2007年の投稿[1件]
2007年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
追憶に揺れる焔 で削った部分の没ネタです。
話の本題からずるずる逸れてしまった為、没に。
没にしつつも勿体ない精神で一時期拍手に置いてありました。
ひたすら、きくちゃんにセクハラ発言する鈴女と風の人は書いてて楽しかったけど、話の収集がつかなくなりそうだったので、きくちゃんには退場して貰いました。ごめん。
本編はカプ要素ありですが、この部分だけだと特に触れてないのでカプタグつけません。
「で、彼女が酒瓶を抱えて喜色満面で歩いてるところにばったり会いまして~。酒瓶独り占めするのは、いくらなんでも勿体無いんじゃないかと」
「でもって、飲むならやっぱりつまみも欲しいと、この二人が厨房に来たところ、たまたまあたしがそこにいて。酒盛りに混ぜるから、つまみ作れと引きずりこまれたってーわけだ」
義風ときくがそれに続ける形で集まった流れを透琳に教えた。
「そういう事でしたか。うむ、つまみも美味くて酒が益々進みますな。流石はきく殿。料理の達人の噂に違わぬ腕前だ」
数品あるつまみに次々と箸をつけながら、透琳が世辞を抜きにきくを褒める。
「へへっ。簡単に作ったものばっかりだけどな」
「でも、凄いでござるよ。三十分待てと言われて待ってみたら、何種類もつまみが出てきてびっくりしたでござる」
「しかも、どれも美味いときてますからね~。手早く、美味いものが作れるって素晴らしいですよ~」
「毛利に居た時は戦が終わる度に、それこそ何百、何千人前のメシを一気にガーッと作ってたからなぁ。それに比べりゃこんなん何てこたぁねぇさ」
謙遜はするものの、褒められるのは満更でもないらしい。きくが嬉しそうに笑って応じた。
「相手の胃袋をがっちり掴む術は十分だし、これで、性技にも長けたくのいちだったら、殿方の下の袋もばっちり掴めて無敵でござるなぁ」
「ぶっ! ……げほっごほっ!!」
鈴女の言葉に、きくが口に含んだ酒を吹き出しかけて盛大に咽る。
が、鈴女はそれには構わず、言葉を続けた。
「やっぱり勿体無いでござるよー。そんな見事なおっぱい持ってるのに、くのいちじゃないなんて」
「ですね~。使い方次第で幾らでも相手を篭絡できるでしょうに、その胸だと。メイド服も着てるわけですし、こう、さりげなく食事に毒を盛りつつ、性技も武器にすれば、敵陣はイチコロだと思うんですけど~」
「うっ……またその話に戻すのかよっ……」
きくの目元が一気に紅く染まった。原因は……多分酒だけではない。
透琳が腰を下ろした時、きくが一瞬安堵した表情を見せた理由が判った。
恐らく、透琳が訪れる前にもその手の話になっていたのだろう。
が、彼が話に加わった事で話題が途切れ、安心したからに違いない。
「いいじゃねぇか! くのいちなら鈴女がいるんだし、あたしが無理にやらなくっても。毒にしたって、うちには毒殺マニアの妹がいたから事足りていたし」
「でも、くのいちは常に人手不足なんで、なったら喜ばれるでござるよ」
「誰に! あたしは特定の忍軍に属してもいないし、属したこともないぞ!?」
「とりあえず、ランス殿は大喜びでしょうね~」
「うい。性技でうはうはのあへあへになるのは間違いないでござるなぁ。ランスの士気が高まる。ひいては織田軍の士気も高まると考えると、くのいちになるのも、そう悪くないと思うでござるよ」
「ああ、なるほど。そう考えると、きく殿がくのいちになるのは織田軍の為にもなりますね~」
「う~……」
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#没ネタ
話の本題からずるずる逸れてしまった為、没に。
没にしつつも勿体ない精神で一時期拍手に置いてありました。
ひたすら、きくちゃんにセクハラ発言する鈴女と風の人は書いてて楽しかったけど、話の収集がつかなくなりそうだったので、きくちゃんには退場して貰いました。ごめん。
本編はカプ要素ありですが、この部分だけだと特に触れてないのでカプタグつけません。
「で、彼女が酒瓶を抱えて喜色満面で歩いてるところにばったり会いまして~。酒瓶独り占めするのは、いくらなんでも勿体無いんじゃないかと」
「でもって、飲むならやっぱりつまみも欲しいと、この二人が厨房に来たところ、たまたまあたしがそこにいて。酒盛りに混ぜるから、つまみ作れと引きずりこまれたってーわけだ」
義風ときくがそれに続ける形で集まった流れを透琳に教えた。
「そういう事でしたか。うむ、つまみも美味くて酒が益々進みますな。流石はきく殿。料理の達人の噂に違わぬ腕前だ」
数品あるつまみに次々と箸をつけながら、透琳が世辞を抜きにきくを褒める。
「へへっ。簡単に作ったものばっかりだけどな」
「でも、凄いでござるよ。三十分待てと言われて待ってみたら、何種類もつまみが出てきてびっくりしたでござる」
「しかも、どれも美味いときてますからね~。手早く、美味いものが作れるって素晴らしいですよ~」
「毛利に居た時は戦が終わる度に、それこそ何百、何千人前のメシを一気にガーッと作ってたからなぁ。それに比べりゃこんなん何てこたぁねぇさ」
謙遜はするものの、褒められるのは満更でもないらしい。きくが嬉しそうに笑って応じた。
「相手の胃袋をがっちり掴む術は十分だし、これで、性技にも長けたくのいちだったら、殿方の下の袋もばっちり掴めて無敵でござるなぁ」
「ぶっ! ……げほっごほっ!!」
鈴女の言葉に、きくが口に含んだ酒を吹き出しかけて盛大に咽る。
が、鈴女はそれには構わず、言葉を続けた。
「やっぱり勿体無いでござるよー。そんな見事なおっぱい持ってるのに、くのいちじゃないなんて」
「ですね~。使い方次第で幾らでも相手を篭絡できるでしょうに、その胸だと。メイド服も着てるわけですし、こう、さりげなく食事に毒を盛りつつ、性技も武器にすれば、敵陣はイチコロだと思うんですけど~」
「うっ……またその話に戻すのかよっ……」
きくの目元が一気に紅く染まった。原因は……多分酒だけではない。
透琳が腰を下ろした時、きくが一瞬安堵した表情を見せた理由が判った。
恐らく、透琳が訪れる前にもその手の話になっていたのだろう。
が、彼が話に加わった事で話題が途切れ、安心したからに違いない。
「いいじゃねぇか! くのいちなら鈴女がいるんだし、あたしが無理にやらなくっても。毒にしたって、うちには毒殺マニアの妹がいたから事足りていたし」
「でも、くのいちは常に人手不足なんで、なったら喜ばれるでござるよ」
「誰に! あたしは特定の忍軍に属してもいないし、属したこともないぞ!?」
「とりあえず、ランス殿は大喜びでしょうね~」
「うい。性技でうはうはのあへあへになるのは間違いないでござるなぁ。ランスの士気が高まる。ひいては織田軍の士気も高まると考えると、くのいちになるのも、そう悪くないと思うでござるよ」
「ああ、なるほど。そう考えると、きく殿がくのいちになるのは織田軍の為にもなりますね~」
「う~……」
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#没ネタ