全年全月10日の投稿[5件]
2021年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
キスブラ版ワンドロライ第10回でのお題から『似顔絵』を使って書いた話です。
『断捨離』も混ぜようとしたけど、そこまででもなくなったw(ので似顔絵だけ)
ED3CDのネタバレ含みます。
修正版はこちら。
期限を過ぎているのに未提出の報告書があるから出せと、ウエストセクターの研修チーム部屋まで訪れたブラッドに言われて、その提出していない報告書を共有スペースで探していたが、何でか見当たらない。
ディノが戻ってきてからはヤツに手伝って貰うこともあるから、共有スペースの方に置くようにしてんだけどな。
でも、ディノが勝手に報告書の場所を移すってことはしねぇから、ここにねぇなら自室に置きっぱなしにしてる可能性が高い。
というか、自宅に報告書を持って帰ることはしねぇし、ほぼ間違いなくそのパターンだ。
「こっちにねぇってことは自室の方か?」
独り言のつもりだったが、ブラッドにもしっかり聞こえていて、呆れたように溜め息を吐かれた。
「貴様……いい加減、書類の管理くらいまともに出来んのか。自室だな。探すぞ」
「はいよ、悪ぃな」
「本気で悪いと思っているなら、何故期限内に提出しない」
「………………すんません」
ブラッドの仕事を余計に増やした自覚はあるから、小言が続く前に大人しく引き下がる。
二人でメンター部屋に入り、机の上に重なっている紙の束をブラッドと一緒にチェックしていった。
どうせ、ブラッドに見られて困る書類はねぇし、基本、報告書の類は九割方ブラッドに提出するやつだ。
ついでにブラッドの方が書類の内容をチェックしながら、用途別に分けておいてくれるだろうって期待もある。
目的の書類を探していると、ふとブラッドが動きを止めた。
「…………何だ、これは」
ブラッドが困惑した様子で数枚捲って首を傾げてたから、何の書類かと覗き込んだら、ブラッドが持っていたのは仕事の書類じゃなかった。
「ん? あー、こりゃこの前ノヴァ博士作の似顔絵製造マシーンってヤツで、オレが寝てる間に描かれた似顔絵の数々だ。あ、この一枚だけフェイスを描いたやつな」
ディノの快気祝いって名目のパーティーで、ディノがノヴァ博士が入院中の退屈しのぎに持ってきてくれたやつだと、場を盛り上げる為に出したやつだ。
「なぜ、それが仕事の書類に交じっている。……まぁ、いい。これは別に避けておくぞ。…………? 何だ?」
あの時、フェイスを見て描かれた似顔絵と、目の前のブラッドの顔を改めて見比べてみる。
…………アイツら、この絵を見てフェイスよりブラッドと似てるなんて言ってたけど、やっぱりブラッドとは違うよなぁ。
ブラッドも顔は整ってるし、フェイスと似てねぇってこともねぇんだが、細面ってわけじゃねぇし、何より纏う空気というか、雰囲気が全く違う。
あえて言うなら、ブラッドが市民に営業スマイルで対応してる時はちょっとこれに近くなるかもしれねぇけど、あの表情は未だに違和感しかねぇんだよな。笑ってるんだけど、笑ってねぇっていうか。
顰め面してる方が余程ブラッドらしい。
「いや、やっぱり違うなって思ってさ」
「何のことだ。――ああ、これだな。記入もろくにしていない。今すぐこの場で書け」
「へいへい」
ブラッドが持っていた紙の束の方に目的の書類があったらしく、机の上に転がっていたペンと一緒に書類を渡されたから、自分が持っていた紙の束を代わりにブラッドに渡す。
一瞬だけ眉を顰められたが、直ぐにオレがこれを書いているのを待つ間に、自分が書類を整頓した方が効率がいいと思ったんだろう。
文句は言わずに紙の束を分類し始めた。
ブラッドが書類を片付ける物音をBGMに書いていたら、ふとその音がやんだ。
ヤベぇ、ブラッドが整頓する方が早かったかと様子を窺うと、ブラッドは先程別に避けておいた似顔絵を見ているようだった。
オレは自分の似顔絵をじっくり見る趣味もねぇから、ざっくりとしか見てねぇけど、結構な枚数あったんだよな、アレ。
何となく気恥ずかしく、さっさと書類を書き上げてブラッドに渡そうと、心持ち早く進めて、最後の署名をしていたら、ブラッドが笑った気配がして思わず顔を上げた。
作り上げた営業スマイルとは全く違う、ふわ、と周りの空気まで緩むような柔らかな笑みに、ついかける言葉を失う。
「…………意外に良く描けているな。これなんかは、お前が寝てるときの様子そのものだ」
「ええ……何か、それ実際の年齢よりガキっぽくみえねぇ?」
