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Rouge et une blanche valse<Sound Horizon・R-18>

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昔、書きかけていたスタダ子エロ。

多分、このまま放置しそうだけど置いとく……。

 

「ん……ああ…………っ!」

 

古そうなベッドと小さなテーブルと薄暗い灯り。 

それが家具の全てという狭い部屋の中、ベッドの軋む音と女の嬌声が艶かしく響く。 

リズムに合わせて、枕の上で踊るは美しい金の巻き毛。 

いや、美しいのは髪だけではない。 

陶器のように白く滑らかで染み一つない肌、口紅をつけなくとも十分に紅い肉付きの良い唇、二重でつり上がった真紅の瞳は大きく、すらりと通った鼻筋も整っている。 

そして、横になっていても豊かなことがありありと解る乳房と、くびれて引き締まったウエスト、張り出した腰は見事なバランスを保っている。

腕も足も細すぎず、かといって太くもなく。 

男なら一目見た瞬間に魅了され、女ならこうありたいと一度は思うような容姿を、その女は持ち合わせていた。

 

「いけない女だな……今日は僕で何人目だ? 緩くなってしまっているじゃないか」 

「あ…………ひ……あっ!!」

 

なのに、男はそれだけでは足りないらしい。 

身体を繋げている女の首に手を伸ばし、緩やかにではあるが締めていく。 

苦しげに零される声と共に女の内部が狭くなり、男を締め付けていった。

 

「……ああ、やはり君にはこうするのが一番いい。ちゃんと僕の形を憶えてくれているんだね。可愛いな」

 

カーテンの隙間から零れ落ちる月明かりに照らされた男の顔は、虫も殺さぬように見える穏やかな笑み。 

その顔が女に近づき、耳元で名を小さく呼ぶ。 

宿で呼ばれる仮の名ではない、親に名づけられた本当の名を。 

もう、他に誰も知るものもいなくなってしまった名前を。 

それを切欠に女は達して、悦びの悲鳴を上げ、男もまた女の中に白濁を吐き出した――。

 

 

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