タグ「堀みこ」を含む投稿[2件]
かべうちに置いてたとこからの移動分。
Immorality of targetの続編冒頭部分。(堀みこ)
そこそこ構想纏まってはいるんだけど、手をつけられないまま数年経っている……。
Immorality of targetはこちら 。(リンク先自サイト)
「待てよ、親父! たまには最後まで話くらい聞いて――ああ、もう」
寝室で電話していた実琴のぼやく声が、リビングにいる俺の所まで聞こえてきた。
どうやら、また親父さんとちゃんと話が出来なかったらしい。
中々受け入れられねぇだろうなって覚悟はしてたが、本当に難攻不落って感じだ。
溜め息を吐きながらリビングに戻ってきた実琴は、疲労の表情を滲ませながらソファに腰掛けた。
「おう。何か飲むか?」
「ん……コーラまだあったっけ」
「あるんじゃねぇの。ほとんどおまえしか飲まねぇんだから」
言いながら冷蔵庫に向かって、やはりまだ残っていた未開封のコーラのペットボトルを取り出し、マグカップも二つ用意する。
それぞれに注いでから、一つの実琴の前に差し出して、もう一つは自分で飲み始めた。
「ほれ」
「ありがとう。って政行さんもコーラ飲むのかよ、珍しいな」
「この時間だからな。コーヒー飲んだら眠れねぇだろ」
時間は既に夜の十時を回っている。
カフェインレスのコーヒーもストックしてあるが、何となく今日の気分じゃなかった。
俺も実琴の隣に座って、何となくしょぼくれて見える背中を軽くぽんと叩く。
「今日も無理だったか」
「…………ごめん」
「おまえのせいじゃねぇだろ。長期戦になるのは覚悟してるさ」
弥生と離婚し、実琴と住むようになってからほぼ二年が経つ。
去年の春に買った指輪は、結局俺も実琴も着けて以降は人前で外すこともなく、すっかり身に馴染んだものになっていた。
政弥と実琴もすっかり仲良くなり、生活は概ね順調だったが、実琴の親御さんは相変わらず態度が軟化する気配はない。
いや、厳密に言えば親父さんの態度がというべきか。
Close
#堀みこ
Immorality of targetの続編冒頭部分。(堀みこ)
そこそこ構想纏まってはいるんだけど、手をつけられないまま数年経っている……。
Immorality of targetはこちら 。(リンク先自サイト)
「待てよ、親父! たまには最後まで話くらい聞いて――ああ、もう」
寝室で電話していた実琴のぼやく声が、リビングにいる俺の所まで聞こえてきた。
どうやら、また親父さんとちゃんと話が出来なかったらしい。
中々受け入れられねぇだろうなって覚悟はしてたが、本当に難攻不落って感じだ。
溜め息を吐きながらリビングに戻ってきた実琴は、疲労の表情を滲ませながらソファに腰掛けた。
「おう。何か飲むか?」
「ん……コーラまだあったっけ」
「あるんじゃねぇの。ほとんどおまえしか飲まねぇんだから」
言いながら冷蔵庫に向かって、やはりまだ残っていた未開封のコーラのペットボトルを取り出し、マグカップも二つ用意する。
それぞれに注いでから、一つの実琴の前に差し出して、もう一つは自分で飲み始めた。
「ほれ」
「ありがとう。って政行さんもコーラ飲むのかよ、珍しいな」
「この時間だからな。コーヒー飲んだら眠れねぇだろ」
時間は既に夜の十時を回っている。
カフェインレスのコーヒーもストックしてあるが、何となく今日の気分じゃなかった。
俺も実琴の隣に座って、何となくしょぼくれて見える背中を軽くぽんと叩く。
「今日も無理だったか」
「…………ごめん」
「おまえのせいじゃねぇだろ。長期戦になるのは覚悟してるさ」
弥生と離婚し、実琴と住むようになってからほぼ二年が経つ。
去年の春に買った指輪は、結局俺も実琴も着けて以降は人前で外すこともなく、すっかり身に馴染んだものになっていた。
政弥と実琴もすっかり仲良くなり、生活は概ね順調だったが、実琴の親御さんは相変わらず態度が軟化する気配はない。
いや、厳密に言えば親父さんの態度がというべきか。
Close
#堀みこ
仕上げる予定のない堀みこ
Twitterの『リプが来たカップリングごとに今思いついたor書く予定なんてひとつもない小説の一シーンを晒す』タグで書いたもの。
殺伐としてる堀みこ。
「何だよ、もう帰んのか?」
ベッドに腰掛けながら服を着ていると、背後からそんな声がかかって、腕を掴まれた。
「……帰りますよ。もう用済んだっすよね?」
後ろは振り向かずにそれだけ告げる。
今、先輩がどんな顔してるか、想像出来る。
出来るからこそ、顔を見たくない。
「つれねぇなぁ。さっきまで、散々俺にしがみついて啼いてた癖に」
「……好きで先輩とヤッてるわけじゃないのも、知ってますよね」
さっきまでの行為を思い出すと、勝手に顔が赤くなる。
――ちょ……っ、そんなに強…………くっ!