ブラッドが取りだした似顔絵の一枚は、中途半端にデフォルメされた絵柄のものだった。
「いや、お前が寝てるときの表情はこんな感じだぞ。この一枚、貰っていってもいいか?」
「え、いるのかよ! いや、別にいいけどさ。ほい、報告書も出来たぜ」
「確認する。――――ふむ。少し記載に甘い点があるが、まぁいい。確かに受け取った。今度からは提出日時をまず一番に確認しろ。とりあえず、ここの書類は提出日が近い順に並べておいたから、後で確認して、出来れば早い内に出せるものは出せ」
「あいよ。片付けサンキュ」
書類の確認であっという間に引っ込んでしまった笑みが惜しい。
オレの似顔絵で浮かべていたはずの笑みが、オレで引っ込むってのもどうなんだ。
今してる表情の方がブラッドらしいといえばらしいけど、何となく悪戯心が湧いた。
隙をついて、部屋を出ようとしたブラッドの頬にキスすると、ブラッドが目を丸くする。
「……何だ」
「いや、似顔絵のオレじゃ、お前にキスは出来ねぇよなって思っただけ」
「…………自分の似顔絵に妬くとか、それこそ子どもでもしないが」
「妬いてるわけじゃねぇよ」
「…………そういうことにしておいてやろう」
再び、浮かんだ柔らかい笑みが近付いて来て、オレの頬に軽く口付けて離れていく。部屋を出ようとした背中に慌てて声を掛けた。
「ブラッド、次のオフ――」
「三日後だ。お前の家に行く。それでいいな?」
「了解」
ブラッドは返事だけしてこっちを振り返らなかったが、耳が微かに赤くなったのは確認出来た。
これ以上のお楽しみは三日後にとっておくとするか。
Close
#キスブラ #ワンライ
『断捨離』も混ぜようとしたけど、そこまででもなくなったw(ので似顔絵だけ)
ED3CDのネタバレ含みます。
修正版はこちら。
期限を過ぎているのに未提出の報告書があるから出せと、ウエストセクターの研修チーム部屋まで訪れたブラッドに言われて、その提出していない報告書を共有スペースで探していたが、何でか見当たらない。
ディノが戻ってきてからはヤツに手伝って貰うこともあるから、共有スペースの方に置くようにしてんだけどな。
でも、ディノが勝手に報告書の場所を移すってことはしねぇから、ここにねぇなら自室に置きっぱなしにしてる可能性が高い。
というか、自宅に報告書を持って帰ることはしねぇし、ほぼ間違いなくそのパターンだ。
「こっちにねぇってことは自室の方か?」
独り言のつもりだったが、ブラッドにもしっかり聞こえていて、呆れたように溜め息を吐かれた。
「貴様……いい加減、書類の管理くらいまともに出来んのか。自室だな。探すぞ」
「はいよ、悪ぃな」
「本気で悪いと思っているなら、何故期限内に提出しない」
「………………すんません」
ブラッドの仕事を余計に増やした自覚はあるから、小言が続く前に大人しく引き下がる。
二人でメンター部屋に入り、机の上に重なっている紙の束をブラッドと一緒にチェックしていった。
どうせ、ブラッドに見られて困る書類はねぇし、基本、報告書の類は九割方ブラッドに提出するやつだ。
ついでにブラッドの方が書類の内容をチェックしながら、用途別に分けておいてくれるだろうって期待もある。
目的の書類を探していると、ふとブラッドが動きを止めた。
「…………何だ、これは」
ブラッドが困惑した様子で数枚捲って首を傾げてたから、何の書類かと覗き込んだら、ブラッドが持っていたのは仕事の書類じゃなかった。
「ん? あー、こりゃこの前ノヴァ博士作の似顔絵製造マシーンってヤツで、オレが寝てる間に描かれた似顔絵の数々だ。あ、この一枚だけフェイスを描いたやつな」
ディノの快気祝いって名目のパーティーで、ディノがノヴァ博士が入院中の退屈しのぎに持ってきてくれたやつだと、場を盛り上げる為に出したやつだ。
「なぜ、それが仕事の書類に交じっている。……まぁ、いい。これは別に避けておくぞ。…………? 何だ?」
あの時、フェイスを見て描かれた似顔絵と、目の前のブラッドの顔を改めて見比べてみる。
…………アイツら、この絵を見てフェイスよりブラッドと似てるなんて言ってたけど、やっぱりブラッドとは違うよなぁ。
ブラッドも顔は整ってるし、フェイスと似てねぇってこともねぇんだが、細面ってわけじゃねぇし、何より纏う空気というか、雰囲気が全く違う。
あえて言うなら、ブラッドが市民に営業スマイルで対応してる時はちょっとこれに近くなるかもしれねぇけど、あの表情は未だに違和感しかねぇんだよな。笑ってるんだけど、笑ってねぇっていうか。
顰め面してる方が余程ブラッドらしい。
「いや、やっぱり違うなって思ってさ」
