作品
蒼(そう)・♂
特産物で作った品が成功し、功績を収めた領地ばかりを狙って出没していた元盗賊。
紫陽花の領地でついに捕らえられた後、紫陽花付きの伝令となる。
父が南蛮の商人らしく、金髪に青灰色の目をした混血。
隻眼だが、理由については一切話したがらない。
本人曰く、南蛮の言葉はよく分からないと言うが、少なくとも領地内では彼より言葉が分かる者は居ないので、南蛮との交易時にはかなり役立っている。
しかし、横柄な態度の上、所作が訓練された忍びの者に通じるということで、黒や真朱等従来の忍び達からはかなり警戒されている。
さらに言うなら、蒼を伝令にしたいと願い出たのは紫陽花だが、
(黒を忍びとして動かしたい面も考慮した結果。
よって現在、黒と蒼が交代で伝令の任についている)
それまではあまり自分から望みを口にすることはなかった為、彼女たっての頼み事は、吉継様にとっても色々引っかかっている模様(笑)
紫陽花の事は嬢と呼ぶ。
裏話、ちょっとグロめにつき、ご注意を。
幼少時は南蛮の商人である父と、没落した公家の流れを汲む母と、時折は好奇の目に晒されながらも、それなりに幸せな日々を過ごしていた。
が、蒼が七歳になった頃、両親が相次いで亡くなったのをきっかけに彼の日常は一変する。
混血の孤児の噂を聞いて、彼の身を引き取った商人には、少年愛に加えて重度の嗜虐趣味があり、引き取られてから実に五年近く、羞恥、緊縛、獣姦等あらゆる手段を用いて、商人及びその同好の士等の性的玩具として弄ばれていた。
隻眼の理由は好事家達による、
『青灰色の目をくり抜いたら、中の肉は何色か』
という残酷な疑問と、
『眼球をくり抜いた後の眼窩に陰茎を突っ込んだ時の悦楽はどうか』
という実験によるもの。
(いわゆる眼窩ファック)
閨事を除けば、商人は蒼に良くしてくれてはいたが、
元から倒錯趣味も被虐嗜好も持ち合わせていない少年は、
流石に限界を超え、彼らに従順になって喜ばせた隙をついて、
その場にいた全員を殺し、逃亡。
蒼を弄ぶために揃えていた性的玩具の幾つかは、
彼らを殺害する凶器となったのは皮肉と言える。
逃亡後は頻繁に墨で髪の色を染めながら、
時折、余裕のありそうな所から盗みをして食いつなぐ一方、
幼い頃に覚えた南蛮の言葉を武器に、
名のある商人に仕えたりしていた。
(一箇所に長くとどまらず、ふらふら渡り歩いて、
色んな商いの仕方を見て、視野を広くしていた感じ)
経験と血筋が利いているのか、案外、商人として優秀です。
身体の鍛え方は完全に独学。
黒達から見ると、所作が訓練された忍びの者に近いのは、
盗賊として過ごした部分の為。
少年時代は少女にも見紛う線の細い綺麗な少年でしたが、
今では見事ながっしり体型。すっかりワイルドに。
一見、軽く見えるのは必要以上に他人を寄せ付けない為。
蒼なりの処世術です。
紫陽花から伝令にさせられた当初は、適度に愛想良く振舞って、隙あらば逃げる。
……のつもりでしたが、紫陽花に興味が沸いたので、最終的には逃げる気をなくしたようです。
- 2013/10/24 (木) 00:50
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