全年全月3日の投稿[5件]
2023年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
おむおこ2での展示作品。
とあるオフの日の朝の一幕。朝チュンブラキス。
<Keith's Side>
けたたましく鳴り響いたアラートの音に続いて、イクリプスが現れたことを告げるジャックの声が聞こえ、ぼんやりしてた意識が一気に覚醒した。
……出現数が多くはなさそうだが、ここからまぁまぁ近ぇ場所だな。
本来、今日はオフだったとはいえ、緊急事態となりゃそんなの関係ねぇのもヒーローだ。
しゃあねぇな、一仕事してから寝直すかと身体をベッドから起こしかけたところで、先に身体を起こしていたブラッドに制止された。
「あ?」
「お前はそのまま寝てろ」
「は? どういうことだよ」
「…………ジャックの報告通りなら、俺一人で十分だ。直ぐに片をつけてくる」
オレから視線を逸らすようにベッドから出ようとしたブラッドの腕を掴む。
「……お前、オレがそんなヤワだと思ってんのかよ」
昨夜オレが単純に飲み明かしての二日酔いとかなら、ブラッドは絶対にこんなこと言わねぇ。
自業自得だ、ヒーローとしての自覚はあるのか貴様、ぐらいの小言を浴びせて、無理矢理にでも現場に引きずっていくとこだろう。
今日に限って、そんならしくねぇことを言うのは。
「思ってはいない。が、昨夜は無茶をさせたという自覚はある」
――お互いのオフが久々に重なって、セックスも久々で、随分盛り上がっちまったからだ。
下手に双方体力がそれなりにあるもんだから、スイッチが入ると中々歯止めがきかなくなるんだよな。
何回イッたか忘れたが、さすがに限界と寝たのは空が白み始めた頃だった。
「『させた』ねぇ……お互い様だろうがよ、あんなん」
本当に無理だと思ったら、こっちだってそもそも応じねぇし、そうなったら無理を通すなんてことは絶対にやらねぇヤツだ。
そりゃ、身体の負担はどうしたって受け入れるこっちの方がデカくなるとはいえ、オレだってそれなりに煽った結果だってのに。
どうも、ブラッドは自分に負い目があると一人で抱えようとする癖があるんだよな。
ディノの時だってそうだった。
ずっとオレには黙って、一人で抱えて、真相を確かめるために動いて。
普段はあんなに暴君だってのに、どうもその辺りは本人の自覚も薄いような気がする。
……不器用にも程があるだろ。
掴んだ腕を支えにオレも身体を起こして、ブラッドの背中をぽんと叩いた。
昨晩ブラッドの背中に散々つけちまった爪痕やら指の痕は大分薄くなっている。オレの身体についてるキスマークなんかも多分そうだろう。
サブスタンスの効力で回復が常人より早いのはこういう時助かる。
まだ寝足りねぇとは思うが、それでも体力もある程度は回復してるから、イクリプス数体相手にするぐらいじゃ、ちょっとした運動ってとこだ。
「一人より二人で片付けた方が効率もいいだろ? とっとと終わらせて寝直そうぜ」
「――そうか。そうだな」
ブラッドの目元が微かに綻んだのを確認しつつ、着替え始めた。
せっかくのオフの邪魔をしてくれたヤツには思い知らせてやらねぇとな。
なぁ、ブラッド。
<Brad's Side>
目が覚め、枕元に置いていたスマートフォンで時間を確認しようとした瞬間に鳴り響いたのは、イクリプスの出現を知らせるアラート。
ついで、3Dホログラムで映し出されたジャックがイクリプスの出現した位置とおよその数を知らせてくる。
多くはないが、現場は昨夜泊まったこのキースの家からは比較的近い。
少なくともタワーに住んでいるヒーロー達よりは早く現場に到着し、対応することが出来るだろう。
直ぐに出動しなければ。
キースも今のアラートで目を覚ましたらしく、起きようとしていたが、反射的にそれを押しとどめた。
「あ?」
「お前はそのまま寝てろ」
「は? どういうことだよ」
「…………ジャックの報告通りなら、俺一人で十分だ。直ぐに片をつけてくる」
昨夜は久し振りのセックスだったせいもあって、箍が外れた。
交わる熱の心地良さに浮かれていたと言っても良い。
引き際を見極められず、眠りについたのは結局早朝だ。
受け入れる側のキースには結構な負担がかかったはずで、もう少し休ませてやりたい。
だが、ベッドから出ようとしたところで、キースが俺の腕を掴んで引き止めた。
「……お前、オレがそんなヤワだと思ってんのかよ」
「思ってはいない。が、昨夜は無茶をさせたという自覚はある」
