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卒業<月刊少女野崎くん・若瀬尾・R-18>

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Twitterでのタグによるお題募集から。 元々ちょっと頭の中にあったネタが卒業絡みだったので、引っ張ってきました。

初出:2015/03/26

文字数:2078文字 裏話知りたい場合はこちら

 

「先輩、本気ですか!?」

「だって、もう私卒業しちゃうから、こんな機会なくなるだろ?」

 

卒業式の後、瀬尾先輩が俺の手を引いて連れてきたのは、他に人のいない音楽室。

 

――一度、学校でしてみたかったんだよな。卒業したらここに来られなくなるし。

 

卒業の感傷もそっちのけに、誘ってきたのは瀬尾先輩だ。

そりゃまぁ、俺だって興味が全くないかって言えば嘘にはなるけど。

 

「先輩は卒業するけど、俺はあと一年ここに通うんですよ!? 見つかったらどうしてくれるんですか!」

「だから、時間見計らって来たんじゃねぇか。大体、おまえだってちゃっかり勃てておいて何言ってんだ」

「うわ、触んないで下さいって! 余計収まんなくなるじゃ……っ」

 

そこまで言いかけて、思わず息を飲んだ。

窓から差し込む夕日を背に、瀬尾先輩が俺の股間を撫でていった手で、そのまま自分のスカートをたくし上げていた。

……下着、履いてないんですけど、この人。

ごくりと自分の喉が鳴ってしまったのが分かる。

 

「まさか、今日一日履いてなかったんですか」

「ばーか、さっきここ来る前に脱いだだけだっての。それとも、一日履いてなかったって想像する方がくるか、若? あとな」

「あ……」

 

瀬尾先輩が俺の手を掴んで、ブレザーの内側に突っ込ませてブラウスの上から胸を触らせた。

ブラウス越しでも豊かな柔らかい感触の中に、ぽつんと固くなっているものを手のひらで確認する。

 

「ブラも、着けてないんですか……」

 

溜め息交じりになってしまったのは仕方ないだろう。

何度も直接触れてはいるけど、制服を着ているのに下着は着けていないなんて、興奮を抑えられる気がしない。

 

「ブレザー着てりゃ分かんねぇしな。……する気になったか?」

「これで、何もせずに帰れるほど自制心ないです、俺」

「ん……」

 

スカートの中に片手を忍び込ませながら、先輩にキスをする。

指先に纏わり付いてくる温かな蜜と、柔らかい秘肉の感触に、自分の性器も痛いくらいに張り詰めてくるのが分かった。

 

***

 

「……っ、あ、若、おまえ、大学、どうする、んだっ?」

 

突き上げで言葉を途切れ途切れにさせながらも、先輩が俺にそう尋ねてくる。

 

「それ……っ、今、聞くこと、ですか……っ」

「ん、ああ、あっ!」

 

前を広げたブラウスの隙間から露出されている白い柔肌を吸って、軽く痕を残す。

その途端、先輩の中がうねって、優しく俺を締め付けた。

 

「今はこっちに……集中して下さいって。学校でするの、最初で最後、なんだから……っ!」

「あ、うああ!」

 

さらに言うなら、生で挿れたのだって初めてだ。

流石に卒業式の日にセックスするなんて、想定していなかったから、今日はゴムを持ってきていなかった。

だから、最初はどうしたものかと思ったけど、先輩が周期的に大丈夫だというのを信用して、そのまま挿れてしまった。

何も遮るものがない、先輩の中は一言で言えないくらいに気持ち良くて、ずっと繋がっていたいほどだ。

あんまり帰りが遅くなっちゃマズいって分かっているのに、あまり早くには終わりたくなくて、ずるずると終わりを引き延ばすように、激しくは動かず、弱い刺激で留めておく。

 

「わ、か……っ、あんま、焦らす、なっ……て」

「直ぐに終わったら、勿体ない……じゃないですか……っ」

「ふ、あ、ああ!」

 

先輩の腰を掴んで揺らしながら、じりじりと終わりに向かい始めてしまった快感から意識を逸らそうとするも、先輩の喘ぎ声がそれを邪魔する。

 

「……ああ、もう……っ!」

「あっ、ああ、若っ、来て……っ!」

「っ!!」

 

来て、なんて言われて、可愛い声で縋るようにねだられて。

どんな男が我慢出来るっていうんだろう。

生の感触が癖になりそうでヤバい。

せめて、外に、なんて最初は考えていたくせに、気付いたら先輩の一番奥で熱を吐き出してしまっていた。

 

***

 

「いやー、やっぱり学校でってのはスリルあったな!」

「……俺はまだ心臓がばくばくしてますよ」

 

最初から最後まで見つからずに済んだのは良かったけど、先輩の中に出してしまったことがどうなるかが不安だ。

先輩だって大学での新生活が始まるし、俺だって受験生だし。

先輩は大丈夫だとは言ったけど、それだって100%確実ってわけじゃないだろう。

 

「ああ、そういえば言い忘れてたけどな、若。私、今ピル飲んでんだよな」

「…………は?」

「入試の時に、生理ぶつかるとキツいなーって思って、日にち調整する為に数ヶ月前から飲んでた。だから、ホントに心配しなくても大丈夫だぞ」

 

意地の悪そうな笑みを浮かべて告げた先輩に、開いた口が塞がらない。

 

「……そういうのは、早く言って下さいよ!! めちゃくちゃ焦ったじゃないですか!!」

「そっちも合わせて、スリルあったろ?」

 

ホント、卒業当日まで俺はこの人に振り回されっぱなしだ。

もう、仕方ないって諦めてもいるけど。

 

「……明日からの期末、成績悪かったら先輩のせいですからね」

「私のせいかよ」

 

俺のぼやきに小さく笑う先輩を後ろから抱き締めた。

先輩の制服姿はこれで本当に見納めだな、なんて少し寂しく思いながら。

 

 

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