「何のことだ。――ああ、これだな。記入もろくにしていない。今すぐこの場で書け」
「へいへい」
ブラッドが持っていた紙の束の方に目的の書類があったらしく、机の上に転がっていたペンと一緒に書類を渡されたから、自分が持っていた紙の束を代わりにブラッドに渡す。
一瞬だけ眉を顰められたが、直ぐにオレがこれを書いているのを待つ間に、自分が書類を整頓した方が効率がいいと思ったんだろう。
文句は言わずに紙の束を分類し始めた。
ブラッドが書類を片付ける物音をBGMに書いていたら、ふとその音がやんだ。
ヤベぇ、ブラッドが整頓する方が早かったかと様子を窺うと、ブラッドは先程別に避けておいた似顔絵を見ているようだった。
オレは自分の似顔絵をじっくり見る趣味もねぇから、ざっくりとしか見てねぇけど、結構な枚数あったんだよな、アレ。
何となく気恥ずかしく、さっさと書類を書き上げてブラッドに渡そうと、心持ち早く進めて、最後の署名をしていたら、ブラッドが笑った気配がして思わず顔を上げた。
作り上げた営業スマイルとは全く違う、ふわ、と周りの空気まで緩むような柔らかな笑みに、ついかける言葉を失う。
「…………意外に良く描けているな。これなんかは、お前が寝てるときの様子そのものだ」
「ええ……何か、それ実際の年齢よりガキっぽくみえねぇ?」
ブラッドが取りだした似顔絵の一枚は、中途半端にデフォルメされた絵柄のものだった。
「いや、お前が寝てるときの表情はこんな感じだぞ。この一枚、貰っていってもいいか?」
「え、いるのかよ! いや、別にいいけどさ。ほい、報告書も出来たぜ」
「確認する。――――ふむ。少し記載に甘い点があるが、まぁいい。確かに受け取った。今度からは提出日時をまず一番に確認しろ。とりあえず、ここの書類は提出日が近い順に並べておいたから、後で確認して、出来れば早い内に出せるものは出せ」
「あいよ。片付けサンキュ」
書類の確認であっという間に引っ込んでしまった笑みが惜しい。
オレの似顔絵で浮かべていたはずの笑みが、オレで引っ込むってのもどうなんだ。
今してる表情の方がブラッドらしいといえばらしいけど、何となく悪戯心が湧いた。
隙をついて、部屋を出ようとしたブラッドの頬にキスすると、ブラッドが目を丸くする。
「……何だ」
「いや、似顔絵のオレじゃ、お前にキスは出来ねぇよなって思っただけ」
「…………自分の似顔絵に妬くとか、それこそ子どもでもしないが」
「妬いてるわけじゃねぇよ」
「…………そういうことにしておいてやろう」
再び、浮かんだ柔らかい笑みが近付いて来て、オレの頬に軽く口付けて離れていく。部屋を出ようとした背中に慌てて声を掛けた。
「ブラッド、次のオフ――」
「三日後だ。お前の家に行く。それでいいな?」
「了解」
ブラッドは返事だけしてこっちを振り返らなかったが、耳が微かに赤くなったのは確認出来た。
これ以上のお楽しみは三日後にとっておくとするか。
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#キスブラ #ワンライ
2020年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
キスブラで誕生日話を書こうとして没にしたもの。
来年、まともに書く。(覚えてたら)
誕生日ボイス元ネタだけど、何か謎時空になった。
廊下の先にキースの姿を見つけたが、俺と目が合った瞬間、キースがマズいと言いたげな表情を浮かべたのを見逃さなかった。手だけひらひらと振って立ち去ろうとしたところをすかさず近付いていく。
残念ながら予想した通り、キースからは微かに酒の匂いが漂った。
一体、何度言えばコイツは二日酔いの状態で出勤することをやめるのか。
「あー……おはよ、ブラッド」
「おはよう。……俺はあれを贈った時、任務に支障の無い程度で飲めと言ったはずだが」
数日前のキースの誕生日、常日頃からキースの飲酒について思うところはあるものの、結局はキースが喜ぶからと酒を贈った。
が、皆考えることは似たり寄ったりで、ジェイやリリーもキースを飲みに誘ったり、酒を贈ったりしていたらしく、数日は色んな酒が楽しめると嬉しそうにしていた。
そこまではいい。
問題はこうして翌日に残るような飲み方をするところにある。
休暇ならばともかく、仕事があるのにこれでは、他のヒーローたちに対して示しがつかない。
「お前から貰ったやつはまだ手ぇつけてねぇよ。昨日飲んだのはジェイから貰った分だ」