「『させた』ねぇ……お互い様だろうがよ、あんなん」
「………………」
セックスは一人では成り立たない。
当然、合意の上での行為とはいえ、身体への負担にはどうしたって差がある。
キースの方は本来セックスに使う器官ではない場所を慣らして、身体を重ねているのだから。
…………これでキースが飲み過ぎて酔い潰れた等であれば、キースもこれ幸いにとオレは休んどくわとでも言うだろうし、そんな貴様の都合など知らんと突っぱねて本来のヒーローとしての仕事をさせるだけだが――。
どう返したものかと思案していると、キースが微かに苦笑いを浮かべて身体を起こし、俺の背を軽く叩く。
気にするなとでも言うかのように。
「一人より二人で片付けた方が効率もいいだろ? とっとと終わらせて寝直そうぜ」
「――そうか。そうだな」
言外に一人でやろうとするんじゃねぇよと含められた気がして、引き下がることにした。
キースの言うように二人で対応した方が実際早く片付く。
休ませてやるのはその後でいい。
出来るだけ早く片付けて、残り少ないオフを満喫することとしよう。
Close
#ブラキス
とあるオフの日の朝の一幕。朝チュンブラキス。
<Keith's Side>
けたたましく鳴り響いたアラートの音に続いて、イクリプスが現れたことを告げるジャックの声が聞こえ、ぼんやりしてた意識が一気に覚醒した。
……出現数が多くはなさそうだが、ここからまぁまぁ近ぇ場所だな。
本来、今日はオフだったとはいえ、緊急事態となりゃそんなの関係ねぇのもヒーローだ。
しゃあねぇな、一仕事してから寝直すかと身体をベッドから起こしかけたところで、先に身体を起こしていたブラッドに制止された。
「あ?」
「お前はそのまま寝てろ」
「は? どういうことだよ」
「…………ジャックの報告通りなら、俺一人で十分だ。直ぐに片をつけてくる」
オレから視線を逸らすようにベッドから出ようとしたブラッドの腕を掴む。
「……お前、オレがそんなヤワだと思ってんのかよ」
昨夜オレが単純に飲み明かしての二日酔いとかなら、ブラッドは絶対にこんなこと言わねぇ。
自業自得だ、ヒーローとしての自覚はあるのか貴様、ぐらいの小言を浴びせて、無理矢理にでも現場に引きずっていくとこだろう。
今日に限って、そんならしくねぇことを言うのは。
「思ってはいない。が、昨夜は無茶をさせたという自覚はある」
――お互いのオフが久々に重なって、セックスも久々で、随分盛り上がっちまったからだ。
下手に双方体力がそれなりにあるもんだから、スイッチが入ると中々歯止めがきかなくなるんだよな。
何回イッたか忘れたが、さすがに限界と寝たのは空が白み始めた頃だった。
「『させた』ねぇ……お互い様だろうがよ、あんなん」
本当に無理だと思ったら、こっちだってそもそも応じねぇし、そうなったら無理を通すなんてことは絶対にやらねぇヤツだ。
そりゃ、身体の負担はどうしたって受け入れるこっちの方がデカくなるとはいえ、オレだってそれなりに煽った結果だってのに。
どうも、ブラッドは自分に負い目があると一人で抱えようとする癖があるんだよな。
ディノの時だってそうだった。
ずっとオレには黙って、一人で抱えて、真相を確かめるために動いて。
普段はあんなに暴君だってのに、どうもその辺りは本人の自覚も薄いような気がする。
……不器用にも程があるだろ。
掴んだ腕を支えにオレも身体を起こして、ブラッドの背中をぽんと叩いた。
昨晩ブラッドの背中に散々つけちまった爪痕やら指の痕は大分薄くなっている。オレの身体についてるキスマークなんかも多分そうだろう。
サブスタンスの効力で回復が常人より早いのはこういう時助かる。
まだ寝足りねぇとは思うが、それでも体力もある程度は回復してるから、イクリプス数体相手にするぐらいじゃ、ちょっとした運動ってとこだ。
「一人より二人で片付けた方が効率もいいだろ? とっとと終わらせて寝直そうぜ」
「――そうか。そうだな」
ブラッドの目元が微かに綻んだのを確認しつつ、着替え始めた。
せっかくのオフの邪魔をしてくれたヤツには思い知らせてやらねぇとな。
なぁ、ブラッド。
<Brad's Side>
目が覚め、枕元に置いていたスマートフォンで時間を確認しようとした瞬間に鳴り響いたのは、イクリプスの出現を知らせるアラート。
ついで、3Dホログラムで映し出されたジャックがイクリプスの出現した位置とおよその数を知らせてくる。
多くはないが、現場は昨夜泊まったこのキースの家からは比較的近い。
