お絵かき会でのテーマ、二つ分を纏めての話ですが、夏っぽい格好というか、単に夏の情景になっただけのような……。
あと、手の表現も文章でやるのは難しかったので半端になった。(でも描く方も難しいよね、手)
涼しい地域ならまだしも、そうでない場所で真夏にエアコンが壊れるのは地獄以外の何ものでもない。
卒業後から数年、星奏館を出て同棲している紅敬。(アイドル活動は継続中)
寮の部屋割りについての話が軽く出ます。
話の都合上により(笑)ワンルーム。
初出:2020/07/12
文字数:1121文字
部屋の窓は全開にしているが、生憎風があまりないからか涼しさをあまり感じねぇ。
これなら、いっそ閉めきって扇風機回した方がいいんだろうか。いや、窓はそのままで扇風機か?
一応、旦那の電話の邪魔になんねぇように少しやつから離れた場所で扇風機を回してみたが、あんまり暑さは変わんねぇ。ダメだこりゃ。
日々三十度超えの今時期にエアコンが壊れるってのは中々キツいもんがあるなと思いながら、自分と旦那を扇子であおいでみる。
ちっとは違うのか、蓮巳が目元だけで笑いかけてきた。
「……はい。わかりました。では、その日程でお願いします。はい。失礼します」
旦那が電話を切ったところで早速きいてみる。
電話の相手はエアコンの修理業者だ。
「で、修理来んのいつだ?」
「最速でも一週間後だそうだ」
「げっ……マジかよ」
「今時期はどこも忙しいから、どうしても待たされるらしい」
さすがに一週間、エアコン無しの部屋で過ごすにゃキツい。
つか、旦那の体力の消耗が心配だ。
今だって、ややぐったりしているし、お互いが着てるTシャツはとっくに汗でぐっしょりだ。
腕や手の甲にさえ汗が浮いている。
この暑さでなけりゃ、素直にエロいなって思える絵面なんだが、流石にこの暑さの中でどうしようとも思えねぇ。
「……こうなったら星奏館に空室がないか問い合わせよう。あれば、一週間ぐらい住まわせて貰うくらいは出来るだろう。空きがなければ、ホテルなりウィークリーマンションを使うかってところか」
「あー、そうか。星奏館って手があったか。……もし借りれるならそっちの方がいいかもな」
数年前まで過ごしていた星奏館なら勝手はわかっている。
セキュリティを考えても、空き部屋さえありゃそっちの方が無難だ。
「そうだな。一部屋でも空きがあれば助かるのだが。ああ、一緒の部屋で構わんな?」
「当たり前だろ。てか、寮にいたとき、旦那と同室にならなかったから新鮮でいいじゃねぇか」
旦那の方は寮監をやっていた時期もあるが、部屋割りは同じユニットに所属している者同士では同室にならないようにしてあったから、蓮巳とも神崎とも同じ部屋で過ごしたことはない。
勿論、それぞれの部屋に何らかの用事があって訪れることはままあったが。
特に俺の部屋は斎宮や瀬名は海外暮らしがメインだったし、衣更や俺も自宅に帰る頻度がそこそこ高かったのもあって、フルメンバーが揃っていることは案外なかったから、自然と俺の部屋に集まる機会は多かった。
「……まぁ、同室で過ごしても、星奏館ではどうこうするわけにはいかんがな」
「わかってるって。ま、それはエアコンが直ってここに帰ってからのお楽しみってやつだな」
この位なら暑さも変わんねぇしいいだろうと、旦那の手を取って指先にキスをした。
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