あんスタNLで一番好きなのは鳴あんで、でも(これを書いた当時)pixivにR-18が全然なくて、ないなら書いたるわー!と書き始めたはいいものの、想像以上に難しくて難航中なので、書きかけ状態でひっそり置いといてみます。
オネエキャラ×女の子の組み合わせ、好きなんですよ……!
既に初売り云々の時期どころじゃないですが、どうにか形にしたいものです……。
↑一周回って、次の初売りの時期が近付いて来たw
「……ねぇ、ホントに一緒に行くの?」
年が明けて、三が日最終日。
私たちは二人で郊外のショッピングモールまで、初売りの買い物に来ていた。
公にはしてないけど、なるちゃんと私はいわゆる彼氏と彼女という間柄だし、これが新年初デートとなる。
ここまでの買い物には問題ない。問題はその後だった。
服と靴を買ったところで、なるちゃんは私の下着を見立てたい、なんて言いだしたから慌てた。
――だって、夢だったんだもの。彼女出来たら、下着見立てて着せるって。女の子の下着って華やかで素敵よねぇ。
なるちゃんが人一倍可愛いものや、綺麗なものを好むのは知ってる。
普段なら、一緒に買い物するのは寧ろ楽しくて仕方がない。
彼氏なんだけど、気の合う女友達のようでもありっていう関係は、他の人相手だったら味わえなかっただろうなぁって思うし、普通の買い物なら大歓迎なんだけど。
……見立てた上で着せたいってのは、後でちゃんと見せろっていう意味でもある。
一緒に服や小物を買った場合、決まって後で二人きりのファッションショーなんて称して、身に着けてみることを考えても、きっと今回もそのつもりなんだろうし。
年頃の男女としてすることもとっくにしてはいるんだけど、恥ずかしいからする時には灯りを絶対に暗くした状態にしてる。
大体、なるちゃんはモデルやってるだけあって、本当に均整の取れた綺麗な体型してるけど、私は生憎一般人だ。
今だって、まだ件のランジェリーショップには入っていないけど、なるちゃんの佇まいは十分に注目を集めてしまっている。
人数が大勢だったら、かえってうろついてたって目立たないわよ、となるちゃんは言ったけど、そんなわけない。
私も、普段学院でみんなと過ごしているうちに、すっかり麻痺しちゃっていたけど、みんなアイドルやってるだけあって、誰も彼もが人目を引く容姿なんだよね。
特に売れっ子モデルなんてやってるなるちゃんは、軽い変装を兼ねて、伊達眼鏡に目深に被った帽子なんて格好してても、さっきから視線がちらちら投げかけられているのが、私でも分かる。
このまま、ランジェリーショップに入ったら、もっと注目を浴びるだろうなと思うと、少し胃が痛い。
「当たり前じゃない。夢だったって言ったでしょ?」
「う……いや、聞いたけど」
「アタシはあんずちゃんとこういうこと出来るのすっごく楽しみにしてたのよ? お姉ちゃんのお願い、嫌だなんて言わないわよね?」
あくまでもにこやかな笑みを浮かべているのに、手は逃がさないと言わんばかりにしっかり繋がれている。
諦めて、溜め息を吐くしか出来なかった。
「言わないよ。もう、そういう言い方ずるい」
「そうこなくっちゃ♪」
***
「これなんか、どうかなぁ」
店内を一通り回って、好みだなって思ったブラとショーツのセットをなるちゃんに見せたら、なるちゃんは私が手にしているセットと、すぐ横にある同じデザインで色違いの下着のセットを交互に見比べる。
「んー……アタシは同じデザインなら、こっちの色の方があんずちゃんに似合うと思うわぁ。っていうか、サイズ、ホントにそれで合ってる?」
「え」
なるちゃんが止める間もなく、私が持っていたブラのサイズをハンガーについているサイズとタグで確認する。
こうやってサイズ確認されるのって、いくら中身知られていても居たたまれないんだけど、どうしたらいいの。