少なくともタワーに住んでいるヒーロー達よりは早く現場に到着し、対応することが出来るだろう。
直ぐに出動しなければ。
キースも今のアラートで目を覚ましたらしく、起きようとしていたが、反射的にそれを押しとどめた。
「あ?」
「お前はそのまま寝てろ」
「は? どういうことだよ」
「…………ジャックの報告通りなら、俺一人で十分だ。直ぐに片をつけてくる」
昨夜は久し振りのセックスだったせいもあって、箍が外れた。
交わる熱の心地良さに浮かれていたと言っても良い。
引き際を見極められず、眠りについたのは結局早朝だ。
受け入れる側のキースには結構な負担がかかったはずで、もう少し休ませてやりたい。
だが、ベッドから出ようとしたところで、キースが俺の腕を掴んで引き止めた。
「……お前、オレがそんなヤワだと思ってんのかよ」
「思ってはいない。が、昨夜は無茶をさせたという自覚はある」
「『させた』ねぇ……お互い様だろうがよ、あんなん」
「………………」
セックスは一人では成り立たない。
当然、合意の上での行為とはいえ、身体への負担にはどうしたって差がある。
キースの方は本来セックスに使う器官ではない場所を慣らして、身体を重ねているのだから。
…………これでキースが飲み過ぎて酔い潰れた等であれば、キースもこれ幸いにとオレは休んどくわとでも言うだろうし、そんな貴様の都合など知らんと突っぱねて本来のヒーローとしての仕事をさせるだけだが――。
どう返したものかと思案していると、キースが微かに苦笑いを浮かべて身体を起こし、俺の背を軽く叩く。
気にするなとでも言うかのように。
「一人より二人で片付けた方が効率もいいだろ? とっとと終わらせて寝直そうぜ」
「――そうか。そうだな」
言外に一人でやろうとするんじゃねぇよと含められた気がして、引き下がることにした。
キースの言うように二人で対応した方が実際早く片付く。
休ませてやるのはその後でいい。
出来るだけ早く片付けて、残り少ないオフを満喫することとしよう。
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#ブラキス
2021年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
忙しくて数日ほど趣味の文章を全然書けてなかったので、ただ推しのエロが書きたかった。
書きたいとこだけ書いたキスブラで69。
時間出来たらまともに仕上げる。多分。
普段の姿からは中々想像出来ないだろう、快感に溺れて乱れてるブラッドのツラを見るのが一番興奮するのは確かだが、こうしてシックスナインしてる状態で相手の顔が見えねぇままにジワジワ責めてやるのも中々にくるもんがある。
一方的にフェラされるとなると、ブラッドは結構上手いからあっさりこっちがイカされる、なんてパターンもあったりするが、シックスナインだと自分も一緒に口でされることで余裕がなくなるらしく、かなりの確率で途中で音を上げる。
今日もじきにそうなりそうだ。
さっきからブラッドの舌の動きがたどたどしいものになってる。
このタイミングのブラッドの顔見られねぇのがつくづく惜しい。
「キー、ス」
「ん? どうした? そろそろギブアップか?」
わざと煽るような言い方をしながらそう返すと、ブラッドが一瞬息を飲んだのが聞こえたが、オレが一旦ヤツのペニスから口を離したことでちょっと余裕を取り戻したのか、舌が再び動き出す。
「…………まだ、だ……っ」
「あっそ」
「っ……!」
やや深めにブラッドのモノを咥え込んで、カリの辺りを舌先でくすぐるように動かすと、またブラッドの舌が動きを止める。
わざと唾液を多めに絡ませて吸い込むと同時に、ひくついてる孔を指先で軽く叩いてやった。
「キースっ、そっちは、触ら……」
「ねぇ、なんて約束はしてねぇし、今一緒に触っといた方が時間の短縮にもなるだろ? お前の好きな『効率的』ってヤツでさ」
「あ、うあ!」
ブラッドのペニスを緩く咥えたまま、ローションのボトルをサイコキネシスを使って手元に引き寄せ、指先に少し垂らしてから孔の周囲を撫でる。
「ふ……うっ…………んんっ」
ブラッドの口が完全にオレのモノから離れて、顔が太股に押し当てられてるのが伝わった。
内股の肌を吸っているのは、なけなしの意地なのか、少しでもオレに快感を与えようとしてるのか、まぁ多分両方か。
鈴口を舌先で突きながら、指も一本だけ挿れて浅いところで動かすと、ブラッドが小さい悲鳴を上げた。
