は困らないけど、ちょっとは慣らした方がいいんじゃねぇの? こんぐらいで、足震わせるって相当だろ?」
「ぐ……!」
ローションを付けた堀先輩の手が、俺のモノの先っぽを握って擦り上げる。
体温と同じくらいの温度になっているローションがぬめる感触に、快感で足だけじゃなく身体ごと震えている気がする。
縋りたくねぇのに、目の前で愉快そうに笑みを浮かべながら、俺のモノを扱いている堀先輩の肩に掴まって、動けなくなってしまっている自分が心底情けない。
「イキたいならイッてもいいんだぜ? 遠慮すんなよ」
「遠慮……っ、なんかと違ぇ……っ、から!」
「へぇ?」
「くっ!」
根元の方から強めに先っぽまで扱かれて、それこそ気持ち良さで腰が浮きそうになる。
「ちょ……っ、ほんと……それ以上……っは、やべ……か、ら、手離し……」
「だから、イケっつってんだろが。何堪えようとしてんだよ」
あんたの目の前で醜態さらしたくねぇからだよ!
そう言いたくなったが、既にそれを言う余裕さえなくなりつつある。
扱かれてる部分のぬるつきと、先輩の指の力加減が絶妙すぎて、うっかりこれに何か加わった日には――。
そんなことを思ってたら、顔にでも出ていたのか。
先輩が笑う気配がした。
「仕方ねぇな。もうちょっと手伝ってやるか」
「ちょっ……耳、やめ、うああああ!!」
先輩が俺の耳元に口を寄せて、低い声で囁いたかと思ったら、耳朶を軽く噛まれて、ざらついた舌が耳の中に入り込んで来た。
もう、堪えるのも限界だったところに来た刺激は、容赦なく射精を促して……先っぽを軽く包んでた先輩の手に吐き出した。
……くそ。今、顔見られたくねぇってのに、先輩がわざわざ俺のおとがいに手を掛けて、うつむいていた顔を上げさせられた。
ホント、こういうとこ容赦ねぇな、この人。
「……凄ぇ量だな。たまってたのかよ」
「う……」
俺の目の前でわざと、俺の精液とローションに塗れた手を見せる。
また、堀先輩がそれを嬉しそうに言うのが悔しい。
「これで、後ろ慣らすのに問題ねぇよな。ほれ、四つん這いになれよ」
「……嫌だ」
「今すぐ、これを顔や髪に擦り付けられるのとどっちがいい?」
「なっ……んだよ、その選択肢!」
横暴にも程があんだろ!
よりにもよって、その二択かよ!?
「選ばせてやってるだけ、親切だと思えよ。で? どっちだ? 御子柴」
気持ち良い思いさせてやったんだから、それ少し俺に返すぐらいしてもいいだろ?と続けられた言葉。
溜め息を吐くと、大人しく四つん這いになって――せめて、顔を見られないようにしとこうと、枕に顔を押しつけた。