「誰から貰った酒だろうと同じことだ。翌朝に残るような飲み方をするなという話をしている。貴様、仕事を何だと――」
「ああ……悪ぃ、ちょっと声抑えてくれ……頭に響く」
「………………」
黙ったのは気遣いからではなく、呆れたのが半分七割、もう三割は――後ろめたさだ。
キースがここ数年で、酒に溺れるようになった理由の一端に心当たりはあるが、それを幾ばくかでも解消してやれそうなことを言ってやることが出来ない。
言えない代わりに、持っていた書類を軽く丸めてキースの肩をポンと叩く。
「……酒はすぐに傷むものでもないんだし、貰ったからと急いで飲む必要はないだろう。少しは自分の体への影響も考えろ」
サブスタンスの投与によって、ヒーローの回復力は一般の人々と比べて早くなっているが、かといって影響がないわけではない。
(中略)
「じゃあ、お前がくれた酒は来年のお前の誕生日まで取っておく。で、その時一緒に飲もうぜ」
「どうしてそうなる」
「だって、お前のこの前の誕生日だって一緒に飲みに行きたかったのに、結局仕事入っちまってダメになったじゃねぇか。来年の約束しとくくらいいいだろ」
Close
#キスブラ #書きかけ
来年、まともに書く。(覚えてたら)
誕生日ボイス元ネタだけど、何か謎時空になった。
廊下の先にキースの姿を見つけたが、俺と目が合った瞬間、キースがマズいと言いたげな表情を浮かべたのを見逃さなかった。手だけひらひらと振って立ち去ろうとしたところをすかさず近付いていく。
残念ながら予想した通り、キースからは微かに酒の匂いが漂った。
一体、何度言えばコイツは二日酔いの状態で出勤することをやめるのか。
「あー……おはよ、ブラッド」
「おはよう。……俺はあれを贈った時、任務に支障の無い程度で飲めと言ったはずだが」
数日前のキースの誕生日、常日頃からキースの飲酒について思うところはあるものの、結局はキースが喜ぶからと酒を贈った。
が、皆考えることは似たり寄ったりで、ジェイやリリーもキースを飲みに誘ったり、酒を贈ったりしていたらしく、数日は色んな酒が楽しめると嬉しそうにしていた。
そこまではいい。
問題はこうして翌日に残るような飲み方をするところにある。
休暇ならばともかく、仕事があるのにこれでは、他のヒーローたちに対して示しがつかない。
「お前から貰ったやつはまだ手ぇつけてねぇよ。昨日飲んだのはジェイから貰った分だ」
「誰から貰った酒だろうと同じことだ。翌朝に残るような飲み方をするなという話をしている。貴様、仕事を何だと――」
「ああ……悪ぃ、ちょっと声抑えてくれ……頭に響く」
「………………」
黙ったのは気遣いからではなく、呆れたのが半分七割、もう三割は――後ろめたさだ。
キースがここ数年で、酒に溺れるようになった理由の一端に心当たりはあるが、それを幾ばくかでも解消してやれそうなことを言ってやることが出来ない。
言えない代わりに、持っていた書類を軽く丸めてキースの肩をポンと叩く。
「……酒はすぐに傷むものでもないんだし、貰ったからと急いで飲む必要はないだろう。少しは自分の体への影響も考えろ」
サブスタンスの投与によって、ヒーローの回復力は一般の人々と比べて早くなっているが、かといって影響がないわけではない。
(中略)
「じゃあ、お前がくれた酒は来年のお前の誕生日まで取っておく。で、その時一緒に飲もうぜ」
「どうしてそうなる」
「だって、お前のこの前の誕生日だって一緒に飲みに行きたかったのに、結局仕事入っちまってダメになったじゃねぇか。来年の約束しとくくらいいいだろ」
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#キスブラ #書きかけ
2014年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
『Trial and Error』で入りきらなかった分メモ。
69は鹿島の足の感触を楽しみながら出来るのはいいけど、顔がどんな状態になるかは見えないので、堀先輩からすると、これまたちょっと消化不良になる模様。
***
「ビデオカメラ置いて撮るってのは……」
「ぜっっっっったいに嫌です」
「だよなぁ」
***
一種のハメ撮りかも知れないが、撮るのは結合部じゃなくて顔っていうw
…………何か私が書くとどんどん堀先輩がヤバい方向に転がっていくorz
堀鹿にハマった後に改めてファンブックQ&Aの鹿島くんの角度は上から見下ろすのが好き、というのを読むと最早いかがわしい想像しか出来ないあたりが終ってるw
Close
#堀鹿 #R18 #ネタメモ
