新年早々、初ラブホではしゃいでローションプレイするみこかし。
※二人が大学生で付き合っている前提です。
初出:2015/01/05
文字数:2936文字 裏話知りたい場合はこちら。
「ねぇ、御子柴。この後どうする?」
鹿島と二人で初詣に行った帰り。
露天で買った鯛焼を食いながら歩いてると、鹿島が話かけてきた。
「あー……うち今日親戚来てるんだよな」
「うちも。母方の祖父母が来てる。……どうしよっか」
鹿島も俺も通っている大学は家からそう遠くなかったから、未だに実家住まいだ。
どっちの親も共働きだから、普段は日中、他の家族が居ないときを見計らってどっちかの家に行ってセックスしてるっていうことが多い。
「……俺、今日結構したい気分なんだよな」
「私も。何だろうね。年末に姫初めの話なんてしてたからかな」
何が、とは言わなくても、話がちゃんと通じてる上に、似たような感覚でいたっていうのは気分が良い。
かつての親友で、現恋人である鹿島は、余計な駆け引きやら、回りくどい手管やらを使わずに、本音で付き合えるのが楽だ。
単純に家でゲームとかして遊ぶっていうのも悪くはないが、今日はどうもそんな気分じゃない。
多分、部屋で二人きりになったら触りたくて仕方なくなる。
かといって、親戚まで来ている家でそこまでする勇気は流石にない。
どうすっかな、と思ったその時。
視界にビジネスホテルの看板が飛び込んできて、不意に思いついた。
「……ラブホでも行ってみるか?」
今、財布の中は親戚から貰ったお年玉と、買い物用にバイト代をおろしておいた分で、普段よりは幾分入っている金額に余裕がある。
「あ、いいね。一度行ってみたいって思ってたんだ。行ってみよっか」
あっさり意気投合して、この後の予定は決まった。
***
流石に、地元のラブホに行くのは気まずくて、少し電車で移動したところで評判の良さそうなところをネットで探して入ってみた。
正月から意外に混んでいたが、まぁ、俺たちと同じような状況で来てるのも多いんだろうな。
「御子柴、受付の人の顔見えないのに狼狽えるとか可愛いね」
「うるせぇよ。ラブホ来んの初めてなんだから仕方ねぇだろ!? おまえこそ、なんでそんな落ち着いてるんだよ」
「やだなぁ、ドキドキはしてるよ? あ、後で部屋代半額出すね」
「いらねぇよ。そんくらい払わせろっつーの」
「でも、二人で使うんだし、割り勘でいいんじゃ……」
そんな会話をしていたら、取った部屋に辿り着いたのでドアを開けて、部屋に入る。
一瞬の沈黙の後、俺たちは全く同じ言葉を口にした。
「「広っ!!」」
高校時代に行った演劇部の合宿で、数人で使ったのと同じくらいの部屋の広さは間違いなくある。
二人で使うことを考えると、相当な広さだ。
ベッドも二人で寝たとしてもかなり余裕がありそうな幅だから、多分キングサイズってやつなんじゃないだろうか。
鹿島がそそくさと靴を脱いで、部屋の中に入り、あちこち様子を確かめている。
「御子柴ー! 見て!! お風呂も広いよ! ミストサウナついてる上に、ジャグジーもある」
「マジか!!」
俺も鹿島に続いて、声のした方に行き浴室を見てびっくりした。
部屋も広いが、風呂もかなり広い。
大人二人で入っても十分余裕があるバスタブは、確かにジャグジーもついているし、壁にはミストサウナや明かりを様々に調製出来るスイッチがある。
試しにライトのスイッチを入れてみると、浴室のライトが赤、緑、青、と目まぐるしく変化していく。
「うわー、こういうところがやっぱりラブホなんだねぇ。
あれ、このマットなんだろう?」
「ん? あー……これって、あれじゃね? ローションプレイ用とか」
浴室の壁に立てかけられたマットの近くには、ちゃんとローションも置いてあったし、それとは別にバスタブに入れるための入浴剤の個包装もあった。
