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仕上げる予定のない堀みこ
Twitterの『リプが来たカップリングごとに今思いついたor書く予定なんてひとつもない小説の一シーンを晒す』タグで書いたもの。
殺伐としてる堀みこ。
「何だよ、もう帰んのか?」
ベッドに腰掛けながら服を着ていると、背後からそんな声がかかって、腕を掴まれた。
「……帰りますよ。もう用済んだっすよね?」
後ろは振り向かずにそれだけ告げる。
今、先輩がどんな顔してるか、想像出来る。
出来るからこそ、顔を見たくない。
「つれねぇなぁ。さっきまで、散々俺にしがみついて啼いてた癖に」
「……好きで先輩とヤッてるわけじゃないのも、知ってますよね」
さっきまでの行為を思い出すと、勝手に顔が赤くなる。
――ちょ……っ、そんなに強…………くっ!
――おまえ、力入れすぎるからキツい思いすんだよ。もうちょっと、力抜いとけ。
――やめ……くあっ!!
ああ、くそ。
詳細なんて、思い出したくもねぇ。
思い出したくねぇのに、つい身体のあちこちに触られた舌や指の感触が蘇ってきて舌打ちしたくなる。
心では絶対に反応したくないのに、身体の方は嫌なくらいに反応させられてしまっている。
同性ゆえのツボを押さえているってだけじゃなく、多分、堀先輩はこの手のことが上手いんだろう。
悔しいことに。
だから、この人に――俺も鹿島も絡め取られている。
まさに、堀先輩の掌の上で踊らされているのだ。
「なぁ、御子柴」
「何……っ!?」
ぐいっと後ろから、肩に腕を回されて。
見たくなかった顔が直ぐ近くにあった。
やっぱり予想していたように、嫌みなくらいに余裕の笑みを浮かべてやがる。
「そこ。しっかり反応してるのに、このまま帰れるのか?」
「……っ!」
知られたくなかった事を指摘されて、余計に自分の顔が熱くなる。
「そのうち収まりますんで、ほっといて下さい!」
「ほっとくより、もう一度出した方が収まるの早いんじゃねぇの?」
「う……」
先輩のもう一方の手が、俺の中心に伸びて、ぐっと握ってきやがった。
「御子柴」
もう一度、名前を呼ばれて。
……俺は帰ることを諦めた。
Close
#堀みこ #ネタメモ #R15
Twitterの『リプが来たカップリングごとに今思いついたor書く予定なんてひとつもない小説の一シーンを晒す』タグで書いたもの。
殺伐としてる堀みこ。
「何だよ、もう帰んのか?」
ベッドに腰掛けながら服を着ていると、背後からそんな声がかかって、腕を掴まれた。
「……帰りますよ。もう用済んだっすよね?」
後ろは振り向かずにそれだけ告げる。
今、先輩がどんな顔してるか、想像出来る。
出来るからこそ、顔を見たくない。
「つれねぇなぁ。さっきまで、散々俺にしがみついて啼いてた癖に」
「……好きで先輩とヤッてるわけじゃないのも、知ってますよね」
さっきまでの行為を思い出すと、勝手に顔が赤くなる。
――ちょ……っ、そんなに強…………くっ!
――おまえ、力入れすぎるからキツい思いすんだよ。もうちょっと、力抜いとけ。
――やめ……くあっ!!
ああ、くそ。
詳細なんて、思い出したくもねぇ。
思い出したくねぇのに、つい身体のあちこちに触られた舌や指の感触が蘇ってきて舌打ちしたくなる。
心では絶対に反応したくないのに、身体の方は嫌なくらいに反応させられてしまっている。
同性ゆえのツボを押さえているってだけじゃなく、多分、堀先輩はこの手のことが上手いんだろう。
悔しいことに。
だから、この人に――俺も鹿島も絡め取られている。
まさに、堀先輩の掌の上で踊らされているのだ。
「なぁ、御子柴」
「何……っ!?」
ぐいっと後ろから、肩に腕を回されて。
見たくなかった顔が直ぐ近くにあった。
やっぱり予想していたように、嫌みなくらいに余裕の笑みを浮かべてやがる。
「そこ。しっかり反応してるのに、このまま帰れるのか?」
「……っ!」
知られたくなかった事を指摘されて、余計に自分の顔が熱くなる。
「そのうち収まりますんで、ほっといて下さい!」
「ほっとくより、もう一度出した方が収まるの早いんじゃねぇの?」
「う……」
先輩のもう一方の手が、俺の中心に伸びて、ぐっと握ってきやがった。
「御子柴」
もう一度、名前を呼ばれて。
……俺は帰ることを諦めた。
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#堀みこ #ネタメモ #R15