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簡単には逃がしてやらない<月刊少女野崎くん・堀みこ・R-18>

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2014/12/26のワンライで書いた話です。

エロ不可避なお題だと思った結果(真顔)

pixivとhorneではShort Storiesに収録してあります。

堀視点はSNSUP時に書き足した分。

初出:2014/12/26

文字数:3825文字

 

[御子柴Side]

 

「っつ…………っそ」

 

鈴口に軽く触れた先輩の舌先が、即、離れたのについ悪態が口をついて出た。

その反応に目の前の先輩は意地の悪い笑みを浮かべる。

 

「ホント、おまえ弱いよなぁ、先っぽ」

「わ……かって、て、こういう焦らし……方、酷ぇ……っ」

 

先輩の尖らせた舌先だけが、時折俺のちんちんの根元を中心に突いていく。

快感というには些か物足りない、微妙な刺激が続いていくのはかえってキツい。

時々、先っぽを舌がついても、直ぐにまた元通りだ。

興奮はしているけど、上り詰められるわけでもなく、かといって、醒めるほどでもないところでずるずる続けられるのはハッキリ言って苦痛に近い。

こんな刺激なら、いっそ止めてくれた方が楽なのに、当然のように先輩は止める気配なんてなかった。

珍しくフェラしてやろうか、なんて先輩が言ってきたと思ったらこれだ。

俺にさせることはよくあるけど、滅多に先輩は俺にフェラしてくることなんてない。

してくる時は、大抵意地の悪い責めの一つの手段として使う。

今回も例に漏れず、だ。

本当に欲しい刺激はごく一瞬だけでやめる。

手首はぎっちり先輩の両手で押さえつけられたままだから、身体をずらして逃げようにも逃げられない。

この人、なんでこんなに力あるんだよ。

まぁ、前にそれを言ったら、おまえが単に非力なだけだってあっさり言われてへこんだけど。

かといって、うかつな反撃なんてしようものなら、それこそ後が考えるだに恐ろしい。

縛り上げて、そのまま放置、とか普通にやりかねねぇからな、先輩。

 

「っ!」

 

先っぽに吐息が当たって、ざわりと快感が広がりかけたのも次の瞬間にはあっさり静まってしまう。

先輩の口はすぐに引っ込んで、今度は内股に唇が触れる。

皮膚を吸われた感覚に、多分キスマーク残されてんだろうなって思うと溜め息だ。

キスマークなんか残されると、風呂で目に入る度に羞恥で死にそうになるからやめて欲しいって言ったのに、それが悪かったのか、以来何かと残してくることが増えた。

一度なんか、寝てしまった時に首の後ろ、髪に隠れる部分につけられていたらしく、鹿島に虫刺されかと指摘されてもの凄ぇ焦ったことがある。

 

「せ……んぱ……」

「ん?」

「先輩、は……こんな長く前戯してて、キツく、ない、んすか……っ」

「あ? 全然キツくねぇよ。キツく感じるのは、おまえが基本的に早漏だからじゃねぇの? 普段だって、俺が一度イク間に大抵二回はイッてんだし」

「ぐ……!」

 

誰の所為だよ、と言いたくなったのを必死に抑え込む。

言ったら、もっとこれが長引かされるのは間違いない。

 

「何だよ、言いたいことあったら言えよ、御子柴」

「……別に何でも、ないっす」

 

実際に言ったら、絶対腹立てて、もっと意地の悪い責め方する癖によく言うよ。

 

「あのな」

「何すか」

「……おまえ、結構顔に出してる自覚ねぇだろ。今度、鏡で最中の顔じっくり見せてやるわ」

「どういう意……味っ!? うあ!!」

 

前触れなしにちんちんの先っぽがぬるりと温かいもので包まれる。

それが先輩の口の中だって悟ったときには、もう快感が後戻り出来ないとこまで、一気に引き上げられてしまっていた。

 

「まっ、せんぱっ、出……っ、うあ、ああ!!」

「……っ」

 

濡れた温かい感触に堪えきれるわけもなく、かといって腰も逃げられず。

あっけないほど簡単にイッた。

快感の余韻に浸る間もなく、先輩の顔が目の前に来たのに嫌な予感しかしない。

必死で顔を横に背けたが、あっという間に顔を押さえつけられて、強引に唇を割ってこられ……たった今、俺が先輩の口の中に出したばかりの精液を、俺の口の中に流し込まれた。

かぎ慣れてはいても、決して好きなわけじゃない、青臭いにおいが鼻をつく。

くそ、絶対やってくると思ったよ、この人は!!

飲みたくなんかないけど、飲まないと顔押さえつけたままだろうってのも分かってしまっている。

仕方なく飲み干したが、この喉に絡む感触は何度体験しても最悪だ。

 

「……自分の飲まされるとか最悪なんすけど」

「だろうな。で、これで終わるなんて思ってねぇよな?」

「……分かってますよ。口でもケツでも好きに使えばいいじゃないすか」

「じゃ、今日は口にしとくか。ほれ」

「……っとに、もう」

 

ごろんとベッドに横になった先輩が、指先だけで俺を招く。

諦めの心境で溜め息を吐きながら、まだ精液まみれになったままの口で、先輩のモノを咥えこんだ。

 

[堀Side]

 

「っつ…………っそ」

 

