昔、書きかけていたスタダ子エロ。
多分、このまま放置しそうだけど置いとく……。
「ん……ああ…………っ!」
古そうなベッドと小さなテーブルと薄暗い灯り。
それが家具の全てという狭い部屋の中、ベッドの軋む音と女の嬌声が艶かしく響く。
リズムに合わせて、枕の上で踊るは美しい金の巻き毛。
いや、美しいのは髪だけではない。
陶器のように白く滑らかで染み一つない肌、口紅をつけなくとも十分に紅い肉付きの良い唇、二重でつり上がった真紅の瞳は大きく、すらりと通った鼻筋も整っている。
そして、横になっていても豊かなことがありありと解る乳房と、くびれて引き締まったウエスト、張り出した腰は見事なバランスを保っている。
腕も足も細すぎず、かといって太くもなく。
男なら一目見た瞬間に魅了され、女ならこうありたいと一度は思うような容姿を、その女は持ち合わせていた。
「いけない女だな……今日は僕で何人目だ? 緩くなってしまっているじゃないか」
「あ…………ひ……あっ!!」
なのに、男はそれだけでは足りないらしい。
身体を繋げている女の首に手を伸ばし、緩やかにではあるが締めていく。
苦しげに零される声と共に女の内部が狭くなり、男を締め付けていった。
「……ああ、やはり君にはこうするのが一番いい。ちゃんと僕の形を憶えてくれているんだね。可愛いな」
カーテンの隙間から零れ落ちる月明かりに照らされた男の顔は、虫も殺さぬように見える穏やかな笑み。
その顔が女に近づき、耳元で名を小さく呼ぶ。
宿で呼ばれる仮の名ではない、親に名づけられた本当の名を。
もう、他に誰も知るものもいなくなってしまった名前を。
それを切欠に女は達して、悦びの悲鳴を上げ、男もまた女の中に白濁を吐き出した――。
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