早朝、二人で煙草を吸いながら過去の出来事に想いを馳せるキスブラ。
途中まで全年齢用に書いていたこともあって、R-18成分は薄め。
初出:2020/09/15
文字数:14763文字
[Brad's Side]
ひんやりとした空気が肌を刺す感覚に目が覚めた。
部屋の中は薄らと明るくなりかけている。
ならば、今は早朝かと眠る前にベッドボードに置いたスマホで時間を確認すると、5時を過ぎたところだった。
隣で寝ていたはずの部屋の主はベッドにはいない。
少し手でシーツを探ってみるも、既に体温は残っていないことから、起きてしばらくは経っているのだろう。
一体どこに行ったのかと辺りを少し見回して、直ぐにその答えが分かった。
ベランダへの窓とカーテンが少し開いていて、その隙間から煙草を吸っているキースの後ろ姿が見える。
スウェットこそ履いているが、上半身は何も身に着けていないようだ。
秋も深まってきた上に、明け方のこの時間では冷えるというのに。
屋内で肌寒さを感じるくらいだ、外なら尚更だろう。
ベランダに出た後に部屋に戻るのが面倒だったのか、上に着るものを取り出すのに物音を立てて、俺を起こすのを躊躇ったのか。
恐らくその両方だ。
そもそも、部屋の主であるはずのキースがわざわざベランダに出て吸っているのも、俺が眠っていたからだろう。
以前、俺が寝ている時に、近くでキースが吸っていた煙草の煙に反応して、咳き込んで起きてしまったことがあってから、俺が起きているときはともかく、寝ているときには距離を置いて吸うようにしているようだ。
……そういうところで気を遣う割には、本人に煙草の本数を減らすつもりが全くなさそうなのが複雑な心境になる。
ベッドを降りて、ソファの背に掛けていた自分のスラックスとシャツを着、チェストから手頃なカーディガンを一枚引っ張り出した。
キースが適当な畳み方をしているせいで妙な皺がついているが、今は他の誰かに見られるわけではないのでそこは目を瞑ることにする。
カーディガンを手にベランダに近付くと、俺が起きたことに気付いたらしいキースがこちらに振り向いた。
「悪ぃ。起こしちまったか」
「いや、お前の行動は関係ない。自然と目が覚めただけだ。一枚くらい羽織れ。体を冷やす」
「サンキュ。着るの取りにいくかどうしようか迷ってた。……あ」
「…………」
キースの左手には煙草、右手にはビールの缶。
俺の視線の先に気付いたキースの表情がしまったと言わんばかりだ。
なるほど。俺を起こしたくなかったのは、これを見つかりたくなかったというのも含まれるのだろう。
余暇の使い方に口を出したくはないが、流石に早朝から飲むのはどうなのか。
「……貴様、朝から飲酒か」
「せっかくの休みなんだからいいだろ、一本くらい。昨夜は大して飲まなかったんだし。お前も飲むか?」
一本くらいとは言うが、未開封のビール缶を俺に差し出してきたということは、少なくとも二本は飲むつもりがあったということだ。
いくら、ヒーローがサブスタンスの接種により、常人より体の回復が早いとはいえ、過度な飲酒や喫煙は確実に体を蝕んでいく。
昨夜のキースがあまり飲まなかったのは事実だが、普段の飲酒量を考えるとそれで帳消しになるはずもない。
「いらん。朝から飲む気にはなれない」
「まぁ、お前ならそう言うよな。じゃ、こっちはどうだ?」
引っ込めたビール缶に代わって差し出されたのは、すっかり見慣れてしまった銘柄の煙草の箱。
残り三本になっているそれに少し懐かしい記憶が頭を過り、気付けば手を伸ばしていた。
「…………貰おう」
「……久々だな、お前が吸うの。あ、やっぱりライターのオイルさっきので切れたか、つかねぇや。火、こっちから持ってけ」
「ああ」
貰った煙草を咥えてからキースに近付き、ヤツの咥えている煙草の先端に自分の煙草の先端を合わせてから、息を強めに吸いこむ。
吸った拍子にすっかり馴染んでしまった酒と煙草の匂いが、纏わり付いてきた。
昨夜、抱き合った時にはキースからあまりしなかったはずのその匂いは、もういつもの日常と変わらない濃度だ。
火がこちらの煙草にしっかりと移ったことを確認してから離れた。
少量の煙を口に含んでから、肺の奥へと下ろし――少し上を向けて煙を吐き出す。
明るくなりかけている空に紫煙が広がり、やがて溶けていくように消えていった。
こうしてキースから煙草を貰うのは年に一、二度あるかないかくらいだし、何度吸っても煙草を美味いと思ったことはない。
ただ、キースのようにやめるにやめられなくなる者は多いのだろうとは、何となくわかる。
最初に煙草を吸ったのは、俺たちがアカデミーの寮にいた頃だ。
どうにも寝付けない夜で、少し気晴らしにと普段は立ち入りを禁止されている屋上をひっそりと訪れたところ、屋上で煙草を吸っていた先客がいた。
先客――キースはアカデミーに入る前に酒も煙草も覚えてしまっていて、たまに深夜の屋上で密かに嗜んでいたらしい。
なければ生きていけない、日常から欠かせない必需品だなどと嘯く今とは違って、当時は時々口にするという程度で十分だったようだ。
俺がそれを見るまでは誰にも見つかったことがなかったのだと、後に言っていた。
――寮監に言うか?
