確か、当時STAMP OUT同盟に加入した記念で書いたお風呂でいちゃいちゃ。
久川さんのマンションなら、お風呂豪華そうだなぁ→お風呂プレイお約束だよね!てな感じでやった覚えが。
初出:2005年
文字数:1252文字
「おい、昌行。風呂はいるぞ、風呂!」 
「え? あの……一緒にですか?」  
最初の行為の後。 
疲れたこともあって、二人揃って少しうたた寝をしてたら、目が覚めた途端に久川さんがそんなことを言った。  
「おうよ。夢だったからな、嫁さんに背中流してもらうの」 
「よ……」  
その途端に少し前の事を思い出す。 
久川さんの唇が、舌が、指が、俺の身体を辿っていって、そして……。 
想像してしまったことに、思わず顔が火照ってしまう。  
「何、赤くなってんだ、お前。男同士で、ましてや今さっきナニした癖に照れるこたぁねえだろ」
「や、その……だって!」 
「嫌だ、とは言わねぇよな? まぁ、何だ。正直、片手だけだと身体洗いにくいんでな。手伝ってくれると助かるんだが」 
「あ……」  
そうだった。 
馬鹿だ、俺。そんなことも失念してたなんて。  
「すみません。風呂、入りましょう」 
「おう。……あのな、一々顔曇らせるなよ。お前のせいじゃないんだから」  
何気ない久川さんの笑顔。 
言いたい事がわかってはいても、胸は少し痛かった。  
***
「んー、やっぱり風呂はいいよな。日本人のロマンだ」 
「あはは。ここ広くて気持ち良いですね」  
ここの家風呂は随分と広く出来ていて。 
大の男二人が湯船に入っても、まだかなり余裕がある。 
子どもなら泳ぐことだって出来るだろう。  
「おう。住むこと決めた時の最大のポイントはこの風呂だったからな」 
「そうなんですか。風呂が広いと贅沢っていう気がしますね」 
「いいだろ? こうやって一緒に入れるしな」 
「え、あ……!」  
久川さんが隙をついて、俺の後ろに回りこみ抱きしめる。 
耳の後ろに触れた唇の感触に、つい身体が震える。 
俺の腰に当たっているモノの感触が変わってきた。  
「ちょ、久川さ……!」 
「仕方ねぇだろ。好きなヤツ抱きしめてたら、反応するのが男ってもんだ。……まして、そんな可愛い反応されたらどうしようもねぇだろうが」
「や……! 触らな……っ……ん…………っ」 
「おー、元気になってきた、なってきた」  
久川さんの手が前に回る。 
どうしよう、さっきしたばかりなのに。 
また欲しく、なるなんて。   
「久川……さ……」 
「もう一度しようぜ? ここだと汚すことを気にしなくて済むしな」 
「……っそんな、問題じゃ……っ」  
細めた目元に、あの一緒に風呂に入ろう、との誘いが最初から下心のあったものだと。 
湯の熱さにだか、走り始めた悦楽にだか、思考の霞み始めた頭で悟っても、勿論遅かった。  
***
「あー、やっぱり風呂って最高だな。広いところを選んでよかった」 
「……知りませんっ!」  
俺の方はすっかりのぼせたというのに、この人は何でこんなに元気なんだろう。 
流石に毎回、風呂に入るたびにこれではたまらないから、何か対策を立てよう。 
少なくとも日常生活でこの人の腕について、余計な気を回してたまるものか。 
上機嫌でビールを煽る久川さんを横目で見ながら、俺は密かな決意を立てた。
久川さんの右腕がどこまで動くのか、結構公式でもあやふやだった記憶がありますが、(ゲーム本編以外のBL雑誌の小説とか、CDドラマとか聞くとあれ?ってなった思い出が)最終的に細かいことはいいかwになりました。
(こう言っちゃなんだが、公式からして割とアバウトというか、設定がザルだっ……げふごふ)
久赤は久川さんが赤江を嫁さん呼びするのが最高に好きです。(公式です)
(リアルだと嫁という名称に思うところがなくはないですが、それはそれ、これはこれ。二次元はファンタジー)
タグ:STAMP OUT, 久赤, R-15, pixivUP済, pictBLandUP済, 500~3000文字, 赤江視点, 2005年