こりゃ、そろそろだな。
「やめ、ろ。……もう、十分、だ」
「何が? 十分?」
「……口も、指も、だ」
「そうか? もうちょっと慣らした方がいいんじゃねぇの? こっちはさ」
「んうっ!」
口はペニスから離して、浅いところだけで動かしていた指を付け根までつっこんで、奥を軽くノックする。
「や、めっ、キース、それ以上されたら、出て、しま、う……っ」
「別に出してもい……うおっ!?」
抗議のつもりか、ブラッドの手がオレのペニスの根元を強めに掴む。
さすがに加減はされてるが、ちょっと痛いくらいの刺激に一瞬身が竦んだ。
「お前、それ潰す気かよ!?」
「潰されたくなければ、さっさと挿れろ。ローションを多めにつければもう挿入る」
「へぇへぇ……っとに、この暴君が」
今ので萎えなかったのを幸いに思えよ、コイツと思いはしたが、口には出さない。
体勢を変える寸前、先っぽにキスされたので固さを増した自覚があったからだ。
オレも大概だよなと思いながら、ゴムを着けて、ローションをまぶす。
足を開いたブラッドの中心に目をやると、白い肌がほんのりピンクに染まっている中で唯一と言っていい微かに黒ずんだ孔がひくひくと誘うように動いている。
先っぽをくっつけてやれば、期待を秘めた吐息が零れた。
「やらし……」
「ん……んんっ!」
そうしたのはオレなんだよな、と思いながら熱いブラッドの中に体を沈めていった。
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#キスブラ #R18
書きたいとこだけ書いたキスブラで69。
時間出来たらまともに仕上げる。多分。
普段の姿からは中々想像出来ないだろう、快感に溺れて乱れてるブラッドのツラを見るのが一番興奮するのは確かだが、こうしてシックスナインしてる状態で相手の顔が見えねぇままにジワジワ責めてやるのも中々にくるもんがある。
一方的にフェラされるとなると、ブラッドは結構上手いからあっさりこっちがイカされる、なんてパターンもあったりするが、シックスナインだと自分も一緒に口でされることで余裕がなくなるらしく、かなりの確率で途中で音を上げる。
今日もじきにそうなりそうだ。
さっきからブラッドの舌の動きがたどたどしいものになってる。
このタイミングのブラッドの顔見られねぇのがつくづく惜しい。
「キー、ス」
「ん? どうした? そろそろギブアップか?」
わざと煽るような言い方をしながらそう返すと、ブラッドが一瞬息を飲んだのが聞こえたが、オレが一旦ヤツのペニスから口を離したことでちょっと余裕を取り戻したのか、舌が再び動き出す。
「…………まだ、だ……っ」
「あっそ」
「っ……!」
やや深めにブラッドのモノを咥え込んで、カリの辺りを舌先でくすぐるように動かすと、またブラッドの舌が動きを止める。
わざと唾液を多めに絡ませて吸い込むと同時に、ひくついてる孔を指先で軽く叩いてやった。
「キースっ、そっちは、触ら……」
「ねぇ、なんて約束はしてねぇし、今一緒に触っといた方が時間の短縮にもなるだろ? お前の好きな『効率的』ってヤツでさ」
「あ、うあ!」
ブラッドのペニスを緩く咥えたまま、ローションのボトルをサイコキネシスを使って手元に引き寄せ、指先に少し垂らしてから孔の周囲を撫でる。
「ふ……うっ…………んんっ」
ブラッドの口が完全にオレのモノから離れて、顔が太股に押し当てられてるのが伝わった。
内股の肌を吸っているのは、なけなしの意地なのか、少しでもオレに快感を与えようとしてるのか、まぁ多分両方か。
鈴口を舌先で突きながら、指も一本だけ挿れて浅いところで動かすと、ブラッドが小さい悲鳴を上げた。
こりゃ、そろそろだな。
「やめ、ろ。……もう、十分、だ」
「何が? 十分?」
「……口も、指も、だ」
「そうか? もうちょっと慣らした方がいいんじゃねぇの? こっちはさ」
「んうっ!」
口はペニスから離して、浅いところだけで動かしていた指を付け根までつっこんで、奥を軽くノックする。
「や、めっ、キース、それ以上されたら、出て、しま、う……っ」
「別に出してもい……うおっ!?」
抗議のつもりか、ブラッドの手がオレのペニスの根元を強めに掴む。
さすがに加減はされてるが、ちょっと痛いくらいの刺激に一瞬身が竦んだ。
「お前、それ潰す気かよ!?」
「潰されたくなければ、さっさと挿れろ。ローションを多めにつければもう挿入る」
「へぇへぇ……っとに、この暴君が」