見てみると、お湯にとろみがつくタイプの入浴剤。
「…………こういうのって、家じゃ出来ないよね」
「出来ないよな」
鹿島と顔を見合わせて、お互い頷く。
軽くシャワーでバスタブを流してから、お湯を張って早速楽しむことにした。
***
「わー! 凄いホントにぬるぬる!」
「面白ぇなこの感触。あ、滑らないように気をつけろよ」
「うん。えっと、こういうのってどうかな?」
浴室の床にマットを敷いて、お湯にローションを溶かしたものを互いの身体に塗りたくって、身体を絡ませてみる。
鹿島が俺の腕を取って、胸の間で滑らせてくれる。
単純に温かい柔らかな肌と、ぬるついたローションで普通に気持ち良くはあるんだが。
「……おまえの胸あったら、また感触違ったんだろうな、これ」
つい、正直な感想が口をついて出た。
「酷いよ、御子柴! わかった、これならどう?」
「お……」
鹿島が俺の太股の上に跨がる様に乗って、股間を滑らせるように擦りつけてきた。
他の部分よりも柔らかく熱い場所が肌を滑っていく感覚は格別で、興奮に目が離せない。
「ん……っ、あ……」
明かりに鹿島の濡れた肌が照らされ、ローションで性器に貼り付いている毛も一緒に擦れている様が妙に卑猥だ。
また、鹿島も感じてるのか、声に大分艶が混じってきてる。
やがて、ローションのぬるつきとはちょっと違うぬるつきが、擦り合わせているところに纏わり付き始めた。
ローションよりも温度の高いそれが何かなんて聞くまでもない。
「……鹿島、凄ぇ濡れてる」
「だ……って、これ、結構く……ああっ!」
鹿島が言い終わらないうちに、毛に覆われていたクリトリスを探り当てて、付け根の方を軽く指先で擦り上げる。
そうしたことで、鹿島の足の間が一層濡れたが、動けなくなって来たらしく、俺の肩に腕を回して荒い吐息を零し始めた。
「みこ……し……んんっ!」
「クリ、大きくなってる。気持ち良いか?」
「い、言わな……ああ!!」
クリトリスを擦っていた指に力を入れて、軽く押しつぶすようにすると、それまでよりも高い声が上がる。
浴室に響き渡る嬌声に、こっちも我慢出来なくなった。
「鹿島。挿れたい。外に出すから、このまま……」
「いい、よ……。多分、大丈夫、だし」
腰を浮かせた鹿島の背を左手で抱いて、右手でモノを掴んで、鹿島の膣口に先端を触れさせる。
ローションと愛液でとろとろに濡れた場所が、ほとんど抵抗もなく、俺を飲み込んだ。
「……っ」
「ん! あ……」
二人で腰を揺らして、快感を貪る。
時々、キスを交わしていると、その都度鹿島の膣内が締まって、めちゃくちゃ気持ち良い。
ただでさえ、ゴム無しで抱き合っている上に、肌が滑るから、ついいつもよりもキツく抱き合って密着しているのも、余計興奮を煽っているのかも知れない。
「やべ……も、もたね……っ」
「あ、や、ああ!!」
鹿島の背を抱えて、マットに寝かせ、動きやすくなったところで突き上げるスピードを上げた。
イク寸前にどうにか鹿島の中から出て、鹿島の胸から腹にかけて、精液をかける。
力が抜けて、そのまま鹿島の上に覆い被さるようにすると、鹿島が頭を撫でてくれて。
それにまた気分が満たされて、凄ぇ心地良かった。
***
「お湯までとろみつけてると、ぬるぬる取れたか分かんねぇな、これ」
「そうだね。これはこれで気持ち良いけど」
バスタブに二人で入って、後ろ側から鹿島を抱くようにして浸かっていたら、鹿島が俺の方に顔を向けた。
「ね、御子柴」
「ん?」
「今年もこうやって仲良くしようね」
「そうだな」
鹿島の唇に、自分の唇を重ねながら、またそのうちラブホで楽しもうとひっそり決意した。
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