69は鹿島の足の感触を楽しみながら出来るのはいいけど、顔がどんな状態になるかは見えないので、堀先輩からすると、これまたちょっと消化不良になる模様。
***
「ビデオカメラ置いて撮るってのは……」
「ぜっっっっったいに嫌です」
「だよなぁ」
***
一種のハメ撮りかも知れないが、撮るのは結合部じゃなくて顔っていうw
…………何か私が書くとどんどん堀先輩がヤバい方向に転がっていくorz
堀鹿にハマった後に改めてファンブックQ&Aの鹿島くんの角度は上から見下ろすのが好き、というのを読むと最早いかがわしい想像しか出来ないあたりが終ってるw
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#堀鹿 #R18 #ネタメモ
2013年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
ZEBELのコミカライズ版花帰葬(第1話)の流れでの黒玄ネタ。
元サイトの拍手から。
ラスト4P目からラストページまでの間を想定しての妄想。
多分、治癒能力は相手の身体に触れてさえいれば発動されるんだろうなと予想されますが、キスして治しているのはただの趣味ですw
コミカライズ版知らない方にはごめんなさい。
空気が弾け、ぷつりと左の頬で皮膚が裂ける様な衝撃。次いで訪れた小さな痛み。
伝っていく血の感触がいつもと違って、即座に止まらないのが少し不思議な気分になった。
――君は怪我をしても、直ぐに治癒する。それが君の能力だから。
いつかの黒鷹の声が脳裏で蘇る。
――一つの例外を除いては、ね。……救世主によってつけられた傷にはその能力は働かない。
人が普通に傷ついたときと何の変わりもないんだ。だから、それが小さな傷であれば日にちが経てば癒える。
しかし、致命傷だった場合ではどうしようもない。
私にも治癒能力は備わっているが、君よりずっと弱い。
何かあったときに出来ることには限度がある。
少し困ったような口調で言っていたな。
それでも、あいつは花白と会うこと自体を止めはしなかった。
――あの子どもと付き合いを続けていくつもりなら、それだけは覚えておいてくれないか。……今は覚えておいてくれるだけでいい。
ただ、そう言っただけ。
……実際のところ、あの細腕で俺を本当に殺せるのかと思っていた。
本能的に相手が何か、なんて最初からわかっていたが、それでもどこかで信じ難い部分はあった。
だが、これでわかった。俺に『玄冬』としての力があるように、花白にも『救世主』としての力は確かに備わっているのだと。
ほんの僅かの感情の起伏でこれなら。
「……今のが、お前の力か……」
「…………っ!!」
俺の呟きに、踵を返して走り去った花白の背中を目で追いながら思う。
本気を出したのなら、確実に俺を殺すことが出来るだろう。
そう、これなら……。
「…………さすがに一瞬冷や汗をかいたよ」
「……黒鷹」
ばさり、と大きく羽音がした次の瞬間、目の前に鳥の姿の黒鷹が降り立ち、人の姿に変わった。
恐らく、さっきの花白の力が発動したのを察して来たんだろう。
手袋をはずした指が俺の左頬に軽く触れてくる。
ぴり、と染みるような小さな痛み。
その際に少し俺の表情が変わったのかも知れない。
黒鷹は軽く溜息を吐くと苦笑いを浮かべた。
「……やれやれ。せっかくのいい男が台無しじゃないか。少しは防御したまえよ。何の為に君に護身術を教えたんだか、わからないじゃないか」
「……とっさのことで動けなかったんだ。それに大した傷じゃないだろう、このくらい」
「大した傷じゃなくても、我が子を傷つけられて、はい、そうですかと納得する親なんていないよ。……じっとしていなさい。完全に治すことは出来ないが、傷口を塞いで痛みを抑える位は出来るから」
「放って……」
「おきたくないんだよ。私が。……それにあの子どももきっと気にする」
「っ……」
傷口に黒鷹の唇が触れた瞬間、痛みがすっと引いた。這った舌は血を拭ってくれたんだろう。
黒鷹が離れ、そっと傷に触れてみるとそこはもう瘡蓋になっていた。
「……すまない。有り難う」
「いいよ。……とりあえず、時間も時間だ。家に帰ろうじゃないか」
「待て。花白が……」
灯りも持たない状態で森の中にでも入ってしまったら危険だ。
あいつだと夜目もろくにきかないだろう。
それ以前に、またどこかで足を踏み外して崖下に落ちていないとも限らない。……探しに行かなくては。
「やれやれ。……言うだろうとは思ったけどね。……いいよ、探しに行っておいで。今ならそんなに遠くには行ってないだろうさ。私は一足先に家に戻って、部屋を暖めていよう」
