避難所 短編・書きかけ置き場

No.84

仕上げる予定のない野堀

Twitterの『リプが来たカップリングごとに今思いついたor書く予定なんてひとつもない小説の一シーンを晒す』タグで書いたもの。
書く予定なしとはあるけど、どうにか出来たらちゃんと話にしたい気はする。(これもか)

「野崎。おまえの家のシュレッダー、CDやDVDも裁断出来たよな? 処分したいから、悪いがちょっと貸してくれ。裁断したゴミは持ち帰る」

いい加減、増えてきたAVを多少処分しようと、野崎の家に持ち込ませて貰った。
俺の家にはシュレッダーなんてものはないし、下手な処分の仕方をすると家族に見つかる。
一応、事前にシュレッダーを使わせて貰いたい旨は告げてあったが、野崎は不機嫌そうに俺が持ってきたAVを手にした。

「処分したいってこういうのだったんですか」
「……何だよ、何が言いたい」
 
奥歯に物が挟まったような言い方に、こっちも少し苛立ちを感じた。
俺が持ってきたAVのラインナップは『魅惑のガーターベルト』とか、『悩殺! 婦人警官の美脚』とか、まぁそんな好みが分かりやすい類なんだが。
野崎とセックスするような仲になって、それなりに経つが、こいつだって俺が足というパーツが好きなことくらい知っている。
だから、問題ねぇだろうと思ったんだが、野崎の方はそうでもないらしい。

「……先輩は、俺とのセックスに不満なんですか」
「はぁ? おまえだって男ならオナニーとセックスが別物なぐらい分かんだろ!? 別におまえとのセックスに不満があるから、こういうの使ってるわけじゃねぇぞ!?」
「分かります。……分かりますけど、分かりたくないです」
「おい!」

肩を押されて、よろめかされて。
あっという間に、俺の視界は部屋の天井としかめ面した野崎の顔で埋められた。

「……俺は先輩とセックスするようになってから、一人でする時も大体先輩のこと考えながらしてるんですが、先輩はそうじゃないってことですか」
「野崎」

やべぇ。こいつ目が据わってる。
こんな時にこいつとセックスすると、後でまともに動けない羽目になるから、しんどいんだがな。
さて、どうしたもんか。
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#野堀 #ネタメモ #R15

■Information

@yukiha_hrksの書きかけ&pixivUP前の短編置き場。ジャンルもカプも雑多。
しばらくはエリオス(キスブラ他)が多くなりそう。
完成するかもしれないし、しないかもしれない。
らくがきは適度な頃に消し。
各ワンドロライで書いた分については後日サイト等にも置きます。
※こちらはポイピクが重いときの避難所です。
置いているものは大体一緒です。
Junkや未整頓だったサイトのEntryからも移行作業中。
タイムスタンプはサイトに置いている分はサイトの記録から、置いてない分は元ファイルの作成日。
https://whitealice.xyz/

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