※タイトルにも書いてますが、結婚後の堀先輩が不慮の事故で死ぬという展開の話です。ご注意下さい。
堀先輩が不慮の事故で亡くなり、子ども三人抱えた鹿島くんが未亡人に。
御子柴が憔悴した鹿島くんを支えようとするも、当の鹿島くんに、御子柴はあくまで親友でしかないし、先輩がいなくなったからといって、そういう風に見ることはこれからも出来ないと拒絶される。
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「だって、私が先輩の奥さんってことにはこれからも変わらないもの」
「……そうやって、この先ずっと一人で生きていくのかよ。まだ人生長いんだぞ」
「一人じゃないよ。可愛い子どもたちを残してくれたし、先輩だったら、多分……ううん。絶対にそばでずっと見ていてくれると思うから」
――他にいねぇだろ、あんな女。死ぬまで、いや死んでも手放さねぇよ。
いつだったか聞いた、堀先輩の言葉が脳裏で響いた瞬間、鹿島の結婚指輪が鈍く光ったような気がした。