「ああ。頼む」
Close
#黒玄 #書きかけ
元サイトの拍手から。
ラスト4P目からラストページまでの間を想定しての妄想。
多分、治癒能力は相手の身体に触れてさえいれば発動されるんだろうなと予想されますが、キスして治しているのはただの趣味ですw
コミカライズ版知らない方にはごめんなさい。
空気が弾け、ぷつりと左の頬で皮膚が裂ける様な衝撃。次いで訪れた小さな痛み。
伝っていく血の感触がいつもと違って、即座に止まらないのが少し不思議な気分になった。
――君は怪我をしても、直ぐに治癒する。それが君の能力だから。
いつかの黒鷹の声が脳裏で蘇る。
――一つの例外を除いては、ね。……救世主によってつけられた傷にはその能力は働かない。
人が普通に傷ついたときと何の変わりもないんだ。だから、それが小さな傷であれば日にちが経てば癒える。
しかし、致命傷だった場合ではどうしようもない。
私にも治癒能力は備わっているが、君よりずっと弱い。
何かあったときに出来ることには限度がある。
少し困ったような口調で言っていたな。
それでも、あいつは花白と会うこと自体を止めはしなかった。
――あの子どもと付き合いを続けていくつもりなら、それだけは覚えておいてくれないか。……今は覚えておいてくれるだけでいい。
ただ、そう言っただけ。
……実際のところ、あの細腕で俺を本当に殺せるのかと思っていた。
本能的に相手が何か、なんて最初からわかっていたが、それでもどこかで信じ難い部分はあった。
だが、これでわかった。俺に『玄冬』としての力があるように、花白にも『救世主』としての力は確かに備わっているのだと。
ほんの僅かの感情の起伏でこれなら。
「……今のが、お前の力か……」
「…………っ!!」
俺の呟きに、踵を返して走り去った花白の背中を目で追いながら思う。
本気を出したのなら、確実に俺を殺すことが出来るだろう。
そう、これなら……。
「…………さすがに一瞬冷や汗をかいたよ」
「……黒鷹」
ばさり、と大きく羽音がした次の瞬間、目の前に鳥の姿の黒鷹が降り立ち、人の姿に変わった。
恐らく、さっきの花白の力が発動したのを察して来たんだろう。
手袋をはずした指が俺の左頬に軽く触れてくる。
ぴり、と染みるような小さな痛み。
その際に少し俺の表情が変わったのかも知れない。
黒鷹は軽く溜息を吐くと苦笑いを浮かべた。
「……やれやれ。せっかくのいい男が台無しじゃないか。少しは防御したまえよ。何の為に君に護身術を教えたんだか、わからないじゃないか」
「……とっさのことで動けなかったんだ。それに大した傷じゃないだろう、このくらい」
「大した傷じゃなくても、我が子を傷つけられて、はい、そうですかと納得する親なんていないよ。……じっとしていなさい。完全に治すことは出来ないが、傷口を塞いで痛みを抑える位は出来るから」
「放って……」
「おきたくないんだよ。私が。……それにあの子どももきっと気にする」
「っ……」
傷口に黒鷹の唇が触れた瞬間、痛みがすっと引いた。這った舌は血を拭ってくれたんだろう。
黒鷹が離れ、そっと傷に触れてみるとそこはもう瘡蓋になっていた。
「……すまない。有り難う」
「いいよ。……とりあえず、時間も時間だ。家に帰ろうじゃないか」
「待て。花白が……」
灯りも持たない状態で森の中にでも入ってしまったら危険だ。
あいつだと夜目もろくにきかないだろう。
それ以前に、またどこかで足を踏み外して崖下に落ちていないとも限らない。……探しに行かなくては。
「やれやれ。……言うだろうとは思ったけどね。……いいよ、探しに行っておいで。今ならそんなに遠くには行ってないだろうさ。私は一足先に家に戻って、部屋を暖めていよう」
「ああ。頼む」
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#黒玄 #書きかけ
Fiamma silenziosaの視点変更版書きかけから。
Fiamma silenziosaの第一話『E affogato liberamente da due notte di persone. ~夜は二人で溺れるままに』の視点変更版、前半のみ。
元サイトの拍手から。
昔、通販&オンリーでのお取り置き&購入先着順に配ったペーパーに記載していた特設ページに載せる予定で書きかけだったものです。
特設ページを上げないまま、放置プレイでした。ごめんなさい。(放置プレイ多すぎる)
「やっぱりこういうのも何かの采配というべきだろうね」
