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Cool&Hot・サンプル<月刊少女野崎くん・堀鹿(ホリカシ)・R-18>

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Cool&Hot 2015/06/14(別冊ラブロマンス3)発行

ジャンル:月刊少女野崎くん・堀鹿(ホリカシ)(R-18)

仕様:新書判・42P・300円・完全書き下ろし・完売済。

6巻の文教堂特典『ヒミツのカシマ』からの派生ネタで、殺し屋パロの堀鹿(ホリカシ)となっております。

表紙は山野さちさんに描いて頂いております。

 

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Prologueより抜粋

Chapter1より抜粋

Chapter2より抜粋

Chapter3より抜粋

 

Prologue

あいつを拾った日のことは、今でも、ハッキリ覚えている。
小雨が降り始めていて、下手に暗殺の痕跡が残ってしまう前に、少しでも早く仕事を済ませようと、ターゲットの勤めている児童養護施設に辿り着いたら、既に全てが終わった後だった。
俺が依頼されていたターゲットは、副園長一人だったはずだが、目に付く人間全てが、物言わぬ屍と成り果てていた。
場に立ちこめる、血の臭いに噎せ返りそうになりながら、一応ターゲットの姿を探す。
が、案の定、ターゲットも例外ではなく、脳天ぶち抜かれてとっくにこの世の住人ではなくなっていた。
ターゲット含め、数人の状態を見たところでは、これを実行したのは恐らく同業者。
ターゲットの仕留め方に心当たりがある。
正直、今回の依頼人に対して、眉を顰めたくなった。

「……ブッキングか。この世界の仁義知らねぇのかよ」

金は事前に受け取っていたとはいえ、ここまで来たのが無駄足になったのは残念だ。
後で、依頼人には一言述べて置いた方が今後の為には良いだろう。
こうなったからには長居は無用だ。
立ち去ろうとしたところで、何かが動いた物音がした。
つい、反射的に銃を構えたら、部屋の隅にあった大人の遺体の下から、幼い子どもが這い出てきた。
血塗れではあるが、返り血だけで本人は怪我をしていないらしく、動きに違和感はない。

「……先生? ねぇ、起きて? どうしたの?」

子どもの年齢はよく分からないが、五、六歳くらいだろうか。
状況を理解出来ないらしい子どもは、遺体の服を引っ張って話し掛ける。
見てきた感じでは、子どもたちも大体殺られていた。
もしかしたら、こいつが唯一の生き残りかも知れない。
いっそ、今仕留めてやった方が幸せなんじゃないだろうかと思ったが、依頼された仕事じゃないし、どうにも気が向かない。

――来るか? 俺のところに。

そういや、かつて養父が俺を拾ってくれたのも、この位の頃だったか。
……そうだな、道を選択する権利はあるだろう。

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Chapter1

「ええ。カシマなら女装しての潜入が可能でしょう?」
「なぁ、『ローレライ』じゃダメなのかよ。あいつの方が適任じゃねぇの」

同じギルドに所属している、腕の立つ女の同業者を挙げてみたが、ミヤコ姐は首を振って否定した。

「残念ながら、彼女は多分無理よ。王女のお好みじゃないみたいだから」
「好みじゃない?」
「王女は自分より胸の大きい女性は、まず傍に置かないんですって」
「げ、何だそりゃ。くだらねぇ。嫉妬かよ」
「胸……」

分かりやすいと言えば分かりやすい理由だが、げんなりするくらいにはアホらしい。

「そう言われると、ちょっと傷つきますけどね。……なるほど、理由は分かりました。それじゃ、私が出ないとですね」
「そういうこと。……サロン潜入時に身体のチェックをされても、カシマなら実際問題ないしね」

そう。コードネーム『プリンス』として、数々の女を誑し込んで来た殺し屋カシマは男ではなく――女なのだ。
俺も拾った直後は男だと思っていたが、風呂に入れた時に初めて女だったと知った。
が、女として育てるには当時の俺には敵が多く、養父のススメもあって、表向きは男として育ててきた。
幸い、顔立ちは俺が最初に誤解していただけあって、周囲に性別を疑われている様子は今でもない。
ギルドの中でもカシマが女だと知っているのは、養父にミヤコ姐、ミヤコ姐に育てられたミコト、そのミコトのボディーガードで常に傍に居るマユと、ごくごく身内だけだ。

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Chapter2

今回、カシマは銃を持ち込み出来なかったから、ナイフで任務を遂行することになる。
薬はどうやら相手の警戒心が強く、仕込めなかったらしい。
あいつの腕前は信用しているが、いよいよもって、不安も大きくなっていた。
動揺するな、落ち着けと自分に言い聞かせるも、心臓は早鐘を打つ。
周囲の音に気を配らなければならないのに、自分の心臓の音が妙にうるさいことに苛立ちを覚えた。