今ので萎えなかったのを幸いに思えよ、コイツと思いはしたが、口には出さない。
体勢を変える寸前、先っぽにキスされたので固さを増した自覚があったからだ。
オレも大概だよなと思いながら、ゴムを着けて、ローションをまぶす。
足を開いたブラッドの中心に目をやると、白い肌がほんのりピンクに染まっている中で唯一と言っていい微かに黒ずんだ孔がひくひくと誘うように動いている。
先っぽをくっつけてやれば、期待を秘めた吐息が零れた。
「やらし……」
「ん……んんっ!」
そうしたのはオレなんだよな、と思いながら熱いブラッドの中に体を沈めていった。
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#キスブラ #R18
2021年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
キスブラ版ワンドロライ第9回でのお題から『体温』を使って書いた話です。
事後かつ事前。
「うっわ……寒……」
夜中に目が覚めて、トイレに行って戻ってくるのに数分って程度だが、その数分ですっかり体が冷えちまった。
面倒だったから、寝る前にシャワー浴びたときに使ったバスローブだけ羽織っていったが、少し湿った状態だったから、かえって冷えたかもしれねぇ。
そういや、今夜はニュースでこの冬一番の冷え込みとか何とか言ってたっけか。
いっそ、一、二杯飲んで軽く体を温めてから寝直すかと思ったが、生憎、今日はブラッドが泊まってる。
このタイミングで飲んだら酒の匂いは絶対残るから、朝一番に小言スイッチが入るのは間違いねぇ。
かと言って、起きてる時ならまだしも、寝てる間にエアコンをつけておくのも躊躇う。
ま、ベッドに入ってりゃそのうち温まるだろと、大人しくベッドに戻って、さっさとバスローブを脱いで、ブラッドの隣に滑り込んだ。
ちょっとだけ体温をお裾分けして貰おうと、ヤツの臑に軽く爪先をくっつけたら、びく、とブラッドが身動いで目を開けた。
「…………キース。冷たい」
「悪ぃ。ちょっとくっつくくらいなら起きねぇかなって思ったんだけど」
マジで起こすつもりはなかったから、ブラッドから少し離れようとしたが、ブラッドの足が、ベッドの中でオレの足を挟み込んだ。
冷たさからか、一瞬だけブラッドが眉を顰めたが、足を離そうとはしない。
「…………温まるつもりなら、もう少し身を寄せろ」
「いや、お前が冷えるだろ」
「触れていれば、数分もしないうちに暖かくなる。ほら、手も寄越せ」
「あ、おい、ブラッド」
ブラッドがさっさとオレの手を探って、掴んだ手を自分の太股に触れさせた。
手も足と変わんねぇくらいに冷えてんのに、今度は眉一つ動かさない。
ここまでされたら、もう全身でくっついても変わんねぇかと、体ごとブラッドに近寄って、くっついた。
冷えていた部分がブラッドの体温でじわじわと温かくなっていくのがわかる。
ブラッドの言った通り、数分もしないうちにオレの体も温まっていった。
「あー……あったけぇ……」
「……少し、煙草の本数を減らしたらどうだ。昔よりお前の手足が冷えやすくなったのは、煙草のせいもあると思うが」
「あー……わかってんだけどなぁ……」
確かに煙草が一因だろうが、こうやって手足が冷えるのは今みたいな真冬くらいで、他の季節だとそんなに冷えることもねぇから、減らすってことに気が乗らねぇ。
「…………まぁ、少し言って減るくらいなら、とっくに本数など減っているか」
軽く溜め息を吐いたブラッドが目を閉じて、太股に触れさせていたオレの手に自分の手を重ねる。
体が温まったから、もうブラッドの手から伝わる体温と、オレの手の体温の差はほとんど感じられない。
オレの指の形でも確かめるかのように動いているブラッドの指の動きが、妙に気になる。
「…………怒んねぇの?」
「何だ、怒られたいのか?」
「そういうわけでもねぇけどさ」
ブラッドにしちゃ、やけにあっさり引き下がったように思えたのが気になる。
それが伝わったのか、ブラッドが微かに口元に笑みを浮かべた。
「お前の手足が冷えるのは今時期くらいだからな。これが一年中なら、どうにかして減らすことも考えるが、お前を温めるのが俺の特権だと思えば悪くはない」
「…………煽んなよ。そんなこと言われたら、もっと温まりたくなっちまうだろ」
温まるを通り越して、熱くなってしまう方法だってある。
つい、さっきだってそれを実践したところだ。
けど、これは……もしかしたら誘われてる?