「馬鹿馬鹿しい。唯の偶然だろう」
別に運命論者でも何でもないから、こうなったのは運命だ、などと言うつもりはない。
が、あまりにつれない玄冬の言葉には少しばかり哀しくなった。
「そうかね。私には偶然ではなく必然に思えるよ。 ……うん、美味しいね、これは。やっぱり君の果実酒は最高だな」
「褒めてくれるのは有り難いが、飲みすぎるなよ。お前、酔っている時しつこいから」
玄冬から受け取ったざくろ酒の炭酸割りを口にすると、そんなことまで言われてしまった。
ますます面白くない。
確かに酔いが回ると達きにくいから、ついつい行為がしつこくなってしまうのは事実だが、私としては長く楽しめるのは悪くないと思っているのに。
『玄冬』と『黒の鳥』は互いがあってこその存在。
そんな相手をより深く感じられるのは至福の一時に他ならない。
選択された、というのは何かの意図さえ感じられるように思うのに、それを偶然、だけで片付けられてしまっていいものだろうか。答えは否だ。
「そういう場合は長く楽しめる、と言ってくれないか、情緒の無い」
「今更情緒なんてものを求めるのか、お前は」
つれない。
虫の居所が悪いというわけでもなさそうなのに、どうしてか今日の玄冬は対応がつれない。
確かに今夜はその気だったし、今更といえばそれまでかも知れないが……だからこそ、そっけなくなるのはつまらないのに。
少しばかり意地の悪い気分で思いついたことを実行することにした。
「何だか、そんな事を言われてしまうと少し寂しいね。 まぁ、情緒を感じられないというのなら、実力行使で感じさせれば良い話だが」
「……ちょ……おい、黒た……」
玄冬のグラスを持っていなかった方の手を取り、長くて形の良い指先に口付けを落とした。
唇で全体に弱い刺激を与え、表情を探りながら今度は舌を使って指を味わう。
この子が指の間を愛撫されるのに弱いと気付いたのは比較的最近だ。
多分まだ本人にも自覚はないだろうけれど。
目の前の顔がほんのり赤くなってきているのは酒によるものではないのを知っている。
「……っ」
「酒に酔わないなら、私に酔って溺れてしまえばいい。……おお、何か良い事言ったと思わないかね」
「馬鹿。ここ、居間なんだ……ぞ。小さいのがもし起きてきたら、どうする、つもりだっ……言い訳出来ない、のに……っ」
小さいの、とは先日から箱庭のシステムの歪みで現れたいつかの時代の幼い『玄冬』だ。
同じ『玄冬』とはいえ、同一人物というのとも違うからタイムパラドックスというのもないらしい。
便宜上こくろ、と呼んではいるが、一緒に住んでいると玄冬とは色々な面で違うことに気付かされて中々面白い。
息子が二人に増えたのも、まるで玄冬に兄弟が出来たみたいで微笑ましい。
まぁ、それでも抱きたいと思うのは玄冬だけだ。
言い訳は確かに出来ないかも知れないが、そもそも言い訳の必要もないと思っている。
羞恥心の強い玄冬には中々理解できないだろうが。
手首の脈打つ部分を強く吸うと、玄冬が身体を竦めた。
玄冬が手にしていたグラスをテーブルに置いて、私の頭を押さえつけようとしているが、あまり力は入っていない。
もう時間の問題だな、これは。
ちらりと目にした玄冬の身体の中心は布地をせり上げている。
「あの子が起きてきたって、まだ誤魔化せる範囲だと思うがね。 私が触れているのは手だけだしな。……誤魔化せないのは君の方じゃないのかい」
「やっ……触る、な」
そっと服の上からその部分に触れる。
てのひらに感じる固い感触が微かに震えた。
玄冬が羞恥からか身を引いたが、そのまま玄冬に覆い被さった。
染まった目元と潤みかけた青の瞳が私の情欲も引き出す。
まったく、可愛いったらないね。
「ふふ、情緒がどう、とか言うのは私の触れ方次第であっさり昂ぶるからかな」
「……誰の、所為だと……っ」
「私だな。……場所を変えよう。飲み足りないのは些か残念だが、まぁ、いいさ。 君の作ってくれた果実酒は確かに美味しいが、君自身はもっと美味しいからね」
玄冬の手を取って立ち上がらせたときに妙な顔をしていたのは、キスをしなかったからだろう。
違和感を覚えさせるようにしたのは私だ。
だって、何もかも全て。
私が玄冬に教えたのだから。
Close
#黒玄 #書きかけ #R15
Fiamma silenziosaの第一話『E affogato liberamente da due notte di persone. ~夜は二人で溺れるままに』の視点変更版、前半のみ。
元サイトの拍手から。