――……立ち入り禁止の屋上に入ったのは俺も同じだ。言えるわけもない。
場所を変える気にもなれず、さりとて部屋に戻る気にもなれなかった俺は、結局そのままキースの隣に腰を下ろした。
キースも特に何も言わず、しばらく静寂が続いていた中。
――美味いのか、それ。
先に沈黙を破ったのは俺の方だった。
少なくともその時は、あまり美味そうに吸っているようには見えなかったからだ。
――美味い……かどうかは人によるだろ。試してみるか?
差し出された煙草の箱に入っていた残りは三本。
ならば一本貰うくらいは構わないのだろうと、それを取り出した。
俺が煙草を手にした瞬間の、キースの驚きを貼り付けた顔は今でも記憶に残っている。
――何だ。
――いや、マジで吸うのかよ。お前みたいな優等生が。
――すすめてきたのはお前だろう。どうすればいいんだ。
――あ、ああ……煙草に火を着けるときに強めに息を吸うんだ。じゃないと火が着かない。
ライターをつけたキースが、俺が咥えた煙草の先に火を着ける。
言われたとおりに息を強く吸ったが、火が着いた後にもそのまま深く吸おうとしたのがまずかったらしく、咽せて咳き込んでしまった。
キースが俺の背中をトントンと叩く。
――おっと、大丈夫かよ。煙は一気に吸っちゃダメだ、一回口ん中でためてから、肺に落とすんだよ。
――さ、きに言えっ……。
――悪かった。
そのまま吸うのをやめようかと思ったが、正しい吸い方をする前にやめるのも釈然としないものがあり、咳がおさまってから改めて吸い直す。
今度は咳き込むことはなかったが、美味いとも思わなかった。
――どうだ?
――……良くわからん。
――最初はそんなもんだろ。吸うのやめるならこっちに捨てろ。ここに吸い殻残していくのはまずいからな。
――ああ。
キースがビールの空き缶を床に置いたが、まだ煙草はほとんど残っている。
せっかく貰ったのだし、この一本くらいはもう少し吸っておくかと、そのまま吸い続けた。
煙草の味も匂いも好みではないが、夜空に揺蕩う二人分の紫煙を眺める光景は嫌いではないと、ぼんやり思った記憶が懐かしい。
――……無理はしなくていいんだぞ?
――無理しているつもりはない。……お前はいつから煙草を吸っているんだ?
――んー……二年位前、か? 最初吸うつもりなんてなかったんだけどなー。
――そうか。
それを言ったときのキースの表情がどことなく曇っていたような気がして、それ以上聞くのはやめた。
しばらくは二人で無言のままだったが、それが不思議と気にならなかった。
キースの方はどう思っていたのかわからないが、まさに今この時も会話するでもなく、ただ二人で煙草を吸っているだけだから、少なくとも今は気にならんのだろう。
キースが口を開いたのは、俺の吸っていた煙草が大分短くなってからだ。
――それ以上吸うと、唇や指を火傷すんぞ。そこらでやめとけ。
――ん? ああ、そ……!?
咥えていた煙草が奪われ、キースの顔が随分近いと思ったときには、唇が重なっていた。
一層濃くなった煙草の匂いと、柔らかく温かな感触は思いの外不快ではなく、寧ろ馴染んでいて、心地良ささえあり、離れるのが惜しいと感じてしまった。
どれだけの時間そうしていたのか。長かったのかもしれないし、案外短かったのかもしれない。
俺も驚いたが、キースも自分の行動に戸惑っている様子だった。
――酔っているのか。
あの時にキースがそうだと言えば、恐らく、今こういう関係にはなっていなかった。
だが、キースの答えはそうではなく。
――酔ってはねぇ……はずだ。
――ならば、気の迷いか。……風が冷たくなってきた。俺は部屋に戻る。
――……おう。あ……っと、戻ったらシャワー浴びた方が良い。煙草の匂いはかなり残る。放っておいたら朝追求されんぞ。
――わかった。
少しずつ早くなる胸の鼓動と熱くなっていく顔に気付かれる前にその場を去る。
自室に戻ってルームメイトを起こさないようにシャワーを浴び、着替え、ベッドに戻っても、キースの唇の感触は消えなかった。
だが、口付け一つで動揺したのだとも思われたくない一心で、アカデミーで顔を合わせたキースとはそれまでと変わらないように接したし、時折、深夜の屋上を訪れてはキースの喫煙や飲酒に付き合ったり、時にはどちらもせずに他愛もない話をしたりしたものだ。
最初の頃はキースに随分不審がられたものだが、深夜に会ったときにはあまり小言を言わなかったのもあってか、幾度か顔を合わせるとそんなこともなくなった。
冬が近くなってきたある日。提案したのは俺の方だった。
――屋上で過ごすにはいい加減寒いだろう。……俺の部屋は今一人だ。良ければ部屋の方に来ないか。
ルームメイトは少し前にアカデミーを退学していたため、俺は元来二人部屋になっている部屋を一人で使っていた。
恐らく、アカデミーの教師陣の俺への信頼から、部屋の再編をせずにそのままにしたのだろうことを考えると、違反行為のためにそれを利用することに良心の呵責を感じたが――気付かないことにした。
――お前ね……部屋に煙草の匂いって多分お前が思ってる以上に残るんだぞ。
――換気や消臭は怠らない。毎日のことでもないし、そう問題はないと思うが。
――いや、換気……もそうだけどさ……部屋って……。あー……そうじゃなくて……。
――何だ、他に理由があるならハッキリ言え。
――…………部屋だと煙草や酒だけじゃすまねぇことになりそうだけどいいのか?