「…………っ」

その時。確かにカシマの小さな叫びを聞いた気がした。
王宮までの距離は近くはないはずだが、耳の奥に直接突き刺すように聞こえた声に、身体が勝手に動いた。
極力、ターゲット以外の人間は手に掛けたくなかったが、仕方ない。
素早く、近衛兵と思しき奴等を銃で仕留めつつ、万が一の為に持ってきていた手榴弾を、出来るだけ遠くに投げた。
ややあって、王宮の北側の門近くで手榴弾による爆発音が響いて、人のざわめきが聞こえ始めた。
隙をついて、王宮に近寄り、カシマが手紙で予め知らせておいてくれてた、古びた小さな扉を強引に打ち破る。

「『プリンス』! 居るか!?」

カシマの気配を近くに感じる。ここから、そう遠い場所には居ないはずだ。

「居ますっ……つっ……」

返答に安心はしたものの、声のする方に寄ってみたら、カシマが右側の肩から上腕部にかけて負傷していた。
切り裂かれた衣装から見える傷は結構大きい。

「すみません、父様。相手が予想以上に手練れでした」
「ターゲットは」
「仕留めてます。けど――」
「時間の余裕はねぇな。とっととずらかるぞ。足は怪我してねぇな」
「はい!」

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Chapter3

「……っ、う……」
「……無茶しやがって」

全体の三分の一ほどまで挿入したものの、酷く痛むのか、結局カシマはそれ以上挿れてはこない。
いや、動けずにいるみたいだった。
大粒の涙がボロボロと零れて、俺のシャツやネクタイを濡らしていく。
初めての癖に、自分から腰振って男悦ばせようなんざ、無謀にも程がある。
俺はおまえにそんなこと教えてねぇだろ?
カシマの身体を支えて、中からモノを抜くことにした。
先っぽぐらいしか収まっていなかったから、少し身体を引けばあっさりと抜ける。

「あ……」

中から強引に抜け出した俺に、カシマが傷ついたような表情を見せた。
強引に事を運んだことで、破瓜の血が絡みついているのが痛々しい。
こっちまで少し痛かったくらいだ。
こいつの方はもっとだろう。
こうなったら、もう仕方ねぇと腹を括った。
おまえがそんな風に求めてくるのなら、応えてやる。

「――仕切り直しだ。おまえじっとしてろ」
「え、あの、あ……っ」

カシマの背を抱いて、ベッドに軽く押しつけるように寝かせる。
ついでに、まだ脱いでなかった自分の服を一通り脱いで、俺もカシマと同じように、何一つ身に纏わない状態になった。

「……父様」
「俺は女に動かれるより、自分が動きたいタイプなんだよ。……覚えとけ。俺の傍に居続けるつもりなら」
「父さ……!」
「あと。……男女の関係になりたいのなら、その呼び方は止めろ。こっちが倒錯した気分になる。ホリと呼べ、カシマ」
「あ…………うあっ」

白い肌に映える淡いピンクの乳首を口に含んで、舌先で乳輪を突いた。
まずは左、そして右と口の中で弄ぶ。
口に含んでいない方は手のひらで転がして、時々は指でも撫でた。
ボリュームなんて、ほとんどないような胸だから、どうだろうと思っていたが、意外な位に反応してくれる。
予想していたよりも敏感だ。
肌の触り心地も柔らかくて、触っているこっちも気持ちが良い。
胸への刺激だけで、カシマの頬が紅潮し始め、目が潤みだした。

「……や、なん……か、声、出ちゃ……」
「出せ。それでいいんだ。俺に聞かせろ」
「あっ……ああ、ん、そ……れっ! ひああ!」

軽く乳首に歯を立てて、強めに吸うとカシマの背が弓なりに反った。

「痛いか?」
「や、痛くはなかった、ですけど……何か変な……お腹の方に響いたっていうか。ホリに触られてるの胸、なのにどうして……」
「心配いらねぇ。そりゃ、正常な反応だ」
「ふ……ん、あっ……」

今度は優しく、唇で乳首を啄むようにして刺激する。
手の方で、胸の下側を焦らすように撫でた後、腹の方も触る。
……そういえば、カシマに初潮が来た時は慌てたよな。
流石に対処の仕方が分からなかったから、少し迷った末にミヤコ姐に助けを求めたのを思い出す。
アレで初めて、俺と養父以外の人間にカシマが女だって知らせた。
ちゃんと女の身体なんだよな、こいつ。
子宮があるだろう辺りを、少し強めに手のひらを使って撫でると、形のいい足がシーツを引っ掻くように動く。

「父……様」
「ホリって呼べっつっただろ」
「んっ!」

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