そう考えると、絡めるように動いているブラッドの指にも納得がいく。
ブラッドの動いている指を捕まえて、指先を辿らせ、手のひらを擽るように動かすと、ブラッドが再び目を開けて、鮮やかなネオンピンクが挑発するように光った気がした。
「構わない、と言ったらどうする?」
「そりゃ……据え膳食わねぇ趣味はねぇからな。お前の中でもう一回温めさせて貰うけど」
何を、とまでは言わずに腰を擦り付けると、下着越しにもブラッドも反応しているのが伝わる。
やっぱり酒は飲まないでおいて正解だったと思いながら、サイコキネシスでエアコンのスイッチを入れ、キスを待ち構えて目を閉じたブラッドに口付けた。
Close
#キスブラ #ワンライ
事後かつ事前。
「うっわ……寒……」
夜中に目が覚めて、トイレに行って戻ってくるのに数分って程度だが、その数分ですっかり体が冷えちまった。
面倒だったから、寝る前にシャワー浴びたときに使ったバスローブだけ羽織っていったが、少し湿った状態だったから、かえって冷えたかもしれねぇ。
そういや、今夜はニュースでこの冬一番の冷え込みとか何とか言ってたっけか。
いっそ、一、二杯飲んで軽く体を温めてから寝直すかと思ったが、生憎、今日はブラッドが泊まってる。
このタイミングで飲んだら酒の匂いは絶対残るから、朝一番に小言スイッチが入るのは間違いねぇ。
かと言って、起きてる時ならまだしも、寝てる間にエアコンをつけておくのも躊躇う。
ま、ベッドに入ってりゃそのうち温まるだろと、大人しくベッドに戻って、さっさとバスローブを脱いで、ブラッドの隣に滑り込んだ。
ちょっとだけ体温をお裾分けして貰おうと、ヤツの臑に軽く爪先をくっつけたら、びく、とブラッドが身動いで目を開けた。
「…………キース。冷たい」
「悪ぃ。ちょっとくっつくくらいなら起きねぇかなって思ったんだけど」
マジで起こすつもりはなかったから、ブラッドから少し離れようとしたが、ブラッドの足が、ベッドの中でオレの足を挟み込んだ。
冷たさからか、一瞬だけブラッドが眉を顰めたが、足を離そうとはしない。
「…………温まるつもりなら、もう少し身を寄せろ」
「いや、お前が冷えるだろ」
「触れていれば、数分もしないうちに暖かくなる。ほら、手も寄越せ」
「あ、おい、ブラッド」
ブラッドがさっさとオレの手を探って、掴んだ手を自分の太股に触れさせた。
手も足と変わんねぇくらいに冷えてんのに、今度は眉一つ動かさない。
ここまでされたら、もう全身でくっついても変わんねぇかと、体ごとブラッドに近寄って、くっついた。
冷えていた部分がブラッドの体温でじわじわと温かくなっていくのがわかる。
ブラッドの言った通り、数分もしないうちにオレの体も温まっていった。
「あー……あったけぇ……」
「……少し、煙草の本数を減らしたらどうだ。昔よりお前の手足が冷えやすくなったのは、煙草のせいもあると思うが」
「あー……わかってんだけどなぁ……」
確かに煙草が一因だろうが、こうやって手足が冷えるのは今みたいな真冬くらいで、他の季節だとそんなに冷えることもねぇから、減らすってことに気が乗らねぇ。
「…………まぁ、少し言って減るくらいなら、とっくに本数など減っているか」
軽く溜め息を吐いたブラッドが目を閉じて、太股に触れさせていたオレの手に自分の手を重ねる。
体が温まったから、もうブラッドの手から伝わる体温と、オレの手の体温の差はほとんど感じられない。
オレの指の形でも確かめるかのように動いているブラッドの指の動きが、妙に気になる。
「…………怒んねぇの?」
「何だ、怒られたいのか?」
「そういうわけでもねぇけどさ」
ブラッドにしちゃ、やけにあっさり引き下がったように思えたのが気になる。
それが伝わったのか、ブラッドが微かに口元に笑みを浮かべた。
「お前の手足が冷えるのは今時期くらいだからな。これが一年中なら、どうにかして減らすことも考えるが、お前を温めるのが俺の特権だと思えば悪くはない」
「…………煽んなよ。そんなこと言われたら、もっと温まりたくなっちまうだろ」
温まるを通り越して、熱くなってしまう方法だってある。
つい、さっきだってそれを実践したところだ。
けど、これは……もしかしたら誘われてる?