「何かこう……アンダーは一つ下で、カップが一つ上じゃないかって気がするのよね。触ってみた感じ思い出しても」
「なるちゃん、その手の動きやめて、お願い」
なるちゃんが右手をわきわきと動かしたから、慌てて止める。
こんなお店の中で色々思い出してしまうような真似はしないで欲しい。
「あんずちゃん。お店の人にサイズちゃんと測って貰ったことある?」
「ない、です」
ちゃんと測って貰った方がいいのは分かっているんだけど、その為にお店の人に触られるってのが妙に恥ずかしくて、やって貰ったことはなかった。
「ダメよ! 意外に自分で思っているのと違ってたりするものなんだから。良い機会だから、しっかり測って貰いましょ。すみませーん。サイズの確認お願いしたいんですけどー」
「ちょっ、ちょっと、なるちゃん!」
私が止める間もなく、なるちゃんが店員さんに声を掛けた。
気付いた店員さんが、すぐにこちらの方に向かってくる。
「忙しいところごめんなさいね。この子のブラのサイズちゃんと測って貰えますか?」
「ああ、はい。勿論大丈夫ですよ。そちらの試着室が空いてますので」
「な、なるちゃ……」
「行ってらっしゃい。時間なら気にしないで。待ってるから」
気にして欲しいのはそこじゃないんだけど、という言葉は飲み込んで、店員さんを待たせてしまうのも申し訳ないから、大人しく空いている試着室へと向かった。
***
「あ、これなら1カップサイズ上げた方がいいですね。お胸少し苦しそうですから。アンダーもこのブラでも大丈夫ですけど、一つサイズを下げて、ホックをずらした方がいいかも知れませんね」
数分後。なるちゃんが言った通りの内容が、サイズを測ってくれた店員さんの口から出て来て驚くほかなかった。
ホントになんで分かったの……。
いくら自分を『お姉ちゃん』なんて称していても、なるちゃんは歴とした『男の人』で女物の下着を着けていたりするわけじゃないのに。
「お色はこちらとこちらですね。サイズ合わせたのを持ってきてよろしいですか?」
「あ、はい、お願い……します」
まだ、どこか呆然としながら、店員さんに返事をすると、店員さんが試着室から出て行った。
「だから、言ったでしょ? サイズ違うんじゃないって」
そして、直後になるちゃんの声が試着室の外から聞こえてくる。
「何で分かったの……?」
(中略)
そうして、改めてサイズを合わせたブラを、それぞれ試着して見る。
「あ……」
確かに色の好みはさっき自分が選んだ方なんだけど、似合うというか、しっくりくるのはなるちゃんが選んでくれた方の色だった。
何となく、自分で選んだ色よりも、ちょっとだけスタイルが良く見える……ような気がする。
つい、鏡の前で一回りしてしまった。
「……凄い」
流石、モデル。
さっき、サイズをぴったり当てたのも驚いたけど、さらにびっくりだ。
(中略)
「どうだった?」
「なるちゃんが選んでくれた色の方が似合ってた」
「うふふ、そうでしょう、そうでしょう! じゃ、それ買っちゃいましょ。あ、ショーツもお揃いにしなきゃね」
「え、あ……2パターンある。どうし……」
「両方。はい。決まり! あ、あと、キャミソールね。うん、スリップよりキャミソール。じゃ、これでお会計お願いしまーす」
「あの、ちょっと、なるちゃん!」
なるちゃんは私が持っていたブラをカゴに入れ、他に2パターンあるショーツとキャミソールも放り込むと、さっさとレジへと向かってしまった。
「待って、私お金出すから!」
「ダーメ。アタシが出すの。お姉ちゃんにプレゼントさせてちょうだい」
「だって、安くな……っ!?」
思わず、レジで出た金額に一瞬言葉を失う。
安くないどころか、予想以上に高い。
いや、ブラだけは試着する時に値段みたんだけど、ショーツ2枚にキャミソールも追加となると、結構な金額だ。