――おまえ、力入れすぎるからキツい思いすんだよ。もうちょっと、力抜いとけ。
――やめ……くあっ!!
ああ、くそ。
詳細なんて、思い出したくもねぇ。
思い出したくねぇのに、つい身体のあちこちに触られた舌や指の感触が蘇ってきて舌打ちしたくなる。
心では絶対に反応したくないのに、身体の方は嫌なくらいに反応させられてしまっている。
同性ゆえのツボを押さえているってだけじゃなく、多分、堀先輩はこの手のことが上手いんだろう。
悔しいことに。
だから、この人に――俺も鹿島も絡め取られている。
まさに、堀先輩の掌の上で踊らされているのだ。
「なぁ、御子柴」
「何……っ!?」
ぐいっと後ろから、肩に腕を回されて。
見たくなかった顔が直ぐ近くにあった。
やっぱり予想していたように、嫌みなくらいに余裕の笑みを浮かべてやがる。
「そこ。しっかり反応してるのに、このまま帰れるのか?」
「……っ!」
知られたくなかった事を指摘されて、余計に自分の顔が熱くなる。
「そのうち収まりますんで、ほっといて下さい!」
「ほっとくより、もう一度出した方が収まるの早いんじゃねぇの?」
「う……」
先輩のもう一方の手が、俺の中心に伸びて、ぐっと握ってきやがった。
「御子柴」
もう一度、名前を呼ばれて。
……俺は帰ることを諦めた。
Close
#堀みこ #ネタメモ #R15
Twitterの『リプが来たカップリングごとに今思いついたor書く予定なんてひとつもない小説の一シーンを晒す』タグで書いたもの。
殺伐としてる堀みこ。
「何だよ、もう帰んのか?」
ベッドに腰掛けながら服を着ていると、背後からそんな声がかかって、腕を掴まれた。
「……帰りますよ。もう用済んだっすよね?」
後ろは振り向かずにそれだけ告げる。
今、先輩がどんな顔してるか、想像出来る。
出来るからこそ、顔を見たくない。
「つれねぇなぁ。さっきまで、散々俺にしがみついて啼いてた癖に」
「……好きで先輩とヤッてるわけじゃないのも、知ってますよね」
さっきまでの行為を思い出すと、勝手に顔が赤くなる。
――ちょ……っ、そんなに強…………くっ!
――おまえ、力入れすぎるからキツい思いすんだよ。もうちょっと、力抜いとけ。
――やめ……くあっ!!
ああ、くそ。
詳細なんて、思い出したくもねぇ。
思い出したくねぇのに、つい身体のあちこちに触られた舌や指の感触が蘇ってきて舌打ちしたくなる。
心では絶対に反応したくないのに、身体の方は嫌なくらいに反応させられてしまっている。
同性ゆえのツボを押さえているってだけじゃなく、多分、堀先輩はこの手のことが上手いんだろう。
悔しいことに。
だから、この人に――俺も鹿島も絡め取られている。
まさに、堀先輩の掌の上で踊らされているのだ。
「なぁ、御子柴」
「何……っ!?」
ぐいっと後ろから、肩に腕を回されて。
見たくなかった顔が直ぐ近くにあった。
やっぱり予想していたように、嫌みなくらいに余裕の笑みを浮かべてやがる。
「そこ。しっかり反応してるのに、このまま帰れるのか?」
「……っ!」
知られたくなかった事を指摘されて、余計に自分の顔が熱くなる。
「そのうち収まりますんで、ほっといて下さい!」
「ほっとくより、もう一度出した方が収まるの早いんじゃねぇの?」
「う……」
先輩のもう一方の手が、俺の中心に伸びて、ぐっと握ってきやがった。
「御子柴」
もう一度、名前を呼ばれて。
……俺は帰ることを諦めた。
Close
#堀みこ #ネタメモ #R15