そう考えると、絡めるように動いているブラッドの指にも納得がいく。
ブラッドの動いている指を捕まえて、指先を辿らせ、手のひらを擽るように動かすと、ブラッドが再び目を開けて、鮮やかなネオンピンクが挑発するように光った気がした。
「構わない、と言ったらどうする?」
「そりゃ……据え膳食わねぇ趣味はねぇからな。お前の中でもう一回温めさせて貰うけど」
何を、とまでは言わずに腰を擦り付けると、下着越しにもブラッドも反応しているのが伝わる。
やっぱり酒は飲まないでおいて正解だったと思いながら、サイコキネシスでエアコンのスイッチを入れ、キスを待ち構えて目を閉じたブラッドに口付けた。
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#キスブラ #ワンライ
2020年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
48手にチャレンジしようとするキスブラ
48手にチャレンジしようとするキスブラ。
エロコメで軽快なリズムにしたいけど、48手全部やるの大変なんだよな……(堀鹿でやったけど)
「四十八手というのを試してみたいのだが」
「は?」
シャワーをお互い浴び終わって、いざセックスを始めようとした時、開口一番にブラッドが口にしたのは初めて聞いた単語だった。
「しじゅーはって? 何だそれ」
「先日、日本の文化についての本を読んでいたら、性行為の際の体位を様々な形で表し、それを纏めて四十八手というものがあると知ってな」
「……セックスの体位のバリエーションを集めたやつってことか?」
「そうなる。こんな感じだが」
ブラッドが端末をオレに見せてきたから覗き込むと、書かれてる言葉はよくわからないながらも、イラストの一覧から何を表しているかが一目瞭然ってなサイトが表示されていた。
イラストっつってもデフォルメされたやつだから、いやらしさとかは感じないし、寧ろ淡々と指し示すブラッドと相俟って興奮とかはしなかったものの、元来男女で想定されてることを差し引いても、どう考えても体勢に無理あんだろこれっていうものもある。
「うわ……なんか凄ぇ体キツそうなもんもあんだけど。出来んのかよ、これ」
「俺も無理のある体勢ではと思ったが、こうして形として残っているということは何か意味があるのではと思ってな。ルーツを辿れば江戸時代――ああ、1600~1800年代の半ばくらいまでの時期だが――その頃にはあったというし、意外に悪くないのかもしれん」
ブラッドとはいい加減長い付き合いだし、その分色々試しても来たから今更だし、ちょっとした気分転換に楽しむと思えば悪かねぇが。
「……なんで、お前そんなとこまで勉強熱心なの」
「一度気になった以上、些細なことでも調べないと気が済まないからな」
「あー……そういうヤツだったよな、お前……」
時々、この情緒のなさから色気がぶっとんじまうものの、調べたがりな性格と二言目には口をついて出る効率を追求した結果、ブラッドはかなりの床上手だ。
特にフェラなんか、天地がひっくり返ってもコイツが浮気とかねぇだろっていうクソ真面目な性格がなけりゃ、どっかで練習でもしてんじゃねぇかと疑ってたんじゃねぇかってくらいに上手い。
また、顔立ちが整ってるもんだから、妙にいやらしくて、うっかり挿れる前にイカされたのも何度もある。
勿論、もれなくその後イカせるまでがセットだが。
「つうか、試したいヤツってどれだよ。一度にやれるのって限度あんだろ」
「? 今日だけでなく、数回に渡って試せば良い話だろう。そもそも改めて試さずとも既に経験のあるものも含まれるし」
「待て待て、まさかやったことないやつを片っ端から試していくつもりかよ!?」
「そのつもりで言った。無論、お前の気が向かないというならその限りではないが」
「マジか。気が向かないわけじゃねぇよ。……ちょっと色々感心しちまうだけで」
Close
#キスブラ #書きかけ
48手にチャレンジしようとするキスブラ。
エロコメで軽快なリズムにしたいけど、48手全部やるの大変なんだよな……(堀鹿でやったけど)
「四十八手というのを試してみたいのだが」
「は?」
シャワーをお互い浴び終わって、いざセックスを始めようとした時、開口一番にブラッドが口にしたのは初めて聞いた単語だった。
「しじゅーはって? 何だそれ」
「先日、日本の文化についての本を読んでいたら、性行為の際の体位を様々な形で表し、それを纏めて四十八手というものがあると知ってな」
「……セックスの体位のバリエーションを集めたやつってことか?」
「そうなる。こんな感じだが」
ブラッドが端末をオレに見せてきたから覗き込むと、書かれてる言葉はよくわからないながらも、イラストの一覧から何を表しているかが一目瞭然ってなサイトが表示されていた。
イラストっつってもデフォルメされたやつだから、いやらしさとかは感じないし、寧ろ淡々と指し示すブラッドと相俟って興奮とかはしなかったものの、元来男女で想定されてることを差し引いても、どう考えても体勢に無理あんだろこれっていうものもある。
「うわ……なんか凄ぇ体キツそうなもんもあんだけど。出来んのかよ、これ」
「俺も無理のある体勢ではと思ったが、こうして形として残っているということは何か意味があるのではと思ってな。ルーツを辿れば江戸時代――ああ、1600~1800年代の半ばくらいまでの時期だが――その頃にはあったというし、意外に悪くないのかもしれん」