鈴口に軽くだけ舌先を触れさせたが、御子柴が声を上げたのを確認すると、すぐに離した。

端正な顔立ちが悔しそうに歪んで、小さなぼやきを口にする。

こいつのこんな顔が結構好きだ、なんて言ったらそれこそ酷いって言われるんだろうなぁ。

それはそれで悪くないが。

 

「ホント、おまえ弱いよなぁ、先っぽ」

「わ……かって、て、こういう焦らし……方、酷ぇ……っ」

 

尖らせた舌先で、御子柴のモノの付け根を突く。

刺激にはなっても、中途半端過ぎて焦れるのか、押さえ込んだ手首から身体の震えが伝わる。

時々はさっきみたいにこいつが弱い先っぽにも舌を触れさせてやるが、本当に時々だ。

どうせ、御子柴がどうすればイクかなんて、力加減はとっくに把握している。

だったら、ギリギリのところまで責めて楽しみたい。

簡単に終わらせてなんてやるものか。

御子柴の先っぽにふっと息を吹きかけると、御子柴が小さく悲鳴を上げた。

 

「っ!」

 

こんなのでも感じるんだもんなぁ、こいつ。

言ってはやらないが、そんなところは可愛くて仕方ない。

太股の内側、肉の柔らかい部分を狙って強めに吸い、キスマークを残す。

こんな場所だと、御子柴本人か俺ぐらいにしか目に触れやしないので、いくつも残しておく。

こいつは風呂場で見ると恥ずかしいから止めて欲しいなんて言ったが、そんなことを言われて、はいそうですか、なんて止められるわけがない。

どうせだったら、見る度に俺とのセックスを思い出しとけばいいと思っている。

意識してしまって、簡単には離れられなくなるように。

たまに御子柴が先に寝てしまった時には、堂々とではないが、何かの折に見えるかも知れないような首筋や、背中なんかにつけるのも好きだ。

 

ーー寝てる時とか酷いっすよ! こっちにだって事情ってもんが!!

 

そんな風に文句を言われたこともあったが、知るかよ、そんなの。

俺に足を開いて身を任せてる時点で、好きにしていいって言ってるも同然だ。

 

「せ……んぱ……」

「ん?」

「先輩、は……こんな長く前戯してて、キツく、ない、んすか……っ」

「あ? 全然キツくねぇよ。キツく感じるのは、おまえが基本的に早漏だからじゃねぇの?普段だって、俺が一度イク間に大抵二回はイッてんだし」

「ぐ……!」

 

御子柴は仮性包茎だからなのか、結構先っぽの刺激に弱いし、イク時はあっさりイク。

言いたい言葉を無理矢理飲み込んだって様子で、御子柴が軽く歯ぎしりしたのが分かった。

 

「何だよ、言いたいことあったら言えよ、御子柴」

「……別に何でも、ないっす」

 

口調も顔も不満そうなのを隠してない。

それとも、こいつはそれで誤魔化せているつもりなんだろうか。

だとしたら、いっそ笑ってしまいたくなるほど効果がない。

 

「あのな」

「何すか」

「……おまえ、結構顔に出してる自覚ねぇだろ。今度、鏡で最中の顔じっくり見せてやるわ」

 

そろそろいいか、と口の中に唾液をためて。

 

「どういう意……味っ!? うあ!!」

 

御子柴がしゃべっている間に、御子柴のモノを咥え込む。

咥えたのは半分くらいまでの深さだが、多分そんなにもたない。

カリの部分を舌でぐるりと回すように舐めると、口の中でモノがびくんと動いたのがわかった。

ホント、弱いなぁ、こいつ。

 

「まっ、せんぱっ、出……っ、うあ、ああ!!」

「……っ」

 

とどめとばかりに、軽く吸い上げてやるだけで、あっさりと限界は訪れた。

口の中に生温かいものが広がったが、それは飲み込まないようにしながら、御子柴が出し終わったのを確認して口を離す。

そのまま、顔を近づけると御子柴が俺の意図を悟ったらしく、顔を背けようとしたが、さっさとそれは押さえこんで、唇を強引に舌で割って、一気に今出した御子柴の精液を俺の唾液と一緒に流し込む。

身体が抵抗するように動いたが、顔はがっちり押さえこんでいるから動けない。

それで流石に御子柴は諦めたらしい。

喉が動いて、今流し込んだのを飲み干しただろうと確認出来たところで、ようやく唇を離してやった。

離れる瞬間に微かに唇の端に引いた糸は、唾液のなのか、精液のなのか。

苦虫をかみつぶしたかのような顔が不服そうに呟く。

 

「……自分の飲まされるとか最悪なんすけど」

「だろうな。で、これで終わるなんて思ってねぇよな?」

 

何しろ、俺はまだイッてない。

微かに口の中に残っているのか、ほんのり漂う御子柴の精液のにおいに、こっちも流石に強い刺激が欲しくなってきた。

 

「……分かってますよ。口でもケツでも好きに使えばいいじゃないすか」

「じゃ、今日は口にしとくか。ほれ」

 

ベッドに横になって御子柴を呼ぶと、溜め息交じりに俺の足の間に蹲った。

 

「……っとに、もう」

 

まだ精液がこびりついていた唇が開いて、俺のモノを咥えて動き出した。

さて、今日は髪や顔にかけてやるか、それとも、二人分の精液を飲ませて反応を見てやるかなんて、考えながら御子柴の髪を撫でて、舌が蠢く感覚に身を任せた。

 

 

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