――…………っ!
あの日――初めて屋上でキースと会った時以来、近くなった顔と低くなった声に、あの時から燻った想いを密かに抱えていたのは俺だけではなかったのだと知った。
初めて見るような真剣な光を帯びたペリドットの色をした目に、応じることで何があっても後悔はないと思ったし、事実、今に至るまで後悔はしていない。
――構わん。
――おい、ブラッド。意味分かって――。
――分かった上で構わんと言ったつもりだ。……何度も言わせるな。
――言質は取ったからな。やっぱりなしだ、なんて言っても聞かねぇぞ。
……それ以来、季節が変わっても喫煙や飲酒の為に屋上を訪れることはなくなり、キースと会うのは俺の部屋になった。
部屋だと分からない課題を教えるという理由が使えたのも好都合で、結局卒業まで不審に思われることもなく過ごせたのは、運も良かったのだろう。
そう考えれば、本来喫煙所ではないはずのタワー屋上でキースが煙草を吸っているのを見逃してしまいがちなのは、当時を少し懐かしく思ってしまうせいかも知れない。
あの頃とはお互い置かれる立場が変わった。
今の立ち位置相応の振る舞いを考えれば、もう少し厳しく言うべきだろうと思ってはいるのだが――。
「ブラッド」
「何だ…………んっ……!」
咥えていた煙草が不意に口から離れて、ベランダのテーブルの上にあった灰皿に落ちたと認識した次の瞬間、唇が重なっていた。
その癖、キースは自分の煙草は手にしたままだ。
人のを取り上げたなら、自分のもどうにかしろという抗議をこめて、キースの手の甲を指先で叩くと目が笑って、キースが持っていた煙草もヤツの手から離れて灰皿へと落ちた。
「ふ…………」
「…………はっ」
煙草と酒の匂いが混じり合った唾液が交わされる。
好んで味わいたいものではないが、最初の口付けがその味だったせいか、時折無性に懐かしく、これを貪ってしまいたいと思う瞬間も確かにある。
空いたキースの両手が俺の耳を塞いできたから、こちらもそれに倣った。
舌が動くことで鳴る唾液の音が、頭の中に反響する。
開けていた目を閉じ音に集中すると、昨夜体を繋いだ際に立てられた水音を思い出してしまい、興奮が煽られていく。
キースの指が耳の裏を擽るように触れてきたから、俺は右手の親指でキースの頬骨の辺りを撫でた。
警戒はされていないというのが、目を閉じていても伝わる。
キースの左目は義眼で視力は失われており、左側の視野が欠けていた。
その為、体の左側――特に肩から上の部分に触れられるのは避ける傾向がある。
特に戦闘中は見えない部分に相当な意識を割いていて、下手に狙おうものなら返り討ちにされるのが関の山だ。
昔、左側の前髪についていた枯葉を何気なく取ろうとして、弾かれたように避けられたことがある。
戸惑いを隠せなかった俺に、キースが義眼であることを明かした。
――悪い、左見えてねぇからいきなり触られるとつい反応しちまう。
――見えてない、だと?
――義眼なんだよ、こっち。だから、髪で隠してる。
――事故か?
