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チョーカーネタで

フォロワーさんの書いてた『御子柴にチョーカーをプレゼントするパイセン』にニヤニヤしたので書いてみたw

「……つくづく好み合わねぇよなぁ」

「ん? 何か言いました、先輩?」

「いや、何でもねぇ」

 

基本的に俺と御子柴は趣味が合わない。

服やらアクセサリーやらの身に着けるものもそうだが、遊びの方向性や日用品に至るまで、悉く違う。

ここまで違うといっそ面白いくらいだから、こうして偶に一緒に買い物するのは新鮮さもあって嫌いじゃない。

 

「あ、これとか良くないっすか!?」

「ん? あー……こういうの好きなのか」

 

細めの革紐で出来たチョーカーは、シルバーのチェーンが巻き付けられ、十字架っぽい装飾が着いていて、少しごつい印象もあるが、個人的な嗜好はさておき、確かに御子柴には似合いそうではある。

というより、イケメンなんで大抵のものは着こなせるんだけどな、こいつ。

 

「ちょっと、試しに着けてみるんで待ってて下さい。……っと」

「あー、着けてやるよ。それ貸せ。髪だけちょっとよけろ」

「すみません」

 

御子柴が俺にチョーカーを渡したところで、自分の髪を軽く押さえる。

こいつ、男にしちゃあんま首太くねぇよな、なんて思いながら、露出された白い首筋に預かったチョーカーを着けてみた。

鏡越しにチョーカーを着けた御子柴が見え、予想通りバッチリ似合っている。

本人も満更じゃないのか、笑みを浮かべながら鏡を見ている。

……これ、革紐とチェーンって組み合わせの所為か、改めて見てみるとペットに着ける首輪みたいにも見えなくもねぇな。

チョーカーについたままの値札を見ると、そんな高いもんでもない。

自分の財布の中身と頭の中で相談してみる。……よし。

店にあまり人が居ないのをいいことに、すっと、首筋に沿って指を滑らすと、御子柴が小さく悲鳴を上げた。

鏡の中で御子柴の顔が一瞬で赤くなる。

 

「外で何するんすか、先輩!」

「悪い、ちょっとした悪戯だ。……それ、気に入ったなら買ってやるよ」

「は!? いや、自分で出しますって」

「いいから」

 

御子柴の返事は待たずに、試着していたチョーカーを外し、さっさとレジに持っていく。

値札はその場で外して貰って、会計を済ませ、チョーカーを受け取ると困惑した表情の御子柴に改めてチョーカーを着けてやった。

 

「ありがとう……ございます。って、本当にいいんですか、これ?」

「ああ。その代わり、俺と会う時はそれ着けてこい」

「え、そりゃ、せっかく先輩に買って貰ったものだし、着けますよ! ……うわ、何かこういうの嬉しいっす」

「そりゃ、良かった」

 

今度、セックスの時にもそのままチョーカーを着けさせておいて、色々遊んでやることにしよう。

多分、御子柴はそれでチョーカーを見る度に試したプレイの数々を思い出すことになるはずだ。

こいつ、結構思考回路が単純だからな。

そう考えたら、チョーカーの値段なんて安いもんだ。

多分、値段以上に楽しませて貰える予感がする。

 

「? 何笑ってるんすか、先輩?」

「何でもねぇよ。ただ、これ似合うなって思っただけだ」

 

チョーカーについている鎖を指で弄んで、軽く音を鳴らすと御子柴の耳と目元がほんのり赤くなった。

今度と言わず、今日この後でも十分に楽しめそうだ。

そんなこっちの思惑に、恐らく気付いていない御子柴がはしゃぐ一方で、俺はどんなプレイで楽しもうかと考えていた。

Memo
下心ありありのプレゼントって美味しいね!っていう。
pixivではShort Stories 04に収録してあります。

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