「アタシの仕事知ってるでしょ。出させなさいって。大丈夫。ちゃんと後でその分楽しませて貰うから」
最後の一言は、私の耳元で他の人には聞こえないように小さく呟いてきた。
楽しませて貰う。の言葉につい顔が熱くなってしまうのを自覚する。
この買い物が終わったら、お昼を食べ、映画を見た後はホテルに行く予定になっているからだ。
(中略)
***
「あー。もう、やっぱり似合うじゃない、すっごく可愛い! アタシの目に狂いはなかったわ。……ねぇ、ちょっと撮っ……」
「ダメ!! 絶対にダメっ!!」
下着姿撮られるなんて、冗談じゃない。
別になるちゃんがそれを悪用したりするなんて思ってないけど、こんなの撮られた日には恥ずかしくて死ぬ。
ただでさえ、普段より明るい場所で下着姿を見られていて、落ち着かないっていうのに。
「んもう、勿体ない。こんなに可愛いのに。撮っても、アタシ一人で楽しむだけよ?」
「分かってる! 分かってるけど、それでもダメ!」
(中略)
「――アタシが男なのは、あんたが一番良く知ってるじゃない」
「っ……あ」
なるちゃんがにやりと笑いながら、寄せて来た顔に目を閉じて応じると、唇が重なった。
(中略)
つい、目がズボンの膨らみに向いてしまう。
「何よ、あんまり見ないで。恥ずかしいじゃない」
「……人の下着姿は散々見てる、くせ、に……っ!」
言葉が途切れてしまったのは、鳴ちゃんの指が大事な部分に触れてきたからだ。
ゆっくりと優しく、足の間を探っていく指は、最初は下着越しに、一頻り撫でた後は下着を除けて直接触れてくる。
「んっ……!」
「……可愛い。もうこんなに濡らしてる。買ったばかりの下着なのに、汚しちゃったわねェ」
「や、低い声で言わないでって、ば」
口調こそ変わらないけど、こんな時のなるちゃんは普段よりも声のトーンが低い。
「もう、脱がせちゃうわよ」
「う、あ、ちょっ……立って、られ、な……から、ベッドっ……」
「だぁめ」
「あああっ!!」
ショーツを脱がせる為に跪いたなるちゃんが、ショーツを足元まで引き摺り下ろすと、そのまま一番敏感な部分にキスしてきた。
腰が砕けそうな快感に逃げ出したいくらいだけど、なるちゃんの腕は私の腰をがっちりと掴まえているから、それも出来ない。
なるちゃんを強く『男の人』だと意識するのはこういう時だ。
力もやっぱり凄くあったりするんだもの。
(中略)
「お願……も、焦らさ、な……」
「いいわよォ? アタシの彼女は、ホント可愛いったらないわね」
「ん……」
ちゅ、とリップ音を立てて、なるちゃんが額にキスしてきた。
頭上で微かな音がして、枕元のゴムを取ったんだと伝わった。
(中略)
「ちょっと、見ないでよ。恥ずかしいじゃない」
「……自分だって、私の恥ずかしいとこ、散々触るし、見るのに」
「アタシはいいの」
「あっ……」
足の間でゴムを被せた状態のなるちゃんのモノが、ゆっくりと滑り始めた。
ゴム越しでも伝わるなるちゃんの熱さと固さに、つい、この先のことを考えると身体が震えてしまう。
「なる、ちゃ……」
「ん……あんずちゃんのここ、ひくひくして可愛い」
「……ひあっ!」
なるちゃんの先っぽが、一番敏感な場所を突くように押し上げてくる。
「う、あ、や、ああ」
ただでさえ弱い場所なのに、突いているのがなるちゃん自身だって分かっているから、余計に煽られる。
足の間がもっと濡れたのが自分でも分かった。
零れ出たものを掬い取るように、なるちゃんが足の間の溝に沿わせて、モノを滑らせていく。
シーツをギュッと掴むと、掴んだ手になるちゃんが手を重ねて来て、目を細めながら笑った。
「ごめん、もう無理。挿れるわね」
(以下続く)
- Memo
- この話でのあんずちゃんは嵐ちゃんを『なるちゃん』と呼んでます。
(瀬名泉のなるくん呼び+お姉ちゃんでなるちゃんとなったという設定)