『花帰葬+Pで10のお題配布所』が配布されていた『花帰葬+Pで10のお題』よりNo9。
一日一黒玄で書いていたものの一つ。
初出:2005/10/14
文字数:345文字
両腕に重さを感じて目を覚ますと、左腕には黒鷹が、右腕にはこはなが絡みついていた。
二人ともべったりと。
その癖、目を覚ます気配は一向にない。
おかげで身動き一つ取れやしない。
――今日は私と寝る予定だったのだがね?
――僕だって一緒に寝たい! ね、いいでしょ?
俺としてはどちらでもいいと思ったが、二人揃って譲らず。
結果は様子をずっと見ていて呆れたらしい口調の白梟が、
『それなら三人で一緒に眠ったらどうですか』
という言葉で今こうなっているというわけだ。
闇に慣れてきた目で少しだけ首を動かして、黒鷹を見、こはなを見る。
満たされて、安らいだ表情。
それを見ると、多分明日の朝には両方痺れてるだろう腕に文句をつける気にはならない。
「……ま、いいか」
結局、腕はそのままにしてもう一度目を閉じ、眠りの世界に戻った。
何かデジャヴと思ったら、Happy Lifeの『幸か不幸か』や『初夢を見るのは何処か』で似たようなことをやってました。
手癖&短い話で書くと好みの傾向がモロバレですね……w
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