――まぁ……そんなもんだ。
アカデミー時代、キースは体術において右に出る者がいないほどの強さで、俺も幾度となく対戦したが、左が見えていないなど、この時言われるまで気が付かなかった。
今でもヒーロースーツ着用時にのみ着けている眼帯がなければ、気付かない者もいるだろう。
キースの見えない部分に触れても警戒されなくなったのは、体の関係を持つようになって随分と経ってからだった。
――……ん? ブラッ……ドか……なら、いい、や……。
行為の後、微睡んでいたキースの髪をそっと撫でていたら、一瞬だけ目を覚ましたが直ぐに夢の中に戻った。
俺ならいい、という言葉の通り、それ以降はどれだけ触れても警戒されなくなった。
長い付き合いになるジェイやリリーでさえ、未だに左側から寄られるとキースがほんの一瞬だけ緊張するのが分かる。
それほどにコイツの中で根深くなってしまっているような習性だ。
その事に俺が内心でどれほどの優越感を抱えているかをキースはきっと知らない。
俺だけがこんな風にキースに触れられる。
そのせいで酔って動けなくなったコイツが、俺ばかりを迎えに呼ぶことにもなっているのだが、こちらとしても、今更その役目を誰かに任せようとも思えないからお互い様だろう。
唇を離す頃には、布越しでもわかるぐらいにお互いのペニスが反応していた。
キースが小さく笑いながら、俺の肩に腕を回して抱き付いてくる。
「……飲み続ける気分じゃなくなったな。ベッド戻るかー。どうせ、お前もベッドに戻るつもりだったんだろ。眼鏡かけてねぇもんな」
「キース。……ここだと聞こえる。続きは部屋に入って、窓を閉めてからにしろ」
キースの口をついて出る単語がまだベッドで済んでいるうちに、部屋の中に戻ることを促す。
耳元で囁きながら、スウェットの隆起している部分を指先でなぞると回されている腕に少し力が入った。
「はいよ。煽り方が年々上手くなっちまってまぁ。どこで覚えたんだか」
「心当たりがなければ、その身に篤と言い聞かせてやってもいいが」
会話を続けながらも、キースに抱きつかれたまま後退る形で部屋へと戻る。
些か不安定な体勢だが、仮に足を縺れさせたとしても、多分キースがサイコキネシスでどうにかするだろう。
「心当たりしかねぇに決まってんだろ。……午前中まともに動けねぇと思っとけ」
「っ!」
ベランダの窓が閉められた音がしたのと、首筋の脈打つ部分を吸われたのは同時。
シャワーは後になりそうだが、偶にはそれも悪くない。
目の前で揺れる癖の強いアッシュブロンドを撫でながら、ふわりと漂った煙草の匂いに身を委ねた。
[Keith's Side]
寝る前にあまり酒を飲まなかったせいか、妙な時間に目が覚めちまった。
部屋の薄暗さからして、まだ早朝のはずだ。
チェストの上に置いてある目覚まし時計をサイコキネシスで手繰り寄せて、時間を確認するとまだ4時過ぎ。
さすがに起きるにゃ早すぎる。もう少し寝ておきてぇ時間だ。
こりゃ、ちょっとだけ飲んでから寝直すか。
隣で寝てるブラッドはまだ静かな寝息を洩らしている。
コイツは睡眠時間が少なくても大丈夫なタイプだが、昨夜散々喘がせたし、セックス終わってから軽くシャワー浴びるときに少しふらついたくらいだから、もうちょっと寝かせておきたい。
雨も降ってねぇみてぇだし、ベランダで一服しながら飲むか。
そっとベッドから出て、床の上に置いてたスウェットを拾って履き、冷蔵庫からビールを二缶取り出す。
ブラッドが見たら、朝飯も食わずにビールかと眉を顰めるだろうことは火を見るより明らかなので、ブラッドが目を覚ますまでには飲みきれそうな量にしておく。
灰皿と煙草、ライターもサイコキネシスを使って運んで、ベランダへと出る窓を開け、纏めてベランダに置きっぱなしにしている小さいテーブルの上に置いた。
ブラッドが目を覚ましたらわかるように、少しだけ窓は開けておく。
いざ、ベランダに出ると思っていたより冷える。
何か上に着るもの持ってくるかとも思ったが、面倒になってやめた。
部屋に戻るのも手間だし、ここからだと部屋の中がよく見えないから、サイコキネシスを使っても目的の服が拾えるとも限らねぇ。
飲んでるうちにちょっとは暖かくなるだろと期待して、ビール缶を開けた。
「あー……うめ…………っと」
冷たいビールが喉を滑り落ちていく感覚にたまらず、声を上げようとしちまったのを慌てて抑える。
部屋で寝てるブラッドに聞こえて起こしてもまずいが、そもそもベランダでこの時間に声を上げるのはもっとまずい。
ようやく空が白みはじめたような時間に声を上げていいわけがねぇ。
ウエストは深夜まで結構賑やかな場所だが、そのウエストでも今の時間帯はさすがに静かだ。
遠くで微かに聞こえる自転車のベルの音や、時折聞こえる車のエンジン音は他にも起きて活動してるヤツがいることを伝えてくる。
人は確かにいるけど、静かな一時。こんな明け方の時間が嫌いじゃない。
そんな時に飲む起き抜けの一杯もまた美味いったらねぇ。
仕事ん時に酒が残っていたらまずいから、朝や昼に飲むなんてのは今日みたいな休みじゃねぇと出来ねぇんだよなぁ。
ブラッドは休みでも朝や昼には飲みたがらねぇし、そもそも夜だってあんまり飲みにはつきあってくれねぇ。
今日みたいな休みの前夜でもセックスする予定があるなら、あんまり飲めねぇのが辛い。
オレが酔っ払った状態でするのをブラッドが凄ぇ嫌がるからだ。
記憶が飛ぶような相手とするのなんか冗談じゃないって。
それに関しちゃ、オレとしても最中の記憶がないのは気が引けるし、そのせいで何してるかわかんねぇってのも怖いしで、セックスするときは酔いが回らない程度の量に留めているけども。
ビールを缶の半分くらいまで飲んだとこで、煙草に火をつけようとしたが、ライターのオイルが残り僅かのせいで、中々上手くつかない。
数回試してどうにか火はついたが、もうこれは処分だな。
部屋ん中にまだライターは残ってたはずだから、まぁ大丈夫だろ。
安物のライターがなかったとしても、式典とかお偉いさんとの会合でしか使ってないライターもある。
オレがメジャーヒーローに昇進したときにジェイが贈ってくれた、ちょっと値の張るブランド物のオイルライターだが、手入れが面倒でたまにしか使ってないから、オイルが切れてるってこともないはずだ。
ふと、足音が近くで聞こえて、振り向くとカーディガンを持ったブラッドと目が合った。
これは声上げちまったときにでも起こしたか?