昔、通販&オンリーでのお取り置き&購入先着順に配ったペーパーに記載していた特設ページに載せる予定で書きかけだったものです。
特設ページを上げないまま、放置プレイでした。ごめんなさい。(放置プレイ多すぎる)
「やっぱりこういうのも何かの采配というべきだろうね」
「馬鹿馬鹿しい。唯の偶然だろう」
別に運命論者でも何でもないから、こうなったのは運命だ、などと言うつもりはない。
が、あまりにつれない玄冬の言葉には少しばかり哀しくなった。
「そうかね。私には偶然ではなく必然に思えるよ。 ……うん、美味しいね、これは。やっぱり君の果実酒は最高だな」
「褒めてくれるのは有り難いが、飲みすぎるなよ。お前、酔っている時しつこいから」
玄冬から受け取ったざくろ酒の炭酸割りを口にすると、そんなことまで言われてしまった。
ますます面白くない。
確かに酔いが回ると達きにくいから、ついつい行為がしつこくなってしまうのは事実だが、私としては長く楽しめるのは悪くないと思っているのに。
『玄冬』と『黒の鳥』は互いがあってこその存在。
そんな相手をより深く感じられるのは至福の一時に他ならない。
選択された、というのは何かの意図さえ感じられるように思うのに、それを偶然、だけで片付けられてしまっていいものだろうか。答えは否だ。
「そういう場合は長く楽しめる、と言ってくれないか、情緒の無い」
「今更情緒なんてものを求めるのか、お前は」
つれない。
虫の居所が悪いというわけでもなさそうなのに、どうしてか今日の玄冬は対応がつれない。
確かに今夜はその気だったし、今更といえばそれまでかも知れないが……だからこそ、そっけなくなるのはつまらないのに。
少しばかり意地の悪い気分で思いついたことを実行することにした。
「何だか、そんな事を言われてしまうと少し寂しいね。 まぁ、情緒を感じられないというのなら、実力行使で感じさせれば良い話だが」
「……ちょ……おい、黒た……」
玄冬のグラスを持っていなかった方の手を取り、長くて形の良い指先に口付けを落とした。
唇で全体に弱い刺激を与え、表情を探りながら今度は舌を使って指を味わう。
この子が指の間を愛撫されるのに弱いと気付いたのは比較的最近だ。
多分まだ本人にも自覚はないだろうけれど。
目の前の顔がほんのり赤くなってきているのは酒によるものではないのを知っている。
「……っ」
「酒に酔わないなら、私に酔って溺れてしまえばいい。……おお、何か良い事言ったと思わないかね」
「馬鹿。ここ、居間なんだ……ぞ。小さいのがもし起きてきたら、どうする、つもりだっ……言い訳出来ない、のに……っ」
小さいの、とは先日から箱庭のシステムの歪みで現れたいつかの時代の幼い『玄冬』だ。
同じ『玄冬』とはいえ、同一人物というのとも違うからタイムパラドックスというのもないらしい。
便宜上こくろ、と呼んではいるが、一緒に住んでいると玄冬とは色々な面で違うことに気付かされて中々面白い。
息子が二人に増えたのも、まるで玄冬に兄弟が出来たみたいで微笑ましい。
まぁ、それでも抱きたいと思うのは玄冬だけだ。
言い訳は確かに出来ないかも知れないが、そもそも言い訳の必要もないと思っている。
羞恥心の強い玄冬には中々理解できないだろうが。
手首の脈打つ部分を強く吸うと、玄冬が身体を竦めた。
玄冬が手にしていたグラスをテーブルに置いて、私の頭を押さえつけようとしているが、あまり力は入っていない。
もう時間の問題だな、これは。
ちらりと目にした玄冬の身体の中心は布地をせり上げている。
「あの子が起きてきたって、まだ誤魔化せる範囲だと思うがね。 私が触れているのは手だけだしな。……誤魔化せないのは君の方じゃないのかい」
「やっ……触る、な」
そっと服の上からその部分に触れる。
てのひらに感じる固い感触が微かに震えた。
玄冬が羞恥からか身を引いたが、そのまま玄冬に覆い被さった。
染まった目元と潤みかけた青の瞳が私の情欲も引き出す。
まったく、可愛いったらないね。
「ふふ、情緒がどう、とか言うのは私の触れ方次第であっさり昂ぶるからかな」
「……誰の、所為だと……っ」
「私だな。……場所を変えよう。飲み足りないのは些か残念だが、まぁ、いいさ。 君の作ってくれた果実酒は確かに美味しいが、君自身はもっと美味しいからね」
玄冬の手を取って立ち上がらせたときに妙な顔をしていたのは、キスをしなかったからだろう。
違和感を覚えさせるようにしたのは私だ。
だって、何もかも全て。
私が玄冬に教えたのだから。
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