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扇情<月刊少女野崎くん・みこかし・R-18>

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社会人で付き合っている前提のみこかし話。

着衣エロは浪漫、スーツは正義!

2015/05/03のワンライで書いた話です。

初出:2015/05/03

文字数:1888文字 裏話知りたい場合はこちら

 

「……なぁ。おまえ今日積極的過ぎねぇか?」

「最近、仕事で疲れてるって言ってたの御子柴じゃん。だから、こうやってその気にさせようとしてるんだってば」

「……っ!」

 

舌で御子柴のモノを付け根から先っぽに掛けて舐め上げると、私の肩を掴んでいる御子柴の手に力が入ったのが分かる。

声を押し殺そうとしてるんだろうけど、抑えきれないものがあるのか、乱れた呼吸と一緒に小さい悲鳴が断続的に聞こえてきた。

ホント、こういう時の御子柴の反応は可愛いの一言に尽きる。

ベッドに腰掛けているけど、足が少し震えてるのも、気持ち良いんだなと分かるからぞくぞくする。

 

「……はっ、あ、そこ、やべ……っ」

「御子柴、先っぽが結構弱いよね。可愛いなぁ、そんな声上げちゃって」

「う……るせぇ、よ……っ、あ、うあ!」

 

御子柴のモノをさっきより深く咥えて吸い込むと、御子柴が身体をびくつかせて、その拍子に汗がぽたりと私の鼻の頭に落ちた。

そういえば、お互いまだ服は着たままだからか、普段より熱が籠もってしまって身体が熱い気がする。

口の中にある御子柴のも何となく熱い。

これが、エアコンを使っている状態ならそうでもないんだけど、まだエアコンをつけるには少し早いくらいの季節だから、こうやって動くとかえって暑さを感じてしまうのもあるかも知れない。

私も行為を始める前に、せめてパンストくらいは脱いでおくべきだったかな、と思っても後の祭りだ。

パンストの中が蒸れてるのは、多分汗のせいだけじゃない。

 

「ね、御子柴。このまま口で一回イッた方がいい? それとも――中でイキたい?」

「…………中」

 

私の問いかけに御子柴が複雑そうな表情で呟いたけど、真っ赤な顔でそれを言うものだから、内心おかしくて堪らない。

私の彼氏は本当に分かりやすくて可愛い人だなぁ。

ベッドの枕元に置いてあったゴムの包装を破いて、歯で破らないように気をつけつつ、口で取り出したゴムを咥え込むと、それを御子柴の先っぽに被せた。

 

「ちょっ……鹿島!?」

「動かないで」

「……っ!」

 

舌でゴムごと先っぽを押さえながら、下ろせる場所まで唇を使ってゴムを下ろす。

流石に途中で下ろすのが苦しくなったところからは、指を使って根元まで下ろした。

が、その指を離した瞬間、御子柴にがしっと手首毎掴まれた。

 

「待てよ、おまえそんなやり方どこで覚えた!?」

「え、この前買った雑誌に載ってたよ。ちゃんと口で着けられるもんなんだね」

「鹿島、おまえ、何の雑誌読んでんだよ!?」

「んー? 普通の女性誌だってば」

 

御子柴の声が裏返って、焦った様子が伝わったけど、その隙に御子柴の身体をベッドの上に倒して、その上からのし掛かった。

のし掛かった状態で、自分のパンストと下着を脱ぐと、御子柴が私のスカートの中に手を忍ばせてきた。

足の間を探られて、ついこっちも声を上げてしまう。

 

「うわ、めちゃくちゃ濡れてる」

「ん、言わなくてもいいって、ば」

「……少し触るぞ。このまま挿れられそうだけど、やっぱちょっとは触りたいし」

 

御子柴の濡れた指が足の間を少し探った後、お尻の方にも回った。

 

「あ、ちょっ……と、スーツ、汚さないように気を、つけ、て」

「……人が着替える前に襲ってきたのおまえだろ!? ……っとに」

「ん、あ!」

「う、ああ、おまえ、熱……っ」

 

腰を引き寄せられて、そのまま御子柴が私の中に入ってきた。

深い部分を突き上げられて、つい御子柴の腕を掴むと、御子柴が私の背に手を回してくる。

 

「……着たままヤるって、妙に興奮するな」

「……だね」

 

御子柴はジャケットのボタンを外して、ネクタイは軽く緩めているけど、私の方はスカートは少したくし上げられるような形にはなっているけど、それ以外はほとんど乱れてない。

いや、スーツの中のブラウスは汗でびしょびしょになりつつあるから、乱れてないっていうのもちょっとおかしいかもだけど。

……でも、普段と違うシチュエーションでしてみるっていうのは、悪くなかったみたいだ。

 

「……っとに、おまえ、堪んねぇなぁ」

 

イク瞬間に、御子柴が凄く嬉しそうに私の耳元で呟いたのが聞こえた。

 

***

 

「あー……疲れたけど、疲れ吹っ飛んだ」

「何それ。日本語おかしいよ」

 

結局、あの後スーツを脱いで、さらにもう一回ベッドの中で戯れた。

今は二人で素肌のまま、時々腕を絡めたり、足を絡めたりしてじゃれ合っている。

こうやって過ごす時間が結構私は好きだ。

 

「鹿島」

「ん? 何?」

「あー……今度、また口で着けるやつやってくれ。あれ、凄ぇ興奮した」

「いいよー。勿論」

 

照れながら言う御子柴が可愛くて、御子柴の額に軽くキスした。

 

 

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