お絵かき会で【推しキャラにセーラー服を着せる】というテーマに沿って書いた話。
なお、このテーマ出したの私ですw
何となくわかってたけど、私コスプレネタ大好きですね!w
そして、鬼龍くんに甘い蓮巳は結局折れて着るのも毎回一緒。(様式美と化している)
卒業から数年後での女体化設定による紅敬♀です。
(後天性とも先天性とも取れるよう決めなかった)
例によって30分クオリティ。
成人の着る学生服はそれはそれで浪漫があると思うのですが!
初出:2020/07/12
文字数:902文字
これまでにも、鬼龍が着て欲しいと趣味で作ってきた衣装に何度か手を通したのもあって、そういう意味での抵抗はなくなってきた、が。
「……学生の身じゃなくなって久しいのに、これは年齢的に厳しくないか」
まさか、今更セーラー服を着ろと差し出されるとは思わなかった。
白とグレーを中心にしたセーラー服は、どこかの学校の制服だと言われても違和感のないデザインに仕上がっている。
が、見る分にはともかく、成人して数年の自分が着るとなると話は別だ。まして、童顔というわけでもない。どう考えても、無理がある気がしてならない。
「逆に学生じゃないからこそいいんじゃねぇか」
「そうか? 見苦しくなってしまうような気がするが。若さゆえのものだろう、この手の服は」
「蓮巳、顔立ち綺麗だし、見苦しくはなんねぇよ。夢ノ咲はブレザーだったから、セーラー服着たとこ見てみたかったんだよな。あ、靴下も用意したやつ履いてくれ。あと着替え終わったら髪もやる」
「…………まぁ、仕上がりがどうなっても文句は言うなよ」
「言うわけねぇだろ。ほら、着替えた着替えた」
嬉しそうにセーラー服を押し付けてくる鬼龍を前に、拒否もしにくい。
諦めてセーラー服を受け取り、寝室で着替えてから鬼龍を呼んだ。
「着方はこれであっているか?」
「おう。想像以上にいいじゃねぇか。この色にして正解だったな。髪もやるぜ。これだとやっぱりハーフアップにしとくか。リボンは……っと」
何か言う前に鏡台の前まで連れて行かれ、椅子に座らされる。
上機嫌で俺の髪を梳かし始めた鬼龍に苦笑いしてしまう。
「……どうせ、後で髪も解くことになるのにやるのか」
長い付き合いだ。この後に何をするつもりかがわからないわけじゃない。
「それはそれ。これはこれ、だ。まぁ、着たまま、髪もそのままでしてもいいけどよ」
「…………おまえの好きにすればいい」
綺麗に結ばれた紅のリボンを鏡越しに見ながらそう告げる。
「蓮巳。他のやつにその言葉使うなよ」
「安心しろ。使う予定は全く無い」
さて、何分この髪型がもつだろうかと思いながら、近付いてきた唇が触れる手前で目を閉じた。