ブラッドとはいい加減長い付き合いだし、その分色々試しても来たから今更だし、ちょっとした気分転換に楽しむと思えば悪かねぇが。
「……なんで、お前そんなとこまで勉強熱心なの」
「一度気になった以上、些細なことでも調べないと気が済まないからな」
「あー……そういうヤツだったよな、お前……」
時々、この情緒のなさから色気がぶっとんじまうものの、調べたがりな性格と二言目には口をついて出る効率を追求した結果、ブラッドはかなりの床上手だ。
特にフェラなんか、天地がひっくり返ってもコイツが浮気とかねぇだろっていうクソ真面目な性格がなけりゃ、どっかで練習でもしてんじゃねぇかと疑ってたんじゃねぇかってくらいに上手い。
また、顔立ちが整ってるもんだから、妙にいやらしくて、うっかり挿れる前にイカされたのも何度もある。
勿論、もれなくその後イカせるまでがセットだが。
「つうか、試したいヤツってどれだよ。一度にやれるのって限度あんだろ」
「? 今日だけでなく、数回に渡って試せば良い話だろう。そもそも改めて試さずとも既に経験のあるものも含まれるし」
「待て待て、まさかやったことないやつを片っ端から試していくつもりかよ!?」
「そのつもりで言った。無論、お前の気が向かないというならその限りではないが」
「マジか。気が向かないわけじゃねぇよ。……ちょっと色々感心しちまうだけで」
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#キスブラ #書きかけ
2018年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
FROM ANOTHER WORLDの蓮巳視点(一部)
紅敬本『FROM ANOTHER WORLD』で載せられなかった蓮巳視点から。
やっぱり両方の視点揃えた上で、紅♀敬♀の百合カップル側もいちゃいちゃさせたのを加えて改めたい……。
手が滑って、落としそうになったファイルを反射的に掴もうとした際にバランスを崩し、足が梯子から外れた。
「……っと、しまっ……」
「蓮巳!」
後ろに倒れ込んだのと、鬼龍が俺を呼んだ声が聞こえたのは同時だ。
床に身体が叩きつけられる前に背後から鬼龍の腕が伸びたのが分かったが、その直後、結局二人一緒に床に転がった。
なぜか、背中に弾力のあるクッションのような感触があったのもあり、怪我らしい怪我はせずに済んだようだ。
だが――この違和感は何だろう。
危機一髪を逃れたからなのか、それとも――。
「……ったく、あっぶねぇな。怪我したらどうすんだよ。普段、アイドルとしての自覚を持って行動しろって言ってるくせ、に……」
妙に鬼龍の声が高いように思えたのは気のせいか?
落ちた衝撃で一時的に耳でもおかしくなったか?
だが、それはさておき、怪我をせずに済んだのは鬼龍のおかげだ。
まずは礼をと振り向いて。
「ああ、すま……」
言葉が続けられなくなる。
鬼龍の顔には違いないはずだが、髪がかなり伸びており、いわゆるポニーテールという髪型になっていた。
それだけではない。胸には男ではありえない膨らみ、さらにいうならかなりのボリュームのものがある。
一体どういうことだ、これは。
落ちた時に気絶でもして夢でも見ているのかと思ったが、それにしては質感にリアリティがあり過ぎる。
驚きで頭が回らないが、驚いているのは鬼龍もらしい。
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#紅敬 #女体化
紅敬本『FROM ANOTHER WORLD』で載せられなかった蓮巳視点から。
やっぱり両方の視点揃えた上で、紅♀敬♀の百合カップル側もいちゃいちゃさせたのを加えて改めたい……。
手が滑って、落としそうになったファイルを反射的に掴もうとした際にバランスを崩し、足が梯子から外れた。
「……っと、しまっ……」
「蓮巳!」
後ろに倒れ込んだのと、鬼龍が俺を呼んだ声が聞こえたのは同時だ。
床に身体が叩きつけられる前に背後から鬼龍の腕が伸びたのが分かったが、その直後、結局二人一緒に床に転がった。
なぜか、背中に弾力のあるクッションのような感触があったのもあり、怪我らしい怪我はせずに済んだようだ。
だが――この違和感は何だろう。
危機一髪を逃れたからなのか、それとも――。
「……ったく、あっぶねぇな。怪我したらどうすんだよ。普段、アイドルとしての自覚を持って行動しろって言ってるくせ、に……」
妙に鬼龍の声が高いように思えたのは気のせいか?
落ちた衝撃で一時的に耳でもおかしくなったか?
だが、それはさておき、怪我をせずに済んだのは鬼龍のおかげだ。
まずは礼をと振り向いて。
「ああ、すま……」
言葉が続けられなくなる。
鬼龍の顔には違いないはずだが、髪がかなり伸びており、いわゆるポニーテールという髪型になっていた。
それだけではない。胸には男ではありえない膨らみ、さらにいうならかなりのボリュームのものがある。
一体どういうことだ、これは。
落ちた時に気絶でもして夢でも見ているのかと思ったが、それにしては質感にリアリティがあり過ぎる。
驚きで頭が回らないが、驚いているのは鬼龍もらしい。
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#紅敬 #女体化