「悪ぃ。起こしちまったか」
「いや、お前の行動は関係ない。自然と目が覚めただけだ。一枚くらい羽織れ。体を冷やす」
「サンキュ。着るの取りにいくかどうしようか迷ってた。……あ」
「…………」
カーディガンを受け取ろうとしたところで、手にしていたビール缶の存在を思い出す。
ヤべぇ。ブラッドの視線が完全にビール缶に注がれてる。
見逃して……くれるわきゃねぇよなぁ。
せめて、もうちょっとブラッドに気付くのが早けりゃ、缶を床において前に飲み終わったものを放置しているだけ、とカモフラージュすることも出来ただろうに。
まぁ、それはそれで缶を放置せず片付けろという別の小言が飛んで来る可能性もあったが。
予想通りの表情をしたブラッドが、俺にカーディガンを渡しながら苦々しくぼやいた。
「……貴様、朝から飲酒か」
「せっかくの休みなんだからいいだろ、一本くらい。昨夜は大して飲まなかったんだし。お前も飲むか?」
受け取ったカーディガンに袖を通してから、まだ開けてなかった方のビール缶を差し出すと、これも予想していた通りにブラッドが首を振った。
「いらん。朝から飲む気にはなれない」
「まぁ、お前ならそう言うよな。じゃ、こっちはどうだ?」
普段は吸わないものの、たまに気が向くことがあるらしい煙草の方を差し出したら、ブラッドの表情が少し柔らかくなって、箱から一本抜きだした。
「…………貰おう」
「……久々だな、お前が吸うの。あ、やっぱりライターのオイルさっきので切れたか、つかねぇや。火、こっちから持ってけ」
「ああ」
まだ火が着いている俺の煙草を示すと、ブラッドが顔を寄せて来て、咥えた煙草の先端とオレの煙草の先端を合わせる。
伏せた目と煙草を咥えている唇、そして煙草を挟んでいる指が妙に色っぽい。
元々整ったツラとスタイルなのは十分知ってるし、昨夜だってそれを隅々まで堪能させて貰ったが、煙草を吸うときのコイツはセックスする時とはまた違った色気がある。
そういや、アカデミーの頃、それにふらっとやられたんだったな。
環境の変化のせいか、アカデミーの寮に入ってからしばらくは眠れねぇことがよくあった。
で、どうしたかってと夜中に立ち入り禁止になってる屋上に入って、こっそり持ち込んだ煙草を吸ったり、時には酒を飲んだりしてた。
人に見つかってもヤバいし、当時はまだどちらもそこまで美味いとは思ってなかったのもあって、見つかるかどうかのスリルを楽しむって意味合いが強かった。
まさか、最初に見つかる相手がブラッドだとは思わなかった。
よりにもよってコイツに見つかるとは運が悪いと思ったし、停学は免れねぇなと覚悟もしたが、ブラッドの対応は意外なものだった。
――寮監に言うか?
――……立ち入り禁止の屋上に入ったのは俺も同じだ。言えるわけもない。
まさか見逃してくれるなんて思わなかった。
さては、これでオレの弱みを握ってどうにかしようとかそういう魂胆かと警戒していたが、ブラッドが口にしたのは単純な疑問。
――美味いのか、それ。
――美味い……かどうかは人によるだろ。試してみるか?
