Twitterでフォロワーさんとの話題に上がったので、ふらっと書いた幽遊白書の飛影父×氷菜。中途半端。
構想自体は遊白リアルタイム連載中に出来たものなので、どれだけ昔のかはお察し。
時間あれば書いてみたい気はするんだけどなぁ。
昔、友人の同人誌に寄稿した際にこのCP書いて、BLだらけのCPの中で浮いていた懐かしい記憶ですw
「凄い呪符の量ですね」
二人だけが居る小部屋には、至る所にぎっしりと呪符が貼られている。
普段は捕虜を監禁するような場所だからか、どうしても殺伐とした印象を掻き消せない。
「これだけあれば、互いの妖力や能力はほぼ消え失せる。俺がお前を抱いても、胎を灼かずに済むからな」
「いっそ、灼いて下さっても良かったのに」
目の前の氷女は、こっちの真意も知らぬかのように、さらりとそんなことを口にする。
「俺にそんな趣味はない。……氷菜」
「はい?」
「本当にいいんだな?」
「勿論です」
全く躊躇いなく応じる氷菜の目に迷いはない。
「酷い女だな、お前は」
「……ごめんなさい。でも」
貴方にしか頼めないんです。と小さく呟いた女の唇を自分の唇で塞ぐ。
……皮肉なものだ。
俺が氷菜を抱くことで、氷菜は忌み子を孕む。
その先にあるのは氷菜の絶対の死だ。
俺が抱くことはこいつを死へと導くことになる。
そして、それこそが氷菜の望みだと分かっている。
分かってはいるが、何とも言えない気分だ。
氷菜の着物の帯を解きながら、喉元に口付ける。
「もし、も」
「ん?」
軽く乱れ始めた吐息に混じって、氷菜が言葉を紡ぐ。
「この場に今、賊が……っ、訪れたとしたら。私達は抵抗のしようが……っん、ありません、ね」
「……そうだな。今の俺達はひ弱な人間と変わらん。いともあっさり殺されるだろうな」
それでもいいと思えてしまった自分に苦笑するしかない。
着物の下から現れた、新雪のような肌を貪りながら、一夜限りになってしまうであろう行為に没頭し始めた。
***
飛影が生まれた時に、呪符でくるまないとダメだったってくらいなら、きっとそのままじゃセックス出来なかったんだろうなぁとか思った。
氷女の業の設定って色々妄想が膨らんでヤバい。