そうは言ったものの、断るだろうと思っていた。
だが、ブラッドは躊躇う様子もなく煙草を一本取りだして、咥えたものだから驚いた。
何も言えずにいたオレを訝しんで、ブラッドが首を傾げたのを覚えている。
――何だ。
――いや、マジで吸うのかよ。お前みたいな優等生が。
――すすめてきたのはお前だろう。どうすればいいんだ。
――あ、ああ……煙草に火を着けるときに強めに息を吸うんだ。じゃないと火が着かない。
煙草まで吸ったら、完全に共犯者だろ、本気で人に言わねぇつもりなのかと内心の動揺を押し殺して、ライターをつけ、ブラッドが咥えた煙草の先に火を寄せる。
が、上手く吸えなかったブラッドはすぐに咽せて咳き込んだ。
背中を軽く叩いてやりながらも、ブラッドが煙草を吸ったということがまだ信じられなかった。
――おっと、大丈夫かよ。煙は一気に吸っちゃダメだ、一回口ん中でためてから、肺に落とすんだよ。
――さ、きに言えっ……。
――悪かった。
どうすればいい、なんて聞いたヤツが煙草の吸い方なんざ知ってるわけがなかった。
そのまま吸うのをやめるかと思ったが、ブラッドは咳が落ち着いてから、俺が言ったとおりに吸った。
今度は咳き込みはしなかったが、美味いとも思わなかったんだろうってのはヤツの表情から察した。
――どうだ?
――……良くわからん。
――最初はそんなもんだろ。吸うのやめるならこっちに捨てろ。ここに吸い殻残していくのはまずいからな。
――ああ。
ブラッドが来る前に空けていたビール缶を床に置いたが、ブラッドはそのまま煙草の残りを吸い続けた。
気に入ったようにも見えなかったから、オレに気兼ねしてんのかと心配になったのを覚えている。
――……無理はしなくていいんだぞ?
――無理しているつもりはない。……お前はいつから煙草を吸っているんだ?
――んー……二年位前、か? 最初吸うつもりなんてなかったんだけどなー。
――そうか。
煙草も酒も、オレにとっちゃろくでなしの親父の象徴そのものだ。
酔っ払った親父が酒の勢いを借りて、母親に暴力を振るい、時には灰皿を投げたり、煙草を押し付けたりと、どっちもろくな記憶がねぇのに、結局自分も両方手をつけちまったのには笑うしかねぇ。
環境を変えたくて、ヒーローを目指し、いまやメジャーヒーローにもなったってのに、煙草と酒に溺れている。
血筋ってのはどうにもなんねぇもんなんかね。
そんときのブラッドがそこで話を切ってくれたのは幸いだった。
口を開けば小言ばかりの――まぁ、言わせてたのはオレのせいだが――ヤツだと思っていたが、無遠慮に踏み込まないでいてくれることに、ちょっと見る目が変わった。
ヒーローを目指してアカデミーに入らなきゃ、多分一生関わらない類の、いわば別世界の人間だったろうとは、この歳になっても思うことがある。
オレとブラッドじゃ何もかもが違いすぎてて、だからこそ興味が湧いた。
ブラッドの方もそうなんじゃねぇだろうか。
色々考えていたうちに、気付けば随分とブラッドの煙草が短くなっていた。
そりゃ煙草吸ったことねぇならどこまで吸って良いかもよく分かんねぇよな。
綺麗な形をした唇や指を火傷したらもったいねぇ、と思いはしたが。
――それ以上吸うと、唇や指を火傷すんぞ。そこらでやめとけ。
――ん? ああ、そ……!?
誘われるようにブラッドにキスしてしまったのは、正直今でもわからない。
ほとんど無意識だった。
ブラッドが咥えていた煙草を取って、空き缶に突っ込み、近くで見ても顔整ってんなと思いながら、吸い込まれるように口付けた。
吸っているのをずっとみていた癖に、ブラッドから煙草の匂いがしていることが不思議だったが、それ以上に何で今こうなったのかという不可解さに動けなかった。
少し強い風が吹いて、顔を撫でていったことでようやく我に返ったが、その後も頭ん中は真っ白だった気がする。
――酔っているのか。
今にして思えば、あれはブラッドからの助け船だった。
酔っていることにすれば、なかったものとして忘れてやると。
なのに、そん時のオレはそんなことにも気が回らなかったから、ブラッドの助け船を完全に無視してしまったのだ。
――酔ってはねぇ……はずだ。
――ならば、気の迷いか。……風が冷たくなってきた。俺は部屋に戻る。
――……おう。あ……っと、戻ったらシャワー浴びた方が良い。煙草の匂いはかなり残る。放っておいたら朝追求されんぞ。
――わかった。
ブラッドが去った後、頭を抱えた。
キスもセックスも経験はあるが、それは一つの処世術ってヤツで、金が貰える、もしくは金が貰える仕事に繋がるって前提があってのことだった。
親父に期待出来ない以上、自分で金を稼ぐしかない。
けど、ガキに出来ることはたかが知れていて、どうにもなんねぇときには体を使うってことを覚えた。
だから経験はあっても、それらの行為には常に冷めた感覚も伴っていて――要するに金が絡まない、冷めた感覚もないってキスはその時が初めてだったのだ。
――どうなってんだ……?
自分で自分がわからなかったが、ブラッドはもっとわからなかっただろう。
さすがにこんなんあったら、小言を言いに近寄ってくることもなくなるんじゃねぇかと思いきや、翌日のブラッドの態度は何一つ変わらなかった。
あのキスはなかったことにすると決めたのかと思うと、ほっとした気持ちと残念な気持ちとが混じり合ったが、再び深夜の屋上で会ったときには混乱した。
ブラッドはオレと会っても毎回煙草や酒をやるわけじゃなかったが、それでも時々は手を出した。
煙草を吸う姿を見ながら、キスしたくなる衝動を自覚したときはヤバいことになったと思ったが、表には出さないように出来ていたはずだ。
他の誰も知らないブラッドを知っている。そこで満足するつもりだった。
それが変わったのは冬がもう間近まで来ていた日。
ああ、ちょうど今みたいな季節だったっけ。
――屋上で過ごすにはいい加減寒いだろう。……俺の部屋は今一人だ。良ければ部屋の方に来ないか。
毎年の恒例だが、アカデミーの授業についていけないと退学する生徒が数人ほど出て来る。
ブラッドの同室だったヤツもそんな一人で、部屋の再編も考えられたらしいが、ブラッド本人が何せ教師陣の信頼が厚く、一人にしておいても問題はないだろうという判断の下、一人で部屋をそのまま使っていた。
そのブラッドがまさか一人部屋であるのを良いことに、喫煙、飲酒を自分の部屋でしろと誘ったなんて、教師陣には信じられないだろう。
いや、今言ったって絶対信じて貰えない自信がある。
――お前ね……部屋に煙草の匂いって多分お前が思ってる以上に残るんだぞ。
――換気や消臭は怠らない。毎日のことでもないし、そう問題はないと思うが。
――いや、換気……もそうだけどさ……部屋って……。あー……そうじゃなくて……。
部屋だとベッドがある。
しかもブラッドの部屋は角部屋で、他の部屋に比べると防音の面でも寮内じゃマシな方だ。
そんな部屋で二人きりになってしまったが最後、下心をそのまま隠し通せるような自信なんざなかった。
屋上だと思えばこそ、手を出さずに済ませられたのに。
――何だ、他に理由があるならハッキリ言え。
――…………部屋だと煙草や酒だけじゃすまねぇことになりそうだけどいいのか?
――…………っ!
引き返すなら今しかねぇぞと言外に含めたつもりだったし、半分はそうしてくれと思い、もう半分は――ブラッドが応えてくれることに期待した。
ネオンピンクの目が驚きに見開かれたのは一瞬、直ぐにいつも通りの表情になった。
――構わん。
――おい、ブラッド。意味分かって――。
――分かった上で構わんと言ったつもりだ。……何度も言わせるな。
表情こそほとんど変化はなかったが、微かに語尾が震えて、目元が染まっているのを見、ああ、これはもう引き返せねぇ、ブラッドが欲しいって思い知らされた。
――言質は取ったからな。やっぱりなしだ、なんて言っても聞かねぇぞ。
ダメ押しの口付けも拒まれず、軽く触れ合うだけだったそれが深く、肌に触れ合うだけだったのが、体を繋ぐようになるまでにそう時間は掛からなかった。
ブラッドの部屋に通うようになってからは、自然と喫煙や飲酒の回数が減った。そして、セックスの回数がその分、いや、それ以上に増えた。
分からない課題をブラッドに教えて貰うって大義名分は思いの外便利に使えたし、実際に教えて貰うことも少なくはなかったから、オレの成績が上がった結果、ブラッドはアカデミーを卒業するまでにさらに信頼を築き上げたんだよな。
まぁ、ブラッドがアカデミーの教師陣から指示されて、オレを見張っていたから授業ではずっと一緒だったなんてのは、ガチでちょっと前に知った事実だったが。
十年以上の付き合いで知ったことは多いが、未だに知らないことも多い。
でも、きっと十年先もコイツとはそうやって過ごしていけるんだろうと思いたい。
「ブラッド」
「何だ…………んっ……!」
ブラッドが咥えていた煙草をサイコキネシスで浮かせて、灰皿に落とし、空いた唇に自分の唇を重ねた。
ブラッドが煙草を吸った後の唇なんて、そうそう味わえるもんじゃねぇけど、思えば最初がそうだったんだよなぁ。
なんて、懐かしく思っていたら、目を開けたままのブラッドが俺の手の甲を指先で叩いてきた。
ああ、そうか。オレがまだ煙草持ったままだったと自分の煙草も続けて灰皿に落とす。
「ふ…………」
「…………はっ」
いつものキスならブラッドの唾液は甘く感じるが、今日は煙草のせいで少し苦い。
が、これはこれでたまらなく興奮を煽られる。
酒はともかく、煙草を吸うブラッドは俺しか知らない。
煙草を吸うときの色っぽい仕草も、吐息も。
それだけじゃない。キスもセックスも俺で覚えた。
ちゃんと聞いたわけじゃねぇが、コイツの性格からして他のヤツとするとも思えねぇから、多分ブラッドは今でもオレしか知らない。
ブラッドの耳を手で塞ぎ、音を閉じこめると、ブラッドも同じようにしてくる。
くぐもった唾液の音は、昨夜暗がりで抽挿する度に結合部から鳴った水音を、そしてブラッドの喘ぎ声を思い出す。
――キース……っ、キ、あ、ああっ!
『清廉潔白』『謹厳実直』。
ブラッドに教えて貰った日本の四字熟語で、まさにコイツのことじゃねぇかって思った言葉がその辺りだが、そのブラッドが突き上げる度にオレにしがみついて嬌声を上げ、快感に潤んだ目をして、足を絡めながら求めて――オレの腕の中で果てる。
ブラッドとセックスするようになって十年以上経つが、何度繰り返してもたまらねぇ。
普段とのギャップが激しい分、オレしか最中のあんなブラッドを知らねぇって思うとゾクゾクするんだよな。
目を閉じたブラッドの耳の裏を擽ると、ブラッドの方はオレの左頬を撫でてくる。
顔の左側は見えねぇから、基本的に人に触られるのは苦手だし、知らねぇ相手なら、まず極力左側に立たれねぇよう振る舞う癖がついてるが、ブラッドは別だ。
いつの間にか、ブラッドに触られるのは左側だろうと全く気にならなくなっていた。
寧ろ、コイツに触れられるのは場所を問わずに気持ち良い。
多分、ブラッドもそのことを分かった上で触ってくれる。
触られたいし、触りたい。求めて、求められて、ぐちゃぐちゃに乱したい。
昨夜も散々ブラッドを貪ったが、こんなキス一つで大人しく終われるわけがねぇ。
ちらっと下を見ると、臨戦態勢になってるのはオレだけじゃないことにホッとして唇を離す。
少し糸を引いた唾液がまたエロい。
ブラッドの肩に抱き付くと微かに笑った気配がした。
「……飲み続ける気分じゃなくなったな。ベッド戻るかー。どうせ、お前もベッドに戻るつもりだったんだろ。眼鏡かけてねぇもんな」
ブラッドは近眼だが酷くはねぇから、ちょっと起きてまた寝るくらいの感覚だったら眼鏡を掛けねぇってことを知ってる。
本格的に起きて行動するつもりなら、平日はコンタクトを入れるし、今日のようにオフなら眼鏡を掛ける。
ベッドボードに置きっぱなしの眼鏡がそれを示していた。
「キース。……ここだと聞こえる。続きは部屋に入って、窓を閉めてからにしろ」
窓を閉めてから、と口では言いながら、ブラッドの指が股間に緩く這っていった。
刺激としちゃ弱いが、効果は覿面だ。
さっきまで煙草を挟んでいたあの指が――なんて考えるだけで、触られた場所が余計に熱くなる。
「はいよ。煽り方が年々上手くなっちまってまぁ。どこで覚えたんだか」
「心当たりがなければ、その身に篤と言い聞かせてやってもいいが」
「心当たりしかねぇに決まってんだろ。……午前中まともに動けねぇと思っとけ」
「っ!」
ベランダの窓をサイコキネシスで閉めながら、ブラッドの首に吸い付く。
シャツの襟からギリギリ見えるか見えないかくらいかもしれねぇが、今なら、明日の仕事始まる前までには痕消えるだろ。……多分。
昨夜はセックスした後に軽くシャワー浴びてから寝てるのもあって、ブラッドもこのまま続けることに異論はなさそうだ。
髪を撫でてくれる手が気持ち良い。
普段はお互いベタベタする方じゃねぇし、ブラッドは特にボディタッチをしてくるタイプじゃねぇけど、セックスの前後だと割と触ってくれんのが可愛いんだよなぁ。
力の抜け始めた体を支えながら、ブラッドのシャツのボタンを外していった。
ブラッドの誕生日フレームの煙管でおかしくなって出来たネタですw
いや、ジャパンフリークなのはともかく、煙管とか何の匂わせ!?ってキスブラの方々がざわめいてましたね……いや、マジで何。
ブラッド、クソ真面目な坊ちゃん育ちなだけでもなさそうだなーと、常用はしないものの、アカデミー時代に酒も煙草も覚えたみたいにしましたが、最新のイベの家庭教師の目をかいくぐって計画立てたりしてたあたり、マジでこういうの有り得そうな気がしてきた……。
全年齢じゃなくなったのは、終盤に二人揃って勃ててセックスになだれこむとこでペニスって単語入れちゃったのと、キース視点の途中でブラッドの喘いでいる回想入れちゃったので、念の為にR-18にしました。
ところで毎回エロを書く際に、ちんちんをどうキャラに言わせるかを(一応真面目に)考えるんですが、ペニスって言わせるのは二次創作一次創作含めて初めてかも知れない。(どうでもいい)
キース→ブラッドの目の色をネオンピンク、ブラッド→キースの目の色をペリドットにしてるのは、二人の育ってきた環境の差異による、というのがあります。
(キースは繁華街のネオンからの色イメージ、ブラッドは宝石からの色イメージ)
タグ:エリオスR, キスブラ, R-18, pixivUP済, pictBLandUP済, 10000~15000文字, キース視点